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本題という名のついさっきまで忘れていた存在

「ああ、大丈夫だよ。雪兄となら特に問題ないし。」

「あ、じゃあ大丈夫です。」

「もしかしてなんだけどさぁ……仄亞ちゃん、遊びに行ったりするのにいちいち暁留に許可取ってたりした?」

「さすがですねー……基本的にいつどこでだれとどのように何をしたかを言わされましたね。暁留と遊ぶのには許可も何も要りませんでしたけど。当たり前ですよね。」

こうなると面倒になってきて結局暁留とばかり遊ぶという悲しきループ。

「それを受け入れた仄亞ちゃんが心底すごいよ……お願いだからこの馬鹿を見捨てないでやってね。仄亞ちゃん以外にこいつの《片翼》が務まるとは思えないから。」

だろうねー……自分でもびっくりだもん。

「そんなにひどいかな。僕。」

「何してたかは想像するしかないけど恐らくひどすぎるよ。」

「うーん……特に何をしたわけでもないんだよ?」

確かにまあそこまでひどいことは……されましたが。

「まあ愛情があると思えば……。」

うん、耐えられないこともない。

「仄亞ちゃん、辛くなったら言ってね。どうにかするから。」

「辛くなることなんてないよね、仄亞。」

「そーですね……ははは。」

よし。何かあったら白雪さんのお家に直行しよう。うん。

「なんだろう、ものすごく哀れに見えて仕方がない。」

「ですよね……私、暁留さんの《片翼》じゃなくて良かったって、心底思いましたもん。」

いいよな、部外者どもは。

「とりあえず暁留は後でゆっくりお話ししようね。さてと、本題に戻そうか。」

うん存分にお説教してください。で、本題ってなんだっけ。

「あー……えーと、そう、俺の家にいる猫の話。」

あ、それだ。と言いますか奏芽さん、あなたも忘れてたよね。完全に。

「うん、あの子って本家にいたんじゃなかったの?」

「ああ、一年ほどで我慢の限界が来たようです。逃げてその後行方不明……っていう言い方はおかしいですね。学校には登校していましたから。住所不明が正しいのでしょうか。」

「じゃあ本家には戻れなさそうだね。」

「かなり罵って出て行きましたからね。」

すごい勇気だな。

「うーん……ウチの利益になるものがあればいれるんだけどね。」

「そういうお前はウチに迷惑しかかけていなかったのう。」

「黙れジジイ。」

「すみません。私のせいですよね。私が硝子だったから家から出れなくて……。」

「というか本家の野郎どものせいだよ。あいつら異端を苛めるの好きだねぇ。趣味悪。」

別名よわいもの苛めとも言う。本当に趣味悪いな。

「仄亞とか雪白だったら喜んで本家に迎えられそうだけどね。」

「私を持ってて利益なんてないよ?」

むしろ損害しかないと思うよ。

「僕をどうにかできるって時点でかなりの利益。それに仄亞は色々と僕が仕込んだからだいぶ役に立つんじゃないかな。」

いつの間にか仕込まれてたわけですね。ははは……。

「でもあの子は特に誰かが仕込んだわけでもないしね。うーん……子ども産むくらいしか本家に戻る術はないかな。」

「そもそも彼女に本家に戻る意思がないですよ。」

あ、そっか。それが問題だね。

「親のところに行かそうにも海外は色々とアウトだしなあ。行き場がないね。」

なんだろう、今後の展開が読めてきたんですが。


お気に入り登録ありがとうございます。気分は好きなアーティストさんが新しいアルバム出した気分です。これからもよろしくお願いします。


白雪の友人と暁留の《片翼》どっちも大変そうですね。(他人事)ちなみに腹黒度でいくと白雪>暁留。俺様度でいくと白雪≧暁留。歪み度でいくと白雪<暁留。サディスト度でいくと白雪≦暁留となっております。どちらかというと暁留は友人相手に優しく《片翼》に容赦なし。白雪は友人に容赦なく《片翼》には優しいです。

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