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ドラゴンと不思議な図鑑  作者: 龍果実
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第1話 「洞窟へ」

梅雨が明ける頃…

突如、円卓騎士団が王都ブリタニアに帰還することになった。

その知らせが王都内部の城下町に出回ると民衆は大騒ぎだった。

何せ一ヶ月も報告が無いまま時が経っていたのであるから、

皆忘れ掛けていたり心配していたのだった。


ある日、町の中層部では、

少年と音楽家による路上ライブが行われていた。


少年の名はソライト。

16歳の青年でかなりの天才肌だ。

何を褒めようもとにかく明るいので町の人からも親しまれている。


ソライト

「…聴いてくれてありがとう!

 楽しい時間だった!ゾルデさんもありがとうございます!」

ゾルデ

「いやはや、僕も堪能させてもらったよ〜!

 まさか公共ピアノとセッションしてこんなに盛り上がるなんて!」

何十人という人達から惜しみなく拍手が送られて散らばっていく時だった。


民衆

「おーーーい!みんなーーー!!!

 大変だぞ!!!円卓騎士団が帰ってきた!」

なんだって?とそわそわする人達。

一ヶ月越しの凱旋に皆ワクワクしていた。


一同は一斉に大通りに出る。既にバリケードの護衛兵が警備を始めていた

押すな押すなの騒ぎだったが、ソライトは近くの高台から眺めていた。


門が開くとやがて先駆隊が入り喝采が上がる。

手を振る騎士たちと大きな荷馬車に皆盛大に出迎えた。

やがて大きな岩山が現れると、皆表情に期待が募る。


大きな紹介もないが通り抜けるだけでわかる。

どこまでも届きそうな澄んだ魔力に、湧き上がる溢れ出そうなアドレナリン。

「超巨大なグラジマル鉱石」がお通りだ。


ソライト

「アレが噂の秘宝らしきものねえ…ま、確かに凄いわな、アレ。

 でもさあ…パワー放つだけなら7丁目の寺院に置いてある巨人の剣と同じだよね。」


ブリタニア王国にも力を放つ聖遺物はある。

7丁目の巨人の剣以外にも8丁目の大地の祠や9丁目の守りの泉なんかがそうだ。


ソライト

「…気になる…アレが本当に“伝説の七秘宝”とやらの一角なのか…

 よし!俺も探して見る!なんかお宝を見つければ比べてみると納得できるだろ!」


…と思いつくや否や家に帰って軽く旅支度を終えると、

そのまま飛び出して王都外に出る牛車の後ろに飛び乗った。


その洞窟は王都から出て数キロ先にある大きな山に入り口がある。

まるでそこから噴火でもあったような跡のような穴があるが、

それが入り口なのだ。


そこまでたどり着くには牛車に揺られて数時間。

歩こうものなら4時間はくだらない。

その間も特に人が住んでそうなところは少なく、雄大な景色がただただ広がるばかりだ。


〜1階層〜

最初は少し下り坂になっていて進みやすい。


内部は暗いが、騎士団が探索を進めていたためにそこいら中に松明が置かれている。

道は整っておりすぐ近くの溜池には浄水器が設置されていた。

トラップや足を引っ張るものが無いのでとにかく進みやすい。


ソライト

「あ〜あ、これじゃなんだか緩いなあ〜…

 もうちょっとばかしスリルが欲しいというか…」

と思っていたが一部分だけ松明が置かれていない通路がある。

持って来た自前の松明に火をつけて進んで行くと明らかに雰囲気が違う場所に出た。


心が躍る瞬間である。舗装道だらけで気分が下がっていただけあってワクワクしてきた。

いよいよ冒険の始まりだ!と。


道中にはコウモリやスライムが生息していたため、

持って来た爆薬などで驚かせて逃し、先を急ぐ。


やがて10分程歩くと、行き止まりになった。

ソライト

「…どう見ても怪しい岩肌が壁に…行き止まりだな…

 で、引き返すヤツがいるかよ。こういうのは何処かに謎解きが〜…♪」

色々と壁や天井を探る途中、たまたま挙げた右腕が付近のスイッチフックに引っかかる。

仕掛け扉になっていた壁は回転し、ソライトはワープした。


ソライト

「うおっとお!?ビックリした〜……」

扉の向こう側…本棚が無造作に立ち並んで絨毛の床が出迎える。

廃図書館見たいな場所だが、妙に綺麗に整っている。


ソライト

「本だらけの部屋にテーブルと椅子…んあ?紙が置いてある。」


紙にはこう書かれていた。

(◯に 6つ ◯◯◯◯の本を見た後 ◯◯の 模様と同じ場所。 最初の課題は下に)


閲覧いただきありがとうございます♪

一旦削除していた1話ですが、再投稿でございます。


設定集のコーナー

「ブリタニア王国」


主人公ソライトの故郷にあたるブリタニア王国。

広大に広がる城壁が城と城下町を囲んで外敵から守っています。

これらを含めてストーリーでは「王都」と呼ばせていただきますね。


そして作中でも書いた通り王都と王都外部。そして洞窟のある巨大な山が

大きく分けてこの国の詳細なのですが、山の南側も一部ブリタニア王国になっています。

ちなみにモチーフはイギリスになってますよ!

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