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ドラゴンと不思議な図鑑  作者: 龍果実
19/97

第18話 「顔を撃て」

言い終わった瞬間、キャザリデウスは

振り上げた拳で地面を殴る。


離散するソライト達は武器を構えて応戦した。

体制を整えるもダイビングラリアットで追撃が迫る。

動き一つのろまだが、一切の無駄が無い。


ソライト

「こいつ…できるな!」

レオファング

「ただのゴーレムじゃない…

おそらく古代兵器の類か何かだろうな。」

ヘレス

「こういうのは必ず何処かに目立つ弱点がある!

 探すだべ!」


ヘレスが放つ矢の先には火薬が塗られている。

交互に火矢を放っては爆発させて、

体制が崩れる瞬間を伺う。


その間にレオファングは斬撃を与える、

が慣れない剣なのか動きが鈍い。

レオファング

「…少し重い。皮肉だが、

 名剣なんてものは世間がそう言ってるだけなのかもね。」

それもそのはずだった。

元々使っていた帝国剣はゴブリン街での仕事の為に

支給されたもので、性能こそ低い物のその軽量化した

刀身のお陰でよく馴染んでいたのだ。


ヘレス

「無茶はするな!慣れるまで重い一撃だけを集中して

 決めるだべさ!」

レオファング

「余計なお世話だ!僕ならやれる!」


迂闊…爆発後の斬撃を決めるも強く構えて

飛び上がる時点で剣の重さがかかり、

今までよりも倍以上行動時間が

かかったせいかキャザリデウスは次の攻撃の

モーションに移った後だった。


強烈な拳の一撃がレオファングを直撃。

壁に叩きつけられ気絶してしまった。

ソライト

「くっ…だが準備はできた!

 "キゲソノ・クヨキウユキ・

  ルエコモドーザリブ・モンジサ"!」

「AWM」と言うスナイパーライフルが出る。


ソライト

「ヘレス!今より派手にできるか!?」

ヘレス

「2本打ち行くだべさ!狙って欲しい所はあるかー!?」

ソライト

「胴体を頼む!顔が弱点かも!」

よしきた!とヘレス。爆塵の液を大量につけて弦を引く。


ちなみにこの爆塵の液こそ、

ヘレスがあらかじめ準備していた物だ。

貰ったハナビダに、(ゲンキガラ)という強壮効果を持った

籾殻(もみがら)を液状に混ぜた強力な爆薬を作成している。


爆発させると以前より濃ゆい煙が発生。

ソライトはスコープを覗き狙いを定めた。


ソライト

「…普通、当たらない。

 なにせあんなに派手に動いているんだ。

 だからこの…(センサー)?かな、コレを使う必要がある。」


電動オート照準スコープ

今回の特典にはそれも付いていた。

バッテリーで動く優れものでどんな環境でも

しっかり反応する。

あらかじめセンサーを投げつけて置いたので、

後をソレを撃ち抜くだけだ。


ソライト

「………今だ!」

引き金を引くと、

弾丸は真っ直ぐに放たれて顔面を撃ち抜いた。

すると動きは見るみる内に鈍くなり、

やがて動かなくなった。

ソライト

「やっぱり…顔は認識機能が付いていたのか、

 古代兵器だったとすると、とんでもない

 技術力で作られたんだな、コレ。」


ヘレスは壁にめり込んだレオファングを剥がし、

介抱に移る。


ヘレス

「だいぶ酷くやられてるだ。

 今日はもう結界周辺で休むかー」


その夜……


???

「大丈夫だ。何度失敗してもいい。

 さあ、解けるようになるまで頑張ろう。

 お前は国を背負う王になるんだ。」


???

「遊びに?1時間後には剣の稽古でしょ?

 怪我してきたらどうするの?

 お父様が残念がるような事できないって、

 貴方ならわかるよね?」


???

「素晴らしい!その年でこの問題も解けるとは!

 いやはや、この国の未来は安泰だな…

 早くお父上様の地位を継げるようになるといいな…

 アトライネ王家の…最高傑作…!」


???        ???

「まーたアイツだ。  「だな。

 もういこーぜー。」  チヤホヤされてさ。」

レオファング

「待って…!」


汗びっしょりで起き上がると、そこは結界の間だった。

レオファング  ソライト

「…………」   「どうした、顔色すげえぞ。」

なんでもないと答えるとふて寝した。


レオファング

「…嫌だ、帰りたくない。

 あんな場所より、ゴブリンの奴隷の方が全然マシだ。

 キツいけど、嫌な感じはしない。」

ソライト

「…お前ってまさか…ソッチ系!?」

ヘレス

「あほ!どう考えても束縛からの解放が望みだろ!」

おいおい…とレオファングも表情が不安定だ。


ヘレス

「王家っていうのは複雑だべさ…

 だけど…あんたはあんたの思うように…」

レオファング

「ありがと、もう大丈夫。」


焚き火が消える。

閲覧いただきありがとうございます♪

ホットミルクティーをごくり…あ、あつっ!


設定集のコーナー

「キャザリデウス」


結界の守護ゴーレムことキャザリデウスは

この時代のものではありません。なにせ

レーザー発射機能なんてありますからね。


モデルになったのはとあるゲーム作品に登場する

魔神が選ばれています。豪胆無比で荒々しい

感じが出るのが良いなと思っていましたね。


動きののろさはレーザーで補い、

内臓のコンピュータで相手の次の動きを予想します。

こんなシステムを持っているので遙か未来の

ロボットかなんかでしょうね。では今回はこの辺で!

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