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イタミ
医者は 俺の顔をジッと見ると 口を開いた
「やっと目が覚めたか」「一先ず安心じゃ」
「やっと?」「どういう意味ですか?」
「倒れた時に打ち所が悪かったのか 2日間
眠っていたんじゃよ」
「え? 2日間も?」俺は驚き唖然とした
「まあ 昏睡状態に陥らず 良かった」
「それ 眠りっぱなしになるんですよね?」
「ああ そのまま 死に至る場合もある」
「そうか・・・ 死んでも 良かったけどな」
次の瞬間俺は バシッと言う鈍い音と共に
阿部さんに 左頬を叩かれた
「イテッ 何・・」後は 言葉にならなかった
それは阿部さんの瞳に 涙が溢れていたからだ
「死んでもいいなんて そんな事 そんな事を
簡単に 言わないで 下さい!!」
そう言うと 涙を拭い 病室から出て行った
叩かれた頬が痛み 涙にココロが傷んだ
何故 こんなにも 痛いのだろう・・・




