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小話 躾直しという名の歪んだ愛情

PV15000アクセスを超えました!これも皆様のおかげでございます。てめえらちょっとは自重しろとか言いたくなる物語ですがこれからもよろしくお願いします。

小話 お説教という名の(以下略)の続き。R-13~15をうろちょろする感じの話です。

入りたくない家に入れられる。とりあえず手洗いうがいを済ませ、椅子に座る。

「久々だね。仄亞が悪いことするの。」

「ごめんなさい……反省、してます。」

もう当分お外でないとか思ってしまうくらいに反省してます。

「ま、心配した分はきっちり返してもらうからね?」

「うん……」

今回に関しては私が全面的に悪いのでおとなしくします。

「んーどーしよっかなー……」

ああ、死刑宣告を待つ囚人の気分ってこんな感じかな……?

「ああ、そうだ。僕、ちょっと仕事があるんだよね。付き合ってもらおうかな?」

「え……」

暁留の仕事は基本的に私に手伝えるものじゃない。だって、そこらへんに蔓延るヤクザさんや、その他諸々の雨欺にとって悪である人々を殺すとか、よく分かんない人間に害をなす異形を殺すとか、そういうのじゃなきゃ、パソコンでハッキングしたり、株価を意図的に変動させたりそんなんだもん。

「ああ、大丈夫だって、そんなに青ざめなくてもさ。別に誰かを殺せとか、ハッキングしろとかは言わないよ。ちょっと付き合ってもらうだけ。」

いや、その「ちょっと付き合う」が怖いんですが。そう思っている私に暁留は微笑みかける。さながら天使のように。そして、さながら悪魔のような命令を下す。ついでに人なんて虫けら以下だと言わんばかりの冥府の神のような瞳で。

「とりあえず、パソコンに向かいたいから、足置きにでもなって?」

……え?


現在暁留はパソコンに向かっている。よく分からないけど、たまにキーボードを叩く音が聞こえる。

 現在私は……とりあえず楽しい状況ではない。

「まあ、こんなもんかな。とりあえず。」

あ、ようやく終わった。

「も、いい?」

「足置きは喋らないよね。基本的に。それから、まだやることあるから。」

そろそろきついんだけど、この姿勢。

「水、飲んでくる。」

そう言って暁留は部屋を出て行った。

「つ、疲れる……」

四つん這いの姿勢って意外と疲れるものなんだね。あまり知りたくなかった事実。あと、足を組みかえられるたびに辛いんだけど。これもあまり知りたくなかった事実。姿勢を崩して、寝転がる。ほどなくして、暁留がミネラルウォーターを持ってやってきた。

「何やってるの?」

太陽も凍りついちゃうんじゃないのかな、この冷たい瞳で見られたら。

「あ、う。」

「誰が姿勢崩していいって言った?」

「ごめん……」

だって崩しちゃだめとも言わなかったもん。いや、言いわけしたら火に油を注ぐことに、というか、このの状況なら氷に塩を振った状態になる気がするので言わない。

「ま、いいか。水、飲みたい?」

「うん。」

だって喉が渇いてたんだもん。

「じゃあ、飲ませてあげるね?」

えーっと……

「口移しで。」

「それで、おしまい?」

今日の躾直しは。

「んー……ま、結構な時間だしね。その後、押し倒されてくれるってなら許してあげる。」

それは特に異論がない。というかむしろ結構嬉しい。いや、物として扱われるよりかは数億倍ましですよ?

「痛いことしないって言うならいいよ?」

そう言うと、暁留は天使の頬笑みを浮かべ、耳元で囁く。

「了解。ま、無茶させちゃったしね。」


結局暁留には負けてしまうわけで……今回は完敗、かな?

たまには暁留君にも勝たせてあげようじゃないか。という感じ。

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