ユカとモモ
「えー、もしかして、モモもユカとお揃いの勝負パンティ持ってるのか?」
ケンジが小さな声で、モモに問いかけた。
「まったく、ユカったら、なんでも言っちゃうんだから」
モモは、顔を赤らめて言った。
「……、ユカと違って、今日は履いてないからね! 変な想像しないでね、ケンジ」
「わ、分かったよ」(って事は、持っていると言う事だな……)
「最近、ケンジがらみの事件で立て込んでたので、この間久しぶりにユカとデートしたの。まあ、女の子二人のショッピング巡りだけどね」
モモは、少し恥ずかしそうに、ケンジに小声で話す。
「だって、ユカピー(あ、私とユカとのあいだで言ってるアダ名ね)ったら、私とショッピングに行く時の事を『デート』って言うんだもの」
ケンジは、モモの話を興味深げに聞き続ける。
「モモピー(こっちは、ユカがワタシの事を呼ぶ時のあだ名)、デートって別に男と女である必要はないでしょう? 好きな人が連れ添って歩いたら、それはデートと判断すべきでしょう? って言うの。ユカピーは友達であって、好きな人じゃあ無いよ? って言ったら、ユカピーはこう言うんだよね」
そういって、ユカがモモに話した時のことを繰り返す。
―― 友達っていうのは嫌いな人とはならないでしょ。友達になると言うことは、その人の事を意識していると言う事だと思うの。意識していると言うことは、好きと言う事と同じだと思うのね。男の人が女の子を好きになるのとは別の次元で、女の子同士で好きだって言う事があってもいいでしょう? ――
「私は、ユカピーの言っている事が理解できないけど、ユカピーの事は嫌いでは無いから、まあ好きなのかな? っていう感じなんだけどね。それで、普段は小物とかの可愛い物を見てから、美味しいもの食べて回るんだけど、今回は最初からユカピーったらテンション高くてさ」
その時の事を思い出すように遠くを見つめながら、そして少し言い難いそうに顔を赤らめて、ケンジに話す。
「イキナリ、下着ショップに行くんだよ。それも、チョット刺激的な下着も取り扱っているところによ。まあ、可愛い下着を二人で買いに行く事もあるけど、大体一枚1000円ぐらいなのに、そこのショップは刺激的なヤツだと倍以上するの。だから、質素な女子高生としては、時々冷やかしに行くぐらいで、殆どお世話になる場所じゃ無いんだ」
(へえー、女の子同士で、そう言うところに行くんだ)
ジローは、声に出さないで、心の中で呟いた……
「それでさ、ユカピーったら、イキナリ一番セクシーなパンティを選んでさ、私はこれにするけど、モモピーはどう思う?って聞くんだよ。流石に乙女が一番セクシーなのはまずいんじゃ無い? って言ったら、じゃあモモピーが選んで? って言われたの」
モモは、さらに言い難そうに、顔を真っ赤にしながら話をする。
「だから、私は自分が我慢出来るギリギリのセクシーパンティを選んだんだけど、ユカピーは条件を出してきたの」
「分かった。私の選んだパンティが女子高生にとってはセクシー過ぎで、モモピーが選んだのは、乙女が履けるギリギリと言うのね。そう言う事なら、モモピーも一緒に買ってくれるよね。それなら、私もこのパンティで我慢するから。後で、二人で履いて、見せ合いましょう」
「そう言うから、仕方なく一緒に買ったんだよね。私が欲しいから買ったんじゃ無いからね、誤解しないでねケンジ」
「大丈夫だよモモ、そんな事気にしないから」
(でも、本当はモモの履いているところも見てみたい……)
「うん、ありがとうケンジ」
(えー、気にしてくれないの? 私ってそんなに魅力無いのかな……)
「所でさ、モモ。これは本当に後学のためであって、いやらしい意味で聞くんじゃあ無いけど。
その刺激的なパンティは、お互いに履いて見せ合いはしたの?」
「え! それは、乙女のヒミツ……、ケンジにも言わない」
「あ……、それなら、それ以上は聞かないけど」
(うー、知りたいー)
「でもさ、ユカって約束絶対守るタイプだもんな。研究室に行く件だって、俺が約束した事を実行するって言ったら、表情はひょうひょうとしていたけど、喜んでくれたものな」
「うん、良い悪いは置いといて、彼女は自分の主張は守る系だよね。世界中を敵に回しても、私との約束を守りそうだものね」
「そうだよな。チョット、ツンデレでオタクかもだけど、背後を任せられる安心感はあるな。




