学校という名の神聖なる学び舎だったはずの場所
短め。あとやっぱり会話がちょっとアレ。
「んん、あ、それがいいかな。うん。」
「で?どういう結論に落ち着いたのかな?」
「ですからその少しずつ慣らす方針で……ってえぇ!?」
「全部声に出してた。一体何がリンリテキにダメで、何がリンリとかのモンダイじゃないのかな?教えてよ。」
雪白の顔はリンゴよりも真っ赤。対する白雪さんの顔はニヤニヤ。いじめっ子。
「い、言えません。」
「じゃあ実践する?」
「ダメです!」
一体何を想像したんだろうね。ものすごい気になるわ。
「なあ。」
「なんですか?」
「いやぁ、少しずつ慣らしていくとかいってる点でもうアウトなんじゃないのかな。」
「奏芽さん、そこを突っ込んじゃダメです。こういうのは見てニヤニヤしとくのが正しいんですから。」
あ、また赤くなってる。何があった。
「ね、雪白。――――っていうのはどう?」
「ダメに決まってるじゃないですか!なんでそんな知識ばっかり豊富なんですか。」
「じゃあ――――は?」
「っ!」
分かってる雪白もずいぶんと豊富な知識をお持ちのようで。あ、耳食まれてる。
「いいの?ストップかけなくて。」
一応学校なんだけど。
「うーん……ま、雪兄もそこら辺は分かってるでしょ。大丈夫なんじゃない?」
「あ、白雪さ……ん……」
「可愛いよね。本当に。壊したくなってくる。」
「ねえ、ほんっとうに分かってるのあの人?」
「……分かってないかも。」
ここは神聖なる学び舎だって。雨欺の野郎どもめ。
「これ以上は帰ってからね?」
「……これ以上するんですか。」
「無論。嫌ならいいんだよ?雪白からねだるように仕向けるだけだし?」
「……分かりました。」
あ、諦めた。まあ諦めなかったらこれ以上ひどくなるだけなんだけどね。
言い訳させてください。全部あの白い野郎が悪いんです。奴のせいで神聖なる学び舎が汚されているんです。《色》は白のくせに中身は残念な色なんです。あと雪白の知識が無駄に豊富なのも奴のせいなんです。雨欺の野郎め。