登場人物紹介 ~敵対勢力たち~
「ゴブリン文学少女 、大ハーンになって大陸制覇、目指します!」登場人物紹介
(第十部開始時点 王国歴596年/トゥリ・ハイラ・ハーンの4年:5月)
周辺の敵対勢力たち
■「王国」(ファレス王朝:人間勢力)
「古王国」の後継を称し、かつては大陸全土を統治していた人間たちの王朝。
現在も名目上は大陸全土が「王国」の領土であると呼称しているが、実際には年月を経るにつれて勢力は衰退、現在は大陸東部はゴブリン等が跋扈する地域と化し、人間の領土は大陸の中西部のみとなっている。
残された領地も各地の貴族諸侯達が力をつけて割拠する状況となっており、名目上の権威は残しつつも、現在「王家」の支配が及んでいる地域は大陸西部の「王都」周辺のみである。
現在の王、ウーサーは有力貴族に東征を命じ、大陸東部からゴブリンを駆逐して「王国」の領土を取り戻そうと画策しているが……
[「王国」の者(人間)たち]
《王家と家臣たち》
●ウーサー王(ペングウィン家)
現在の「王国」の国王で、名目上は大陸の支配者である。
衰退している王国の復興を目指しており、有力諸侯に命じてゴブリン勢力を駆逐すべく、大陸東部への大遠征を企図、発動させた。
●「大司祭」ヘイロー
「七英雄」の一人。王国の教会勢力の頂点に立つ司祭。王国の政治顧問を務めている。僧侶系魔法を極めているらしい。
●「軍神」ネアルコ
「七英雄」の一人。王家に尽くす忠臣。軍事能力と謀略に卓越した能力を持つ武将で、彼の尽力により「王家」は周辺諸侯との数々の紛争に勝利し、現在では一定の権威と勢力圏を回復している。
「大東征」に際しても、謀略により「隅の国」を軍事的空白地とした後に反乱を発生させ、リリ・ハン国を背後から突く事で、有利な戦局を作り出す事に成功した。
●ボーモン卿
王に仕える貴族の一人。古参の家臣であり、王への発言権が比較的高い。
●フミー卿、コーシヴェルト卿
王に仕える貴族。
《有力諸侯》
●タヴェルト侯ドーゼウ
大陸中部、「火の国」の西隣である「後ろの国」のほぼ全土を支配する有力諸侯。
過去には「七英雄」聖騎士サイモンに命じて、「魔光石の大結晶」を奪回するために「火の国」のゴブリンたちを襲撃させた。
奪回した大結晶を王家に献上して工作を行った結果、正式に「火の国」の国主にも任命されて、「火の国」侵攻の大義名分を獲得している。
更なる勢力拡大を図り、王家の命令に乗る形で、「ゴブリンの手から大陸東部を奪回する」との大義名分の元、東部「火の国」を征服して勢力下に収めるべく侵攻を開始する。
「竜騎兵団」などを有する自身の軍勢の強さ。そして「軍神」ネアルコの策略によりリリ・ハン国の後方を乱した事で、勝利を確信しているようである。
彼らの大軍勢が「ク=マの回廊」に進軍。現地で布陣するリリ・ハン国の軍勢と激闘を繰り広げる事となる。
●ノムト侯ゴクルト
大陸中北部、「築きの国」を支配する大諸侯。タヴェルト侯のライバル。
彼が治める地方は「古王国」時代の遺産が比較的多く残っており、魔法技術に優れているという特色を持つ。魔導兵器部隊を保有する事により、「築きの国」を拠点に有力な勢力を保ってきた。
王家の命令に従う形で東側に隣接する「豊かなる国」に侵攻、同地のゴブリンを駆逐して肥沃な新領土を獲得することで、更なる勢力拡大を狙っている。
彼らの軍勢は「豊かなる国」に進軍。この地を支配するゴブリン政権「リーリエの国」と死闘を繰り広げる事になる。
●ナメルト侯
大陸中央部に一定の勢力を持つ諸侯。
タヴェルト侯、ノムト侯とともに「王家に従わない諸侯」の代表格である。堅固な城塞を拠点とすることで王家や周辺諸侯の干渉を廃し、独自の勢力を保持している。
■「リーリエの国」
大陸東北部にある「豊かなる国」を支配するゴブリン政権。
リリと同じく「ゴブリリ」である「リーリエ」(ベルヌイ族出身)が「豊かなる国」を統一しハーンの座に就いて建てた国である。
支配地域は「豊かなる国」一カ国のみであるが、この地域は広大で肥沃であるため、国力的には二カ国半を領するリリ・ハン国とほぼ互角である。
彼らの自称は「我らがハーンの国」とリリ・ハン国と同じであり、また歴史的な名称も「リーリエ・ハン国」(LillieKhanate)と区別が付けにくいため、後世の文献などでは「リーリエの国」(またはゴブリン北朝)と称される事が多く、本作においてもこの呼称を用いている。
[構成部族]
《ベルヌイ族》(ヤルート氏)
ハーンであるリーリエが属する「リーリエの国」の支配部族。「豊かなる国」の東岸部が当初の勢力圏であった。
●リーリエ・ヤルート(イラ・アブーチ・ハーン)
ベルヌイ族の族長の娘として産まれた「ゴブリリ」。リリよりも一歳年下。
10歳時にスキルである炎の能力「葬炎」に目覚め、族長の座に就く。
その後は急速に勢力を拡大し、「豊かなる国」を統一してイラ・アブーチ・ハーン(大地を掠奪する者)の称号を名乗り、ハーンの座に就いた。
勢力拡大の過程で、ライバル部族であるユフィン族のネトラ王子と婚約。彼を「左賢王」に任命している。
彼が婚約者であるはずなのだが……忌むべき種族である筈のオークたちを何故か数多く側近に迎え入れ、オークの親玉であるクチュルクと「親密な」関係にある様である。
引き続き外部への勢力拡大を目指しており、「日登りの国」北部を事実上勢力圏に収めている。更に西部の「築きの国」に侵攻。同地を支配するノムト侯の軍勢と激闘を展開する事になる。
《ユフィン族》(レタ氏)
「豊かなる国」中央部で大きな勢力を持ち、かつてはベルヌイ族とライバル関係にあったゴブリン部族。
勢力を拡大するベルヌイ族と婚姻政策を結び、王子ネトラがリーリエと婚約、政権No2である「左賢王」の座に就いた。
協力して「豊かなる国」を統一し、いずれは両者が結婚することで、手を取り合って「リーリエの国」を運営する筈であったが……。何故か「リーリエの国」の首脳部はオーク達に占められ、族長であるシマッサ王は行方不明の様である。
●ネトラ王子(左賢王)
族長シマッサ王の息子である、ゴブリンの青年。
「リーリエの国」の名目上のNo2である「左賢王」の地位に就いている。
リーリエの婚約者であり、本来であればいずれ彼女と結婚。手を取り合って国家を運営していく筈であったが……。
《オークたち》
いずこからか「豊かなる国」に現れ、「リーリエの国」の政権に入り込んだオークたち。
オークは大きな体躯を持つ種族であり、豚のような頭部で、ゴブリンよりも濃い緑色の肌を持つ。人間やゴブリンを襲う、汚らわしく野蛮で邪悪な種族である。
残忍な性格で略奪を行うとともに、人間やゴブリンの女性を掠い、孕ませる繁殖特性により忌み嫌われ、討伐対象となる筈の種族であるが……。なぜか彼らが「リーリエの国」の首脳部に入り込み、壟断して国家を運営、「リーリエの国」を事実上支配している。
●クチュルク
オークたちの親玉。
ひときわ肥満した身体を持ち、太った指に金色の指環を嵌めている。
いかなる経緯か、リーリエの国に入り込み、全てを支配する「太師」の座に就いた。そして手下のオーク達を「リーリエの国」の宮廷に招き入れ、彼らと共にこの国を牛耳っている。
どうやらリーリエとは「深い」関係にある様だが……?
●ケプレス
オークたちのNo2で、「リーリエの国」の宰相を務めている。
オークにしては引き締まった身体を持ち、異例の高い知能を持つ軍師で魔法使い。
彼が身につけている片眼鏡は、古王朝時代のアイテム「眼鏡の人の眼鏡」であり、透視能力を持つ。
●チャラオ
クチュルクの手下であるオークの一人。軽く軽薄な性格。
●リヨナ
クチュルクの手下のゴブリン女性。拷問や虐待を好む、嗜虐的な性質を持つ。
《カチホ族》
「日登りの国」北部を統治するゴブリン部族。
リリ・ハン国の北端であるユガ地方(「日登りの国」中部)の北側に隣接する勢力圏を持つ。
名目上は独立部族であるが、北方の「豊かなる国」を支配する「リーリエの国」から強い圧力を受けており、事実上従属している。
●オタック
カチホ族の族長。妻のサークル姫との間に男子1名あり。
リリの即位時には祝いの使節を派遣するなど、強力な各周辺勢力と友好関係を保つことで独立を確保しようと努めているが、北方の「リーリエの国」から強い圧力を受け、現在は事実上の従属関係にある。
人質の供出を頑なに拒否するなど、何とか一定の独立を保とうとしている様だが……
●サークル姫
族長オタックの妻。周辺国にはその美貌で知られる。
カチホ族宰相のナナジミとは幼なじみにあたる。
■その他の人物
●「眼鏡の人」
古王国時代の人物。獣耳の眼鏡少女たちを供に従え、絵画を描きながら日々を過ごしたと伝わる。
絵に描かれた存在である「赤髪の少女」を愛して描き続けた結果、絵の中から飛び出して、肉体を持った現実の存在になったという伝説が伝わっている。
彼が使用していたアイテム「眼鏡の人の眼鏡」は後世に伝わり、重要な役割を果たす事となる。
●ナナ
サポート役の人間。ナナはリリの知識や計画を実践的な行動に移す助けとなります。
●シルヴィア
リリに出会う協力者のエルフ。魔法に長けており、リリの集団に魔法の知識や力を持ち込みます。
●オルガ
側近のゴブリン。彼女の策略を補助し、内部の結束を強める役割を担います。
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