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ドラゴンと不思議な図鑑  作者: 龍果実
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第17話 「魔神の試練」


部屋に入ると入り口の扉が閉まる。

すると部屋中に薄らと霧が掛かり始めた。

その霧はやがて濃ゆくなり、部屋中を白く染め上げる。

お互いの姿が見えなくなった時、レオファングはそっと

靴を脱ぐ。


ソライト

「"ルゲツリマジハ・ンブンサカンテ・

 ゼカノンナウト・ブヨヲリウヨシ"」

見覚えのありそうな(羽扇)が出できた。


ソライト

「こんな霧、吹き飛ばす!」

羽扇で風の魔法を使って空間を撫でた。

しかし、霧は濃ゆくなる一方だ。

危機を感じたがヘレスが背中を合わせて弓を引く。

しかし妙に背中が冷たい。ソライトに違和感が走った。


レオファング

「絶対に離れちゃ駄目だ。この霧から魔力を感じる…」

ヘレス

「闇のオーラを練り混ぜてるだべさ。

 精神攻撃か睡眠作用で意識が飛んだら

 霊界につれていかれちまう!」

霧は濃ゆくなっても敵らしき物が出ず、緊張が走る。


そして3時間が経過…

敵は…出てこない…?そんな馬鹿なと

顔を歪ませるソライト。次第に欠伸まで出てきた。

ソライト

「ふわぁ〜あ…眠…」

レオファング

「眠っちゃ駄目だ。このまま待つんだ。」

ソライト

「拉致があかねえ!やるだけやったらあ!」


風を起こし、

幾度となく羽扇を振るったものの霧は濃ゆくなるばかりだ。

するといつの間にか背中にあった2人の感覚が無い。

背を合わせて放ったはずなのにだ。

さすがに暴れすぎたかと2人を探すと足元に何かが当たる。

レオファングの靴だ。しかも脱げている…?


ソライト

「…え?」

レオファング

「ソライト!あれだけ離れちゃ駄目だって…」

ヘレス

「んだんだ!やっぱあ危険だ」


何か変だと察知したソライト。

風を起こしても霧は晴れず、足元には脱がれている靴が

ある。レオファングの足元を確認すると何故か

脱げている靴を履いている。


ソライト

「ちょっと失礼。」

風の魔法を2人に掛けるも変化なし。

レオファング    ヘレス

「…どうしたの?」 「どうしたのだべさ?」

ソライト

「…変化が無い。なら、そうだよな…」

ソライトはストームポイントを敷いて

レオファングに衝撃波を飛ばしてと頼んでも

何故か"動くと危ない"の一言。


ソライトは全て察した。

部屋に入った瞬間から、全員逸れていたんだと。


ソライト

「お前がやらないなら、そう言う事だよな!

 吹けよ嵐!荒れ狂う怒りの稲妻!

 "荒れ狂う暴風龍"(レイジング・リントブルム)!」

あらかじめ仕掛けて置いたストームポイントに

龍闘気の魔弾を発射する。

誇大化した魔力はやがて大きな翼を持つドラゴンになり、

濃ゆい霧をあっという間に吹き飛ばした。


しかし晴れた景色も束の間、

どこからか霧が噴出されている。

ソライト

「そこだ!アレを壊せ、リントブルム!」

オーラ状の暴風龍は口から翠の光線を吐いて、

霧を噴出していた機械を壊した。

お礼を告げるや否や輝きを残して消えていった。


霧が晴れる__

逸れていた2人も居場所がわかるくらいになった。

ヘレス

「2人とも無事だか!よおしよし。

 しっかしあの霧はなんだったんだ…」

レオファング

「まあまあ…そうだ、ソライト!

 よく気がついたね。流石に靴だけじゃ

 気付けないかと思っていたけど。」

ソライト

「まあな!足元見れば…ってそっちも?」

レオファング

「霧の魔人の伝説が本当なら、と思ってね。」


霧の魔人の伝説というのは、

この世界が神代だったころに霧を纏う魔神がいたという物。

その霧の魔人はよく幻を生んでは多くの人間を攫い、

生気を吸収していた伝えられている。


落ちてきた壊した装置から光が見える。

どうやら最後の25枚目のピースが埋め込まれていたようだ。


レオファング

「あった。これで揃うね。

 それにしても…あの伝説を再現した

 トラップ試練なんて誰が作ったんだろう…」

ヘレス

「気になるだべさ…

 霧の中で危うく蝕毒拡散弾(ポイズンランページ)

 を撃つところ…」

ソライト

「おいおい!冗談きちいぞ!」


笑い話はそこまで、とピースを回収する。

すると地鳴りが起こり始めた。

少しづつ強くなる地鳴りはやがて地震になり

立ってもいられなくなる程強くなる。


おわわ…とよろめくと地が割れて、

巨大なゴーレムが出てきた。

何やら機械音を立てて光を放つと声を発声させてきた。


謎のゴーレム

「認証完了。キャザリデウス・システムを展開します。

 挑戦者の認証を確認…人数制限、確認。

 "3つの力"の試練を開始します。」

閲覧いただきありがとうございます♪

マスカットでスカッと、炭酸でスッキリ!


設定集のコーナー

「霧の魔神とその伝説とは」


さて、今回はお話の中の伝説として登場した

霧の魔神。実を言いますとこの魔神にモチーフは

ありません。


なので幻で正気を吸い取ったというのも

全てパッと浮かんだ者です。ただ書いていく中で

なんだか不気味な印象があの巨人っぽいな…と

思ってはいました。


ちなみにこのストーリー神代は

物語の核心を突いてくるような出来事起こった頃です。

そこはもう少し先で説明しましょう。では!



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