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友人についての報告という名の天地がひっくり返る報告

「でもって、その女は本家の一人娘だから後継ぎに死んだ弟夫婦の娘を自分の娘ってことにして育ててるんだってさ。ね?要報告でしょ?」

「要報告どころか天地がひっくり返る報告だ。どうしてくれる。」

「ざまあみろ。」

本当におじい様が嫌いなんだね。白雪さん。

「というかどうしてそういう大事なことを言わないんだ貴様は。」

「雪白をこっちに寄越してくれたら教えたよ。」

「黙れ若造。」

「じゃあてめえも黙れジジイ。お前誰の許可があって雪白を使ってんだこの野郎。」

いや、雪白はモノじゃないから。使うとか許可とかおかしいから。

「使えるから使って何が悪い。お前だってよく言っていただろう?」

「はっ!笑えるねぇ。硝子は見捨てたくせに。ちょっと使えるようになればすぐに利用しやがって。あんたらなんて死ねばいい。」

「家に牙を剥くとはいい度胸だな。」

「はぁ?僕一人捕まえられないくせに何言ってんの。僕が牙を剥く前から負けてるんだよ。あんたらはさ。」

「黙れと言ってるだろうが若造が!」

銃口が白雪さんの眼前に現れる。だけどその前に。

「おじい様。あまり血圧を上げるのはよくないと思いますよ。」

おじい様に銃を向け微笑む雪白と。

「学園長。いくら雪兄が困った人でも一応僕の大事な従兄なんだ。」

同じくおじい様に銃を向ける暁留がいた。

「だから言ったよね。勝ち目がないんだよ。特にここではね。」

ゆっくりと銃を出し、おじい様の眉間に向ける白雪さん。確かにここじゃあね。白雪さんの味方ばっかりが集まってるわけだし。

「……はぁ。落ち着いて話をしようじゃないか。」

「うん、そうだね。」

あの、おじい様に銃が向いたままですけど。完全に何か下手なこと言えば死んじゃう感じじゃないですかこれ。

「で、その男は今どこにいるんだ。」

「日本のどっか。」

「教えろ。」

「教えたらカナちゃんが研究されるんだよね。じゃあ言えないな。言っとくけど彼のこと、かなり気に入ってるんだ。何かしたらただじゃおかないよ?」

だから微笑まないで下さいって。怖いですって。

「白雪!」

「うわ!?」


暁留や雪白は雨欺の人間ではなく雨欺白雪の人間なわけです。仄亞は傍観。彼女は雨欺暁留の人間ですから。特に白雪さんのために動こうとはしません。今のところ。あと、山吹さんに牙を剥くと面倒だと思ったんでしょうね。白雪さんと山吹さん、どちらについたほうが利があるか、現在品定め中。自分で書いてて思いますが本当にいやな女だな。この子。

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