愛情を捧げられる存在という名の片翼
短め。そろそろ亀より遅い更新になりそうで危うい。できるだけ頑張ります……。
「私は、ただの器。」
雪白は崩れ落ちる。それを見ながら問いを続ける白雪さん。
「そう、何を入れる器?君はどんな存在?」
「私は、溢れんばかりの永遠の愛を捧げられる存在。」
「そうだね、誰の?」
「私は、白雪さんの、溢れんばかりの愛を捧げられる存在で、片翼。愛情で満たされた器。」
「満点の答えだね。」
にっこりと微笑む白雪さん。雨欺の微笑みだ。
「白雪さん……?」
「まさかと思うけどそれって誰とか言わないでよ?」
「……なんでいるの?だって渡米したのに、私を置いて行ったのに。」
「帰ってきたからいるんだよ。もう二度と置いてったりしない。ごめんね、一人にさせて。辛かったでしょう?ってまあ記憶を失ってみたいだからそうでもないか。」
「ごめんなさい、ごめんなさい。大事なこと忘れててごめ……なさ……」
泣き始めちゃった雪白を立たせて抱く白雪さん。
「うん、許す許さないは後にして、とりあえず……」
あ、もう好きにしちゃってください。ただここには生徒がいるのでほどほどに……
「許可くれない?」
そっちかよ!
「ん、好きにしてください、許可あげますから。」
「いいのかなぁ……雪兄ここの人間じゃないのにねぇ。」
あ、ここの人間じゃないとやっぱり許可って与えにくいんだ。
「さてと、」
白衣のポケットから何か出してる……あ、糸?
『幻想を現実に……』
『糸をエネルギーに変換。』
糸は光り輝く真っ白な球に変換された。
『エネルギーは縄に変換』
白い球は縄になる。
『現実に幻想を持ち込めば人は恐怖を覚える。君たちもまたしかり。さあ、幻想と現実の狭間にあるどこよりも白く、エネルギーの溢れる幻想の雪原で作られたものに溺れろ。』
縄は悪人たち三人を縛り付けた。
「ま、こんなもんでいっか。」
「ええと……それで……私を許してくれますか?」
今にも泣きそうな顔で言う雪白を見ながら白雪さんは甘く微笑んだ。
特に書くこともないなぁ……うぅむ。なんか小話が書きたい気分。リクエストがあれば教えてください。もしかしたら書くかも。(すごい曖昧ですみません。私は基本こんな人間です。)