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あなたは、だあれ?  作者: ぬまちゃん
次への備え
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大学院生のユミちゃん

「うわぁー!

 高校生かわゆいー、もう、キュンキュンしちゃう。私も数年前は、女子高生してたんだけど、こんなだったんだ! もう少し女子高生の特権を利用すれば良かったわ。

 自分がその中にいると、見えるものも見えないって事かしら?」


 ケンイチロウと同期の大学院生であるユミちゃんは、教員免許を持っていた。だから、代理教員としてこの学校で働く事も出来る。


 しかし、一日のうちかなりの時間をケンジ君のリンク率のモニターに費やすため、今回は教育実習生という事で生物の先生の下に就く事になった。一応大学からは、その方向で学校側に話を通してあった。そのため、平日のほとんどは、生物室のモニターの前で過ごし、時々実習生としてケンジ達の教室で生物や化学を教えることになった。


 それでも、ちょっとした時間にモニター室から出て学校内を歩くと色々な発見がある。生徒達は、馴染みのない大人は、皆んな教育実習生と思ってくれるようだ。


 彼女が廊下を歩いていると、女子生徒からは、「おはようございます! 実習の先生ですかー?」と気軽に声をかけられる。彼女自身の体型のせいもあるのだろうが、女子生徒からはフランクな反応が返ってくる。


 それと、最近は男子生徒からも、好意的な言葉が増えてきた事だ。


「お! 実習の先生だ!」

「先生ー可愛いっすよ!」

「おはようございます!」


 みたいな感じだ。


 彼女と同じ体型の芸能人(有名人)が増えたお陰で、一昔前に比べると男子生徒にも、色々な体型の内の一つ、として市民権を認められたようだ。


 昔は、女子からは哀れみ、男子からは蔑み、の目で見られていた。それもあって、彼女も一時期ダイエットという麻薬に夢中になった事も有った。でも、所詮は付け焼き刃に過ぎなかったので、そのリバウンドがキツかった。


 しかし、時代は変わっていくのだ。今では彼女の体型も普通なのだ。彼女も無理なダイエットをやめたお陰で、肌のツヤも戻って来て、その分心も軽くなった気持ちだ。


 人間は不思議なもので、心が軽くなるとカラダも反応してくれるのだろう。毎日あれだけ気を付けても増えていた体重が、何もせずとも安定し、逆に少し減り始めたのだ。多分、彼女自身の基本的な体型と体重があって、一時的なストレスで増えた分が、元に戻ろうとしているのだろう。


 今の研究室で、体と心の関係をモニターしていると、その気持ちがよく分かるのだった。


 やっぱり、心と体って、よく出来ているわよね。なんか、似た者同士でくっ付いてる、て感じなのかしらね。一時期、本気で心とカラダを入れ替えて、モデルの体形になれたらと思ったこともあったが、多分そうすると自分の心が辛くなるだろうと思った。


 ケンジ君とモモちゃんの波形を見ていると、ダイナミックな動きと緩やかな動きの違いはあるけれど、なんだか安心出来る波形なのよねー。


 この間、並行世界から来た人がケンジ君の体を乗っ取った時があったけど、その時の波形は見ている人を不安にさせる動きだったもの。


 波形パターンが、ケンジ君とは違う、という以外にも、何か不安にさせる波形というか……

 そうね、体が心を拒否している感じ? 心の動きと体の動きが一致してないという感じ?


 ケンイチロウ君は、並行世界の人間に体を取られた人を知る方法は無いかなーって言ってたけど……

 波形を見て、安心出来るか、不安を煽るか、みたいな事で判断できるんじゃあないかしら?


 波形の動きの中に、安心感があれば本人だし、不安を感じさせるようなら、その人は並行世界の人に乗り移られてる、そんな事よね。でも、安心感や不安を感じさせる波形って何? と言われると、その根拠が説明できないし。


 今度、ケンイチロウ君に相談してみようかな?


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