片付けをする人が知っておいた方がいいかもしれないこと
部屋中に散っていたありとあらゆる品をぜんぶ捨てたときに身に染みたアレコレについて。
その時の己の過ち(?)を書き記して戒めにすると共に、大変なお片付けの被害者が少しでも減りますようにとの願いをこめて、ここに記録を残します。
※私生活の内容となるため、多少のフェイクを入れている点はご了承ください。
事の発端は、まとまった休暇で実家の自室に戻ってきた時、ふとカオスな棚の様子が気になってしまったことからでした。
カオスと言っても、物があふれんばかりにはみ出しているというほどでもなかったのですが。たまたましばらく滞在していたせいか、とにかく目ざわりに思えて仕方なくなってしまったんですね。
で、一か所の掃除を始めると止まらなくなって。片っ端から引きちぎるみたいにゴミ袋に詰めていきました。家族からは「なんかようわからんけど今はまだ健康でいてくれ」と言われる始末(死期が近い人みたいに言われてますが、本人はいたって健康ですのよ!)。
ちなみに数日かけてバッサリ捨てた第一陣はこんなかんじ。
・うず高く積まれた紙(いつの物ともわからない郵便物とか解約したサービス系の書類とか)
・一生使われないであろう日用品(旅行先のホテルでもらったアメニティとか)
・昔よく着ていた服(瘦せたら着るんだもん)
・買ったけど全然着てない服(なんで買った? いや、なんで買った?)
・いつどこで作ったのか覚えていないカード類(ポイントカードとか病院の診察券)
・学生時代のノート、ルーズリーフ(香ばしい黒歴史の匂いが染みている)
まあ、これぐらいならね、捨て方もわかるからいいんだ。だいたい燃やせばなんとかなるしさ。
でも、たまに「これどうやって捨てんのよ?」ってパッと見てわからない物があるんですよね。たとえば、明らかに布とか金属とかプラスチックに分けられない材質の品。無駄にデータが詰まってないか心配になる電子機器。粗大ゴミとはいかないまでもちょっと手に余るもの。
実際にあった品物の例はこれ。
・やりこんだゲーム関連の本体、周辺機器(最近のものはネットにつなげるからねぇ)
・興味本位で買って使ってないガジェット類(ケーブルの規格あってなかったりとかさ)
・旅先で買ったり人からもらったりしたお土産(海外製の置物で材質もなんだかわからん)
・珪藻土製品(コースター、バスマットとかに使われてるアレ)
・ペーパーナイフ(ナイフっちゃナイフ。なぜか紙ではなく兄弟のパンツを破っただけの曰くつきの品)
・クッション型のマッサージ機(自分では使わないが人から押し付けられてしまった)
・たぶん電源がつかないと思しきタブレット端末(使ってなさ過ぎて電源入れるのも怖い)
・大幅に期限が過ぎてる使い捨てカイロ(保冷剤は冷凍庫にまとまってるけどコイツはよく消える)
・ぜんぜん使ってない楽器(分解すれば捨てられる気がしていた。気がしていただけで粗大ゴミだった)
この子たちが本当にクセものだったんです。捨てるだけだと思ってましたが、こういう作業って脳の思考領域を大幅に食うんですよ。
手が止まる瞬間をざっくり仕分けするとこんな感じでした。
1.まず、金になるのかならんのか?
1-1 なる場合
何を売る?
何が売れる?
どこに売る?
売り方の手続きは?
売値はどんなもん?
売れるなら仕分けして梱包して出品して…(そしてやる気が消える)
1-2 ならん場合
誰かに譲れるならほしい人がいるか聞く
いるならやり取りする
ってかこの時間帯に連絡していいかなぁ
声かけちゃったら2~3日待たないとなぁ…(そしてやる気が消える)
なお、引き取り先がないと判断できるなら以下フローへ。
2.そもそもコイツは何ごみになるんじゃ?という個々の品に対する判断・仕分け
3.2の判断をするための判断基準、材料確認(メーカーのWebサイトとか地域のごみ情報とか)
4.分別方法の確認(リチウムイオン電池とかは回収ボックス、そのほかは分解してポイ…など)
5.近くに回収ボックスとかねぇんですが?? いつどこでやってんの??
え、役所の中? 土日休みだとしたら社畜のわたくしはいつ捨てられるんですかね? ※愚痴です
6.各種ゴミの回収日の確認、手続き(粗大ゴミとか何週間に1回のヤツとかね…もうね…)
7.待って、ゴミ袋足りないから買いにいかなきゃ……つか、なんで夜中に片付け始めたんだろ(そこで我に返る)
今回は時間がなかったのでいくつかの項目は諦めましたが、悪戦苦闘したおかげで、今は部屋全体がスッキリ片付きましたとさ。めでたしめでたし。
……いや、あの、これでオチにしたかったんだけど、ホントにしんどかったので言わせて!!!!
思い出の品を捨てるってだけで気が重いのに、体力どころか頭も時間も金も使うなんて!!
片付けってなんて贅沢な作業なんですの!?(錯乱
ということでこの体験から得られた学びを、せっかくなので声を大にしてみなさんに言いたいのです。
「捨てる時のことを考えてから物を買う(もらう)方がいい」ですよ!!
この基準を持ってから、物の購入を吟味するようになりました。というか、捨てるのが嫌過ぎてもはや何も買わないという本末転倒になってます。
一部の日用品や家具などの生活に必須であれば購入して正しく処分しますが、基本的には日常的に回収があるような材質のものを中心にそろえています。
最近よく見かける便利グッズでも、リチウムイオン電池が入ってるやつとかは鬼門です。この夏はお世話になった人が多いであろうハンディファンなどは、使うのはお手軽ですが捨てるのが超ダルいです。捨てるのが大変とわかっているので私は購入できませんでした。一昔前の乾電池式ならマシなんですがね。
似たようなものだとモバイルバッテリーとか、無駄にBluetooth使わせたがる無線系ガジェットとか。ノベルティでありがち。
他にも電子機器類は要注意。SDカードとか知らないところに入ってて、抜き忘れて捨てちゃう可能性大。タブレットやゲーム機は極力持たないようにしました。お子さんのおもちゃとかにも記録媒体が使われていることもあるので、本当に気を付けてください。
※上記は私の生活環境では破棄が面倒だというだけです。お住まいの地域や各ご家庭の状況などで差異はありますのであしからず。
それと、処分の手間を秤にかけてでも、自分が必要だと思ったものは購入を大いに勧めます。本心から欲しいのに、私みたいに行き過ぎて何も買えなくなっちゃうのは機会損失だし、もったいないよ!
あと、お土産もありがたいんですが、ガラスや陶器製品、水銀とかどこかの砂とかはマジでやめてね。もらった人は捨てるの困るからね。スノードームとかありがちだけどどう処分すんのよって……あ、それは買ったの自分でした(白目
なお、黒歴史ノートの中身は幾ばくかの時を経て、現在のんびり執筆中のお話に昇華されています。思い出は形がなくてもいいのさ。
以上、とりとめのない散文でございました。
衣替えの季節や年末の大掃除も近づいていますので、これを読まれた方はぜひ私と同じ轍を踏まぬように。
みなさんもよいお片付けライフを!




