口づけという名の自爆
更新遅れてすみません。頭痛がひどいです。はぁあ……温度変化め。
「仄亞、人前なんだけど。」
「うん、知ってる。」
だからしたくなかったんだって。自分からキスなんてさ。顔熱いし。今ならインフルエンザの時並みの高熱出てるんじゃないのこれ。
「顔、真っ赤だよ?」
「言わないで。」
分かってるから。一番理解してるから。
「可愛いね。」
「言わないでったら。」
「本当、僕の目より赤い。」
「言わないでってば!」
恥ずかしいんだからね!
「僕がさっきしたやつのほうが長いのに。」
「だってあれは私からじゃなかったんだもん。」
自分からだから恥ずかしいの。分かれってば。
「そんな顔して……」
「……そんな顔ってどんな顔よ。」
「苛めたくなる顔。」
最悪だよ。
「今僕のことしか考えてないでしょ。」
そうだよ、もう周りとかあんまり目に入ってないよ。とりあえず恥ずかしいし、苛められそうだし……。悪いか!
「可愛いね、ほんっとうに可愛い……ゾクゾクする。愛でたくなるね。」
暁留の羨ましいくらい綺麗な指が頬をなぞっていく。ますます顔が熱くなる。
「なんでこんなに可愛いんだろうね……」
冷たい指先。下のほうへ降りて行き、下唇をなぜていく。
「可愛くて……綺麗だ。穢したくなるくらいに。」
甘いのに恐ろしく感じる暁留の声に酔いそうになる。
「ここが家なら問答無用で押し倒してたんだけどね……。さすがにそういうわけにはいかないか。」
そう言われてようやく現在の自分の位置を確認、うん!学校だね!クラス内だね!終礼直後だね!
「うにゃあぁぁぁぁあああぁあぁ!!!!!!!!」
いや、忘れてたわけじゃないんです!本当に!その、雰囲気に流されたと言いますか何と言いますか!
「この状況で可愛いって連呼されてたの……?」
穴があるなら今すぐ入りたい!
「可愛いものに可愛いって言って何がいけない?」
いや、私、顔は十人並みですよ?お兄ちゃんは綺麗な顔だけど私は普通だよ?
「白雪さん……ぷりーず、へるぷ、みー。」
助けて。本当に助けて。
「素晴らしいくらい日本語だね。」
「Please help me.」
「うん、綺麗に発音すりゃいいってもんじゃないんだけど。」
じゃあどうしろと?
「私を助けてください。」
「すっごい直訳だね……そうだね。助けてあげるよ。」
「本当ですか!」
「助言をあげよう。」
わーい。
「You should resign yourself to your fate.」
「りざいん?」
何それ。後英語が流暢過ぎて聞きづらかったよ。しかも発音がイギリス英語だったよ。あと、りざいんしか聞き取れなかったよ。
「あー……分からないのか。もっと簡単に言おうか。You should give up.」
「もう一回お願いします。」
「You should give up.」
ああ、ギブアップね……え?
「あなたは、諦めるべきだ?」
「正解。」
「助言でも何でもないじゃないですか。」
え、英語が多少間違えていても何も言わないで上げてください。電子辞書で頑張りはしました。
暁留君はドSです。んでもって白雪にーさんはSです。力関係でいえば色々あるから白雪>暁留ですが。