第14話 「11階層へ」
ソライト
「いぃ〜……よっしゃあああ!!!」
レオファング
「やった!俺…私達の大勝利です!」
ソライト
「自称こだわるところかよw」
喜びを噛み締める2人。やったやったと暫く浮かれたままでいたが、
やがて鱗や牙紛などを採取して持ち帰ることにした。
戦いで衣類はボロボロになっているので、皮や鱗で隠せるものは隠した。
ブヨブヨの皮は耐熱性があって少し重い。また軽装だった事もあってか
着替えた後は来る時よりも風貌は変わった。
ソライト
「さて…と!次の層に行きますか!」
レオファング
「だね。ここからどうなってるのかな?」
新たな冒険に心躍る2人。
一方、故郷の王都ブリタニアでは…
解放された戦士
「本当なんです!業物を持った若者が、
ゴブリン供を薙ぎ払い切り裂いていました!」
ヴェルセティア王
「だから話だけでは疑わしいと何度も…
そうだ、その業物はどんな武器だ?」
解放された戦士
「え…?それは…その…見た事の無い物で」
ヴェルセティア王
「戦場で闘う戦士の貴殿でも知らない物を、
王族の私が知ってる筈はないだろう…」
第六位将軍アダモス ヴェルセティア王
「……失礼ながら王よ、 「申せ。」
私に一つ考えが。」
アダモス
「私が兵を率いて自機に見てきましょう。
もしその話が本当なら伝説の七秘宝に違いないものかと。」
ヴェルセティア王
「……わかった。貴殿が言うなら信用しよう。」
一方のソライト達。
階段を降りていくと11階層だった。
暫く荒れた道が続いているので休憩を挟みつつ、探索を進めていく。
この階層からは自然発光する鉱石が多く見受けられる。
また湿り気の強い箇所ではコケやキノコも生えていた。
怪しく、神秘的に輝く自然の景色はまさに幻想の一言である。
ソライト
「あ、ビタミンクリスタルだ。
これは…お!Cじゃん!美味いヤツ!」
レオファング
「結晶なんてどうやって食べるの?」
ソライト
「糖類とか栄養分を摘出するんだ。液状化してね。」
レオファング
「へぇ…そうなの…
そんなこんな聞いていたら、私ももう少し外に出るべきだったな…」
なおビタミンAならオレンジ色のオレンジ味、
ビタミンBなら桃色でピーチ味だ。
Cなら黄色でなんとエナジードリンクの味がする。
Dだと茶色で泥の様な味がするのだ。
ビタミンクリスタルから成分を摘出するには、幾つか方法がある。
一つは粉末状にすりつぶす、もう一つは液体化させる…などがある。
ソライト
「そのまま食べるのは危険らしいけどね」
レオファング
「結晶なんて誰も食べようとは思わないよ!?」
松明もいらないくらい明るい通路が続く。
ある程度歩いた頃か大きな水源に辿り着いた。
そしてそこに釣り人が1人。
ソライト
「すいませ〜ん、釣れてますかー?」
???
「ん?ああ、おーう!全然つれてないぞー!」
レオファング ソライト
「知り合いなの?」 「いーや、初対面。」
初対面を相手に躊躇しないソライトにドン引きするも、
2人は釣り人に話かける。ここまで来れているなら相当な運と実力を持っている筈。
とにかく行動を共にできるメンバーが欲しかった。
ヘレス
「…ってことでヘレス=ドルーマンだ。
よろしくだへさ〜」
ソライト レオファング
「よろしく!」 「どうぞよしなに。」
ヘレスと名乗る男は出身と旅の目的を教えてくれた。
七秘宝を探しに洞窟に入ったとの事。後は金稼ぎに高級金属を採掘だ。
ヘレスはこの階層に到達する時、
正道を使ったもののグランプレスは寝ていたとのことだ。
ソライト
「しっかし…でっけえ水源だなあ…
なんか食えそうな魚が住んでてもおかしくないくらいに…」
呑気に語っていると水源に波紋が浮かぶ。
ヘレス
「きたか!?」
やがて波紋は大きくなる。そう、どんどん大きくなって…
大きなシーサーペントが飛び上がったきた!
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フグの刺身は味こそ薄いが歯応えバッチリ!
設定集のコーナー
「埋もれている鉱石」
今回のお話では(ビタミンクリスタル)という光沢と色、そして栄養と味を持つ
不思議な鉱物が出ましたが、当然他にもあります。とはいえ話しちゃうと
ネタバレになってしまう物もありますので、あまり深くはいえません。
とりあえず今後に出てくる物はすっ飛ばして…いっておくことが
あるとすれば「金や鉄も普通に採掘できる」と言うことです。
ここいらは某クラフトゲームを想像していただければと。
なのでこれからすごい鉱石が登場します。
それらの詳細は本文かここに書きますので
見ていただければ幸いです