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小話 お説教という名の安堵

PV10000アクセスを超えました!これも皆様のおかげです!拙い物語ですが、これからもよろしくしてくださると幸いです。


さて、その記念に小話を書きました。本編より未来のお話ですが大して時間は関係ありません。中身ゼロな彼らの日常生活。雨欺は怒らせたらだめですよね。というお話。

結構長め。この後日談は今度書きます。

「まずい……」

かなり怒ってるに違いない。

「どうしましょうか。」

私と雪白で百貨店に行った。ここまではいい。問題は知らない間に時間が夜になっていたことだ。

「電話、したくないなぁ……」

まず携帯を開けたくない。サイレントにしていたせいでさっぱり分からなかったけれど大量の着信履歴が残っているに違いない。

「なんで今七時なんでしょうね……。」

ほんとだよ。

「でもこのままだと余計に怒られますから、とりあえず白雪さんに連絡して、車で送ってもらいましょうか。」

「うん。間違えても暁留には連絡したくないわ。」

そんな命知らずなことできません。

「ちょっと待ってくださいね。」

雪白が電話をかける。

「すぐに来てくれるみたいです。」

「それはよかった。」

のかどうなのか。それって暁留に会う時間も早くなるんだし。どうせ車に乗ってるんだろうし。

数分後、車到着。

「とりあえず中入って。」

はい。暁留さえいなければぜひとも入らせていただきたかったです。

「あの、私電車で……「仄亞。」はい、ごめんなさい。」

泣きたいです。誰か助けて。

「あのねぇ、二人とも。ちゃんと時間くらい考えなさい。」

「「はい。」」

「まあ気持ちは分かるからあんまり怒りたくはないんだけどね。」

「「ごめんなさい。」」

反省しています。本当に。

「まあ出て行った時間も時間だし。分からなくはないけどね。」

ええ、出て行った時間、三時頃でした。

「これからはこういうことはないようにね。」

「「本当にすみませんでした。」」

「こっちはすごく心配したんだから。」

ええ、着信履歴を見たら分かります。

「二人とも自分がそれなりに狙われる立場なんだから。」

そうですね。

「自覚しなさい。少しは危機感を持ちなさい。大変なことになるのは君たちだけど、心配で狂いそうになるのは君たちじゃないんだよ。」

分かってます。

「分かったね?」

「「はい。すいませんでした。以後気をつけます。」」

これでお説教はおしまい。僕も怒るの好きじゃないから。と言って白雪さんは運転に専念し始めた。さて、問題は……

「暁留?」

「何。」

地獄の底あたりから声が聞こえましたよ今。

「あのね、心配かけてごめんなさい。」

「……」

え、無視ですか。

「携帯サイレントにしてて、気づかなくて、それで……」

駄目だ。怖くて何も言えない。泣きそう。

「別に怒ってるわけじゃないんだけどさ。」

嘘。怒ってるじゃん。

「怒ってるんじゃなくて、安堵しつつ激怒してる。」

「ごめんなさい。」

うぅ、もう駄目。泣いちゃうよ。

「雪兄が言ったことが言いたかったってのは分かってるよね。」

「分かってる。」

かすれたような声しか出ない。怖いよ。

「お願いだからこっちを振りまわさないでよ。」

「暁留、そんなもんでいいだろ。仄亞ちゃんだって反省してるんだから。」

白雪さんが神様に見える。

「どうして言うことが聞けないかな。」

「ごめ……なさ……」

あ、駄目、涙出てきたよ。

「まあ家でゆっくり話そうか。それと、躾直し。」

私、明日生きているか心配ですよ。

「暁留。お前の気持ちは痛いほど分かるけど、ほどほどにしてあげなよ。」

「雪兄には関係ないから。」

「仄亞ちゃん、頑張ってね。まあ自業自得だし。」

うぅ……分かってますよ。

 その後、私たちは各自自宅(私の場合そうじゃないけど)に入って……え、その後どうなったかって?それは別のお話で。


今回の教訓 怒らせる相手は選びましょう。



本気で怒ると怖いのは白雪さん。今回のことはどうやら許容範囲っぽいです。それでもお仕置きはするでしょうね。楽しいから。

PM6時半頃。


白雪「遅いねぇ……」

暁留「護衛に連絡してみてくれない?」

連絡。

護衛「あの、非常に言いづらいのですが、二人とも時間を忘れて楽しく買い物をしてらっしゃいます。」

白雪「いつ気付くかな……楽しみだねぇ。」

暁留「……とりあえず心配させた分のお代は払ってもらわないとね……」


こんな感じ。今日も護衛は女二人の知らないところで頑張っている。


後日談、いつ書こうか……。


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