第7話 惑星エルマティスの軌道崩壊を救う 後編
【重力定数の低い宇宙・宙域A16】
名前を「グラヴィス01」と「グラヴィ02」として、黒い渦を核とした重力ロケット、空間バブルの内側で、六角フレームがゆっくりと回転し、ついにその形を完成させた。その大きさは直径10kmもある巨大なものだ。さらに質量は惑星エルマティスの1/5もある。
ホー博士
「空間バブル、収束率98パーセント。重力干渉の偏差ゼロ。これなら通常宇宙でも保てるはずだ」
グネル
「制御コア、魔力共鳴安定。コン、帰還転移の座標計算はどう?」
コン
「はーい、計算バッチリ完了〜!えっとね、重力波の“ゆらゆら”が最小になるように、三段階に分けてステップ転移するよ!それから〜、出現ポイントはエルマティスの前と後ろに、ぴったり配置するようにしてるの!」
ジャック(通信越し)
「こちらエルマティス地上班。気温上昇が加速している。大気循環に乱れが生じ、気象災害が各地で発生中。時間との勝負だ」
リリィ
「博士、準備が整い次第、実行してください。あとはそちらに託します」
ホー博士
「了解。転送、開始」
【次元転送・実行】
魔法陣がドック全体を包み、二基の重力ロケットは空間に溶けるように消えた。
そして通常宇宙、惑星エルマティスの外周に、ふたつの巨影が音もなく現れた。
ひとつは公転軌道の先回り地点、もうひとつは後方に。グラヴィス01と02は、まるでエルマティスを挟み込むように静かに配置された。
その瞬間、コンの声が響く。
コン
「おっ、きたきたっ!今ね、重力場がぐい〜んって動き出したよ! 惑星との“ひっぱり合い”、開始だよ〜!角度もスピードも、ぴったり想定通りっぽい! めっちゃイイ感じ〜!」
ホー博士
「グラヴィス01、惑星を引くように。グラヴィス02、後方からわずかに支えるように」
グネル
「同期成功。惑星の軌道が、微かに変化し始めてる」
上空からの観測図に、エルマティスの軌道がわずかにカーブを描き始めた。
恒星への落下を続けていた軌道が、少しずつ外へと引き戻されていく。
リリィ
「効いてる。惑星が戻ってる!」
ジャック(通信)
「重力誘導、まさか本当に成功するとはな。潮汐力で海が暴れている。各地で津波の兆候がある。ダンジョンコアver3.0で防波堤を作り、津波を防いでいる」
クロシャ
「でも油断は禁物だ。この操作を続けるには、少なくとも一か月の安定制御が必要。どこかでバブルが崩れれば終わりだ」
コン
「今のとこ、バブルちゃんは元気だよ〜。安定値は合格ライン内、モニタリングも続けてるから安心して!
でも、油断すると“ぽんっ”ていくかもだから、気をつけて〜!」
ホー博士は大きく息を吐き、制御端末から目を離した。
「これで、星を恒星の死の抱擁から引き離せる。まだ完全じゃないが、第一段階は成功だ」
グネル
「この重力の手綱を握り続けるのは、時間との戦いよ。けど、私たちは諦めない」
・・・・・
【惑星エルマティス周辺軌道 観測ステーション】
1か月後、惑星の軌道をかろうじて安定させたリリィたちとホー博士は、ひとときの安堵に包まれていた。
しかし、コンの声が再び緊張を呼び起こす。
コン
「えっとえっと〜、追加のヤバいお知らせが、あるよ!エルマティスの月、軌道ずれちゃってる〜!遠くに行きすぎてるし、近く通りすぎると星にぶつかりそう〜! ぐらぐらコースまっしぐらだよっ!」
グネル
「惑星の軌道がずれたことで、衛星の軌道も乱れたのね」
ホー博士
「もしこのまま衛星が軌道を逸れ続ければ、惑星への衝突もあり得る。あるいは、重力の暴走で引力潮汐が激化して大気に大規模な揺らぎを起こすかもしれない」
ジャック(通信)
「地上では潮位の異常が始まっている。海水が一方向に引っ張られて、各地で津波の兆候がある。ダンジョンコアver3.0で防波堤を作り、津波を防ぐぞ」
リリィ
「衛星の軌道を“正しい位置”に導く必要がある。やるしかないわね。もう一度、“重力で引く”のよ」
【新たなミッション:衛星誘導】
ホー博士は軌道図を再計算しながら言った。
「幸い、グラヴィス02はまだ出力に余力がある。これを、衛星の後方に回り込ませて引き戻す」
グネル
「グラヴィス01は惑星との距離が近すぎて操作できないけど、02なら角度を変えて使える。問題は、ロケットの質量が衛星に対してやや過剰な点ね」
ホー博士
「だから、今回は出力を距離で制御する。距離を細かく調整しながら、衛星の軌道に合わせてじわじわ引っ張るんだ」
コン
「了解〜! 計算するねっ!制御期間はだいたい72時間くらい〜。それから、ぐらぐらしないように“補正ループ”も入れておいたよ。目標の座標は、もとの衛星軌道だよ〜!」
【誘導開始】
グラヴィス02が、ゆっくりと姿勢を変え、衛星軌道のやや外縁に位置を移した。
巨大なロケット本体が、精密な重力操作を開始する。
ホー博士
「制御開始。重力出力0.012倍。まずは遠地点を徐々に縮める」
グネル
「潮汐による揺らぎも含めて、微調整を継続。同期率95パーセント維持中」
衛星は、肉眼ではわからないほどの速度で、わずかに軌道を変えていた。
だがその変化は確実に積み重なり、少しずつ理想の軌道へと近づいていく。
コモン(地上通信)
「潮の流れが落ち着いてきた。沿岸部の異常波が止まりつつある。成功してるよ」
ジャック
「衛星の回転周期、安定化中。重心移動も収束してきてる。今なら、潮汐異常を抑えられる」
ホー博士
「よし、このまま継続する。あと24時間で最終補正完了のはずだ」
そして、72時間後。グラヴィス02の重力誘導が停止し、衛星は静かに、惑星エルマティスの正規衛星軌道を周回し始めた。
コン
「やった〜! 衛星、ちゃんと正常な軌道に戻ったよ!潮のぐらぐらも、おっけー範囲に入ったし、誘導は大成功〜!」
ホー博士
「これで、この星は、自らの重力のリズムを取り戻した」
リリィ
「星と月、ふたつの命が今また共にある。博士、ありがとう。あなたの科学と勇気が、この惑星を守ったわ」
・・・・・・・
【重力定数の小さい宇宙 建造宙域A16】
二艘の恒星間宇宙船、グラヴィス01と02は、重力定数の小さい別宇宙・建造宙域A16に静かに漂っていた。
船の先端には、なお「黒い渦」が重力を伴って安定して保持されている。
コンがモニターを見ながら慎重に報告する。
「うん、黒い渦、めっちゃ安定してるよ〜。でも、船体に乗せたまま返すわけにはいかないよね?」
リリィは静かに頷いた。
「ええ。この船は、森の人たちの大切な財産だもの。黒い渦は別に保管しなきゃ。」
ホー博士が隣で考え込む。
「黒い渦を単独で宙域に漂わせれば、いずれ空間が歪み、問題が起きるかもしれない。安全に保つには・・・」
グネルがダンジョンコアver3.0を取り出し、提案した。
「ダンジョンで巨大倉庫を作って保管封印するのが一番だわ。専用空間を作って、黒い渦を保管しておく」
リリィはグネルを見つめ、静かに命じた。
「お願い。また、利用するときのために」
グネルは無言で頷き、ダンジョンコアver3.0に手をかざした。
「収容モード、起動。対象:黒い渦。転移開始!」
一辺30kmもある巨大な倉庫ダンジョンが現れ、そこから柔らかな金色の光が放たれ、黒い渦の入ったロケット前部の二つのバブル空間をゆっくりと順に収容していく。倉庫全体が認識阻害と物理結界で包まれた。
コンがモニターを見ながら声をあげた。
コン「完了っぽい!」
ジャックも端末を確認して頷く。
「収容完了。黒い渦の入った二艘のロケット前部は完全に倉庫内に収容された」
静かになった船内で、リリィは窓の外を見つめながら言った。
リリィ「また必要なときが来たら取り出せるように、ここに拠点を置きましょう。」
ホー博士も静かに言葉を添えた。
「力そのものは、善にも悪にもならない。扱う者次第だ」
グネルはダンジョンコアver3.0で作った大倉庫を見ながら答えた。
「その時まで、ここの安全を確保するため、センサーとゴーレムを配置しておくわ」
こうして、リリィたちは、黒い渦をダンジョンコアver3.0で作った大倉庫に封印し、この重力定数の小さい宇宙に、新しい拠点を残したのだった。
船体はもとの滑らかな宇宙船へと戻り、最終チェックも完了した。
リリィは仲間たちに向かって静かに言った。
「これで、本当に準備完了。さあ、借りた船を返しに行きましょう」
グネルがコアの制御パネルを確認しながらうなずく。
「航行系、エネルギー系、すべて正常。いつでも転移可能よ」
コンが転移座標を叩き、転送ゲートを起動した。
「植物惑星の宇宙港、転移ゲート開いたよ〜! オールグリーン!」
ジャックが操縦席に座り、二艘の船を静かに進めた。
「出発する」
黄金色の転移ゲートをくぐり抜け、二艘の宇宙船は光に包まれた。
今度は借りた船をきちんと返すために、植物惑星へ転移した。
・・・・・・
【植物惑星・森の宇宙港】
転移光が晴れると、広がるのは、樹海に抱かれた広大な宇宙港だった。
高くそびえる巨木の間に広がる空中ドックには、多くの住民たちが集まっていた。
チューリィ船長が手を振って駆け寄ってきた。
「おおっ! おかえりニャ! 無事に戻ってきたニャ!」
リリィは静かに微笑み、深く一礼した。
「大切な船を、貸してくれてありがとう。おかげで、惑星エルマティスを救うことができたわ。」
ジャックも、航行システムの最終チェックを行いながら報告する。
「推進系、航行系、外殻、すべて異常なし。船体損傷ゼロ。完璧な状態で返却する。」
コンがにこにこしながら付け加える。
「バブル安定率もバッチリだったよ〜! 最高記録っぽい!」
マーガレットは嬉しそうに両手を広げて叫んだ。
「任務完了ニャ〜! 無事に返せたニャ!」
チューリィ船長は笑って頷いた。
「貸したものを無事に返す、それが信頼ニャ!さすが、リリィたちニャ!」
森の人々も次々と拍手を送る。
樹々の間に温かな風が吹き抜け、森全体が祝福しているようだった。
ホー博士も静かに微笑みながら言った。
「力を借り、未来を繋ぎ、そして誠実に返す。それこそが本当の文明だ。」
リリィ「この船たちも、また誰かの未来を運ぶために、羽ばたく日が来るでしょう。」
・・・・・
【惑星エルマティス・軌道上ステーション 会議室】
軌道修正も完了し、エルマティスとその衛星は一応の安定を取り戻していた。
リリィたちは緊張をほぐす間もなく、ステーション内で“反省会”を開いていた。
ホー博士、グネル、リリィ、ジャック、コモン、クロシャ、マーガレットが円卓を囲み、中央には軌道図とミッション記録が浮かんでいる。
ジャック
「結論から言うと、成功はした。でも、あくまで“最低限の安定”にとどまった。余裕はない。本当にラッキーだった」
グネル
「うん、特に衛星の動き。最終調整に72時間以上かかったのは、重力ロケットが2機だったから。補正が遅れれば、衛星が軌道から完全に外れてた」
コン
「はいは〜い、計算結果でたよっ!理想的な衛星誘導にはね〜、前と後ろ、それから左右にもロケットがいるの! 合計4つ、ぜったい必要〜!片方だけだとね、ぐら〜んって回っちゃうんだよ!」
ホー博士
「今回は“引く”だけでどうにかしたが、本来は“引き+押し+軌道維持”の三点が必要だった。さらに“安定支点”としての第四機も必要だったと、今ならわかる」
コン
「ね〜!“ひっぱって、おさえて、横を支える”の三拍子!2機でがんばったけど、パワー不足だったんだよ〜。もっといっぱい作ろうよ〜、ロケット10機とか!」
リリィ
「ギルド長の前で成果を伝える前に、そこは私たちからはっきり“反省点”として伝えるべきね。次に同様の任務が来たとき、より多くの命を守るためにも」
クロシャ
「その通りだ。完了報告だけで満足するようなクエストじゃない」
ホー博士
「それに、他の惑星でも軌道を修正することを考えるならば、同様の重力ロケットがもっと必要になるだろう。今後に備えて10機以上用意すべきだろう。そして、載せる重力元をその都度可変できるようにする」
コン
「それって、モジュール式のロケットってことだよね? 重力の“中身”を交換できるようにして、星に合わせて“カスタム誘導”するの!わぁ〜、それって超かっこいいかもっ。」
リリィ
「それじゃ、報告書をまとめて、ギルド長の元へ向かいましょう」
・・・・・
【勇者ギルド本部 会議室】
広々としたホールに、威厳ある竜種の男、ギルド長が立っていた。
彼はリリィたちの姿を見ると、深くうなずいて迎え入れる。
ギルド長
「よく戻った。エルマティスとその月は、今なお正しい軌道上にある。君たちの働き、見事だった」
リリィ
「ありがとうございます、ギルド長。しかし、私たちの作戦には反省点もあります」
ホー博士が一歩前に出て、持参した記録球を卓上に置いた。
「今回の成功は“部分的な奇跡”でした。本来なら、衛星の安定には4機の重力ロケットが必要でした。2機での誘導は非効率で、危険も高かった」
グネル
「ロケットの数が足りなければ、制御時間もエネルギーも何倍にも増えます。今回は間に合いましたが、次はそうはいかない可能性もあると認識しています」
ギルド長は静かに頷いた。
「そのように“限界”を語れる者こそ、次なる希望を担う資格がある。正直な報告、ありがたく受け取ろう」
彼は卓を指で軽く叩きながら、言葉を続けた。
ギルド長
「今回の作戦は、勇者ギルドに記録され、今後の惑星規模クエストの教訓となる。お前たちは、最も困難な状況下で“惑星を救う”という前代未聞の任務を成し遂げた」
ジャック
「今度はもっと上手くやります。次に備えて、重力ロケットの建造拠点も常設化すべきかと」
ギルド長
「よい提案だ。君たちに次の任務を託すときが来たら、その拠点も含めて考慮しよう」
リリィ
「感謝します。今はただ、ひとつの星が救われたことを喜びたいです」
ギルド長
「今は存分に休め。だが次の危機は、いつどこで起きるかわからぬ。そのための準備をしておいてくれ」
リリィ
「今後、同様な宇宙災害に対処するため、惑星をけん引できる巨大ロケットを10艘、建造しておこうと思います」
ギルド長
「ああ、それでいい。費用は勇者ギルドでもとう。発注しておいてくれ。惑星規模の避難費用と比べれば格安だ」
・・・・
◆惑星エルマティスの祝賀会
【エルマティス・首都ラディルス 王宮広場】
王宮の尖塔に設置された鐘が、夜の始まりを高らかに告げる。
星を包む死の軌道から脱したこの日、惑星エルマティスでは、空前の祝賀会が催されていた。
王宮広場には何千もの市民が集まり、星を救った英雄たち、リリィ、ホー博士、グネル、ジャック、コモン、クロシャ、マーガレットらのために盛大な舞台と席が用意されていた。
中央の玉座から、厳かな衣装に身を包んだ一人の人物がゆっくりと立ち上がった。
彼こそ、エルマティス連合国王ヴァルセリオン八世。白銀の冠をいただき、長く気高い口調で言葉を紡いだ。
国王ヴァルセリオン八世
「皆の者、静粛に」
広場のざわめきが次第に静まり、全員がその声に耳を傾ける。
国王ヴァルセリオン八世
「かつてこの星は、炎の運命に包まれかけた。軌道を外れ、恒星の業火に飲まれんとする中、我が臣民は震えていた。だが、その運命を断ち切ったのは、この場に集った、遥かなる勇者たちである」
彼は壇上からゆっくりとリリィたちに向き直り、深く頭を下げた。
国王ヴァルセリオン八世
「リリィ殿、ホー博士、グネル殿、ジャック殿、コモン殿、クロシャ殿、マーガレット殿。我らエルマティスの民は、貴殿らの勇気、知恵、そして覚悟を、永遠に忘れることはない」
人々から大きな拍手が沸き上がった。
空には魔法の花火が咲き、音楽隊が王国の祝祭の旋律を奏で始める。
リリィ
「光栄です、陛下。私たちはこの星の未来を信じ、ただ、その希望を導こうとしただけです」
国王ヴァルセリオン八世
「この祝賀は単なる賛美ではない。これは、未来への再出発の合図だ。我が国と我が星は、今日という日をもって、再び歩み始める。民よ、喜べ。そして誇れ。この星は、救われたのだ」
そして――祝辞が終わると同時に、音楽が一変した。
高らかな笛と太鼓が奏でる明るいリズム。そこから始まるのは、星の命を祝う祝祭の舞。
大地の広場には、子どもたちが星形のランタンを手に踊り出す。光の輪が広がり、足元に小さな魔法花が咲いていく。
その後ろを彩るのは、伝統の舞衣をまとった踊り子たち。風に揺れる衣装の裾が星の軌道を描くように舞い、観客たちから拍手が沸き起こる。
グネル
「ねぇ博士、あれってとてもあでやかな舞ね。」
ホー博士
「ああ、ここの伝統舞踊らしい。実に優雅な振り付けだ」
料理の香りも、会場の空気を温かく包んでいた。
屋台では香草と果実で煮込んだ“ルーンポットスープ”がふるまわれ、竜果酒の甘い香りと、パイ生地に包まれたスパイス肉が列を作っていた。
マーガレット
「博士、これ美味しいですよ。口の中で香草が広がる感じニャ」
ホー博士
「本当だ。美味しいね。食文化は文明そのものだ。ここの文明が素晴らしいのが分かる」
ジャックは子どもたちに囲まれていた。小さな魔導ゴーレムを浮かべて遊ばせると、歓声が上がる。
ジャック
「ほら、この子は“ちび・グラヴィス”。衛星を救った兄貴の弟分だ」
子どもたち
「ちびグラヴィス!かっこいい!」「ありがとうジャックおにいちゃん!」
クロシャは静かに、少し離れた木陰で群衆を眺めていたが、近くの子どもが照れくさそうに近づいてきた。
子ども
「あの、ありがとう、僕達を助けてくれて」
クロシャは少し目を伏せ、優しく微笑んだ。
「礼はいらない。お前たちが元気に笑ってくれるなら、それでいい」
リリィはその光景を見つめながら、王宮の塔を背景に空を見上げた。
「こんな笑顔が見られるなら、何度でも戦う価値があるわね」
空では魔法の花火が開き、七色の輪が夜空に広がっていく。
祝賀は夜更けまで続き、エルマティスに新たな歴史の光を刻み込んだ。




