可愛い弟たちという名の美味しそうな食材
更新が予定通り遅くなりました。すみません……でもって、短めです。
「それおかしいから。絶対おかしいから。」
「そうですよ。なんでそうなるんですか。」
「私、鑑賞しかしたくないんだけど。」
「えーでもね?もうちょっと、限界来ちゃっててね?だってさ、美味しそうな食材がね?並んでるんだよ?これは料理して食べないと。」
さっきの料理とはまた違って怖いよ!
「ホノまで喰う気かよ……節操なしめ。」
「いやぁ、気にいっちゃったんだもん。美味しそうだし?」
え、ちょっと待って。話が違うよ。私は鑑賞だけだよ。
「雪さん、私、鑑賞だけがいいんだけど……」
「何言ってるの。」
「笙さん!」
助けての目線を送りつける。
「んー……ま、こいつに好かれちまったことを後悔しとくしかないわな。」
「そんな!」
「仄亞ちゃん。復習ね。You should resign yourself to your fate. 」
「嫌だ!」
なんだって、運命に身をまかせなきゃならないんだ!
「大丈夫だよ。痛いことはしないから……ね?」
「そういう問題じゃない!」
「あぁ、それとも痛いほうがいい?苦しいほうが好み?」
うん、違うって即答できない!それもこれも何もかも暁留のせいだ!
「……どっちもやだ。」
「……うちの愚弟がとんでもないことやらかしちゃったみたいで……ごめんね?」
「本当だよ。どうしてくれる。」
「ごめんね。本当にごめんね。代わりに僕が謝るよ。」
まあ、それはそれとして……んー……さっきから思ってたんだけど……
「いやまあ雪さんに謝られてもね。にしても本当に仲がいいんだね。本当に暁留と従兄ってだけなの?」
そう、さっきから思っていたんだけど……あまりに二人の仲は親密すぎる気がする。
「あれ?暁留から聞いてないんだ?……そっか。」
「何を?」
「んーと、今から話すことは誰かに言っちゃいけないよ?それでも聞きたい?」
んーそうだなぁ。
「まあ、それなりに。」
暁留が絡んでるしね。
「僕と暁留は、血の繋がりで言えば紛れもない従兄弟だ。僕と血の繋がりしかない僕の父親は、暁留の父親の弟だったからね。」
なんか棘のある言い方だね。「しかない」って。
「でも、まあ言ってみれば兄弟なんだよね。」
「は?」
どういうことだそれ。
ええ、長々となるので、とりあえずここで切ってみました。次回は白雪の過去編。暗い……はずなのになんか暗く感じない。まあ白雪ですからね。ちなみに暗い過去ランキングだと恐らく一位は……あれ?みんな結構暗いよ?仄亞の苛めも壮絶だし、(のわりに本人どうでもよさげだけど。)白雪も結構すごいし、雪白も異常だし、暁留も結構あれだし……まあ一番傷ついたのは暁留だとだけ言っておきます。本人無意識でトラウマになってるので。