研究室でも攻めるユカ
三人は、やっと研究室にたどり着いた。
「こんにちはー!」
ケンジが、研究室の入り口で声をかけると、ケンイチロウが中から出て来た。
「やあ、よく来たね!」
波形モニターで高校に行ってるユミちゃんは、今日はユカちゃんと顔を合わせないように、隠れる事になっている。ケンジ君とモモちゃんは、この研究室で何を行なっているか知っているが、ユカちゃんにはまだ話していないからだ。
心と体の話をしても、殆どの人は訝しがって、聞いてくれない。それどころか、何か変な宗教の勧誘だと勘違いする人もいるのだ。
「こんにちは! お兄様。わたくし、ケンジ君のクラスメートのユカと言います。今日は研究室の見学を許してくださって、ありがとうございます」
そういって、大きくお辞儀をした。
そこへ、助教のタクヤさんが現れた。
「オイオイ、何処の可愛いお嬢さんが来たんだ? 後ろからパンツ丸見えだぞ」
キャァーン、スケべなオジ様。この方は、何方ですの? お兄様。
タクヤさんに見せパンツを見られたからなのか、このチャンスを狙っていたのかは分からないが、ユカがイキナリケンイチロウの腕に抱きついてきた。
ユカは、結構大きい胸をケンイチロウの腕に押し付けている。
ケンイチロウは、少し声が上ずりながら、答えた。
「彼は、助教のタクヤさん。僕たちのリーダーですよ」
「あら! それは失礼しました。助教授の先生でしたのね」
「イヤイヤ、僕はそんなに偉くないよ。助教というのは、昔の講師の様なものさ。ただし、少し上の専任講師に近い方かな。どちらにしても、教授や助教授と言ったレベルでは無いですよ」
「でも、リーダーさんなんでしょう? これからも、よろしくお願いします」
さすがは、ユカ。このグループの中で、一番のキーパーソンを瞬時に見抜いている。
「しかし、ユカさんだっけ。その服は攻めてるねえ。そんな服を着て迫られたら、誰だってメロメロだろうね? ケンイチロウ君」
いつもは、ケンちゃんと言っているのに、タクヤさんもなぜかよそよそしくなっていた。
それにモモの時はちゃん付けなのに、ユカの時はユカさんだし。
「まーったく、男子はそういう可愛い服の乙女に弱いんだからー。やんなっちゃう」
助手のハナコさんは、ケーキと飲み物セット一式が乗った台車を押しながら奥の部屋から現れた。
「ミニスカとニーソのパワーに屈しちゃって、なんで男はこんなにスケベなのかしら? 乙女ならモモちゃんだっているのに、ねえ。今度、私やモモちゃんもミニスカとニーソで攻めちゃうわよ」
「いやあ、ハナコさんに言われると面目ないなあ。」
タクヤさんは、少しだけ我に返って、バツが悪そうに言った。
「じゃあ、取り敢えず、研究室の乙女ハナコさんが持って来てくれたケーキと飲み物で、お茶にしようか」
タクヤはお茶を飲みながら研究室の概要を説明し始めた。




