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私は泉 続花。

泉 続花。

私の名前は泉 続花。私はこの世界が作りものだということをしっている。


「すわれ」

私は座った。

「なに座ってんだよ。」 


「立て」

私は立った。

「なに立ってんだよ。」

世の中理不尽がいっぱいだ。

今私は一番理不尽な空間にいた。

つまり教室だ。

ここに私の居場所はない。

「ねえ、なんでこんなとこにいるの?」

私はその返事を答えられずにいた。

「友達がいないの?」

私は答えられない。

「じゃあ私が友達になってあげよっか?」

私はうなずいた。

うなずくしかなかった。

私は外に出たかった。

「じゃあ行こうよ」

「うん。」

ここは学校の屋上だ。

鍵は盗んできた。


みんなが集まってる教室に戻りたくない。

私はその子にそう言えなかった。

その子はズカズカと自分の居場所に戻る。

私は戻れなかった。

その子の不意をついて廊下の分かれ道に逃げ出した。

私は全力ダッシュした。

逃げるほかなかったから。

全力ダッシュした。

すると友達は追ってきた。

私はたまらず逃げた。

もう息も切れ切れだった。

「まってよ。」

「・・・」

「なんで逃げ出すの?」

「あの・・・」

「なにかいわないとわかんないよ。」

「えっと。」

「ねえ。なにがあったの?」

「私教室の人達に笑われるのが怖い。」

「・・・」

私はその子からそっぽを向いた。

その子は追ってこなかった。

たすけての声もいえずに私は走った。

もういやだった。

学校も。

社会も。

私の歩き方を笑われるのは。

たすけてがいえないのは。

私はなんて大バカ者だ。

「あああああああああァァァああぁ」

私は叫んだめいいっぱい。こんしんいっぱい。

たぶんうるさかっただろう。失望しただろう。

ただ私は叫んだ。

だれのことも考えず。

全員に聞こえる声で。

それ以来学校には行っていない。


すべては幻想。この世界は幻想だ。


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