表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドラゴンと不思議な図鑑  作者: 龍果実
6/97

第5話 「文献を漁る」

ソライトの家は王都内部の一軒家。

父は王都の騎士団員で母は騎士団楽隊でハープを担当する。


ソライト

「たっだいま〜…」

メローナ

「ソライト…!?こんな時間までどこにいたの!?」

やはりお説教だ。正直怖いから受けたく無い。

それにもう16歳なんだから帰りがちょっと遅くなっても

放っておいてほしいのになあ…と目を逸らしながら思う。


説教だけで2時間ぐらい時間が吹き飛んだ。


自室に戻って文献を漁る。

この図鑑が何なのか、あの洞窟に誰が一体何のために

秘宝を埋めたのか。それらを調べることにした。

バンガルド

「それは城内大学の図書館で調べるしかなさそうだな!」

ノックも無しに親父が入って来た。

バンガルド

「どうしたんだよ、

 豆に鳩鉄砲で撃たれたような顔しちゃって。」

本当に鳩の銃弾を撃たれたような衝撃だ。

それにほんといつ帰ってきたんだ。

ソライト

「それはそうとしても、なんで城内の大学に?」

バンガルド

「その図鑑が気になってね。

 ママも様子が変だったってね。」

ソライト

「ええっ…あ〜〜……

 そうそう、書店に売ってあっただけだよ!」

バンガルド

「書店で?見たことない代物だけど」

ソライト

「たまたま売ってあって面白そうだから買っただけだよ。」

バンガルド

「でも今お前が探してるものは

 その図鑑についてじゃないのか?

 机の上にその図鑑一つなんだし。」

うぐ…と顔を歪ませる。そもそも遊撃隊長を

務めるだけあってカンも鋭い…と、顔を歪ませて

5秒考えたが、何も言葉が出ない。

諦めて図鑑のことを話すことにした。

部屋のことも含めて全てだ。


バンガルド

「やはりな…いや、監視部隊とかからは

 何も連絡が入っていないからいいが…

 その本はどう見ても書店では売っていないな。」

ソライト

「悪かったよ…献上しろっていうならするけどさ。」

バンガルド

「いや、司令はないから持っていると良い。

 ただしバレない程度に使うんだぞ。」

はーいと返事するとバンガルドは部屋を後にした。


翌朝…王城の図書館に向かう。

図書館は王都内部の住人なら基本的に無許可で

使って良いことになっている。

ただしそれ以外の人間は身分証の掲示が必要になるのだ。


ソライト

「あの洞窟の文献なんてあるの?」

バンガルド

「まあな。日記帳やレポートみたいなのばっかりだけど…」

騎士団でも攻略には精を出しているが、

思ったよりも調査は進まない。

道中には当然魔物がいたりするので

道を舗装しながらだとあまり進めないのだ。


バンガルド

「洞窟の文献は最近の事情も考慮しているため

 最下層に置いてある。階段気をつけろよ。」

最下層に降りた後はいよいよ洞窟の文献コーナーだ。


ここから暫く自由行動だ。

1時間後に席で待ち合わせる事にした。


ソライト

「あ、これか…」

ソライトが手に取った本は

(オーゼ・アイマンの洞窟探索記)だ。

作者であるオーゼの日記帳で、

中を見るとかなりリアルに当時の状況が記録されている。


ページを捲り図鑑のことが書いてないか探す。

最初の階層だったのでそこまでページを捲らなくてもすぐにそれらしき事が書いてある箇所にたどり着いた。


本文にはこう書いてある。

「…最初の階層こそ、実は真に物を隠しやすいのだろう。

 普通に歩くだけでは辿り着けない部屋がある。

 私は6階層でゴブリンを見かけた時に逃げ帰ったその脚で、

 秘密の部屋を探しあてることができたのだから。


 そして何よりその部屋で眠っていたとある図鑑こそ、

 世界を滑る力を与える“伝説の七秘宝”の一角なのだろう」


今ありげに最後の一文だけ赤文字で書かれていた


閲覧いただきありがとうございます♪

キャラメルラテで「ほっ」と一息。


設定集のコーナー

「バンガルド」


ソライトの父親ことバンガルド=ヨゾラザキ。

ブリタニア王国騎士団では第一騎士団の遊撃隊長を

務めます。豪快なバトルスタイルで名を挙げてきました。


ちなみに仲間内からは「フラグブレイカー」なんて

異名を付けられています。これは設定上で、

どんな死に際のピンチも乗り越えてきたからこそ付けられた

異名なのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ