柊の子どもという名の被害者(予定)
やっぱり短いですねー……しかもまたちょっと病んでるし。すみません……
「で?」
「んーとねー……とりあえず何されたから話すね。まあ二回あったんだけど、一回目は憎しみの感情から、二回目はまあ不慮の事故と愛情からなんだよね。」
「へえ……二回。同じ人から?」
「うん。向こうの名前さー、柊まつりって言うんだよね。」
「……柊本家の息子?」
「うん。」
「いい名前だよね。まるで血祭りにあげてくれってねだられてる気分だよ。」
暁留の眼がものすごく怖い。なんか虚空を見て笑ってるよ。ごめん、まつり。
「で、深桜のこと嫌っててさ、それでまあとばっちりをくらったんだよ。それが一回目。押し倒されて服脱がされそうになっただけだけど。」
「……ああ、まつり君は僕に拷問してほしいんだね。なるほどね。」
ごめん、まつり。本当にごめん。なにがごめんって暁留のこの表情が私たまらなく好きなんだよね。だからもっと……嫌ってもらうね?
「それでね?一回目は暁留以外に身体見られて怒られちゃうのが怖くてその、暴走しちゃって。それで無事だったの。」
「仄亞、僕の眼にはいたぶられることを望んでるまつり君が見えるんだけど気のせいかな?」
この捕食者の目がたまらなく好きだ。ぞくぞくする。
「で、二回目は海に行った時なんだけど。」
「うん。」
「まあ、半ば無理やり海に連れていかれて。でまあ暁留との約束もあるし、上にパーカー下には結構長めのパレオと露出少なくしてたわけ。」
「えらいね。」
「で、まあ海に入らず砂浜でぼーっとしてたわけよ。そしたらどうもそれに不満だった友人がいたみたいで。」
「なんか展開読めてきたんだけど。」
多分暁留の想像通りだと思うよ。
「仄亞も海に入りなよってなって。断ったんだよね。そしたら、その子まつりが私に好意を持ってるの知ってたのか、まつりちょっと脱がしちゃいなよって。」
「その子、僕に消されたいのかな。」
「さあ?でまあまつりは嫌だって言ったんだけどほら、その場のノリっていう厄介なものがあるから……」
「まつり君、実行しちゃったんだね。」
「そ。でもこっちも黙って脱がされるわけにもいかないし。抵抗したんだよね。でもまあ所詮向こうは男でこっちは女。捕獲されて。それでも抵抗してたらこう、ズルッと後ろに滑ってこけちゃって……しかもそれにまつりを巻きこんじゃってこう、押し倒されてしまったみたいな状況になってしまったと。」
「お約束過ぎてびっくりだよ。」
私だってびっくりしたよ。
「それで終わればいいものの調子に乗ったギャラリーがそのまま脱がしちゃえよ☆ みたいなこと言い始めてさ。でまあ、脱がされちゃったと。」
「ふうん。」
まつり、逃げろ。
てな訳で柊まつり。実は漢字は茉莉だったり。性別は男であってます。仄亞の向こうでの友人で、彼は仄亞に片思いしてました。絶対に叶わないのに。ちなみに柊本家の二男です。上に兄一人と下に妹が一人います。もちろん後継ぎは妹。
柊家は桜門六花で一番下の位置にいるお家です。深桜と昔色々あったので仲はよくないです。と言っても柊がただ敵対心を抱いているだけですが。