今日はゆっくり寝れるかな
はああ~。長い一日だった。
なんか、色々な事があって思いっきり疲れたぜ。
生物準備室から教室に戻ってきたら、モモとユカが待っていた。
殆どの生徒は帰っているか部活動に行っている時間なので、教室には誰もいないと思っていた。
「モモから聞いたわよケンジ君、ミサンガとネコミミの件は一応疑惑は晴れたわ。今回の事は無罪放免と言う事で許してあげるわね。まあ、ケンジ君を好きになる人なんて物好きはモモぐらいだものね」
えー、そこまで言われなきゃあ行けないのか?おれ。
「まあ、今日は疲れたからもう帰るわ。幸い先生に呼び出されたのは皆の知る処だから、このまま部活動をバックレても誰も文句は付けないだろう」
さてと机の中の物を出してカバンに突っ込んで、帰り支度を始める。
「ケンジ、アタシも今日はあんたと一緒に帰るからねー」
「えー、モモ、今日はアタシと帰るんじゃあないの?」
ユカが残念そうな声を上げて、モモと俺の顔を交互に覗き込んできた。マジでこいつはモモ・ラブなんだろうなぁ。
「さてと、じゃあ帰るか~。じゃあなユカ!」
「ごめんねユカ、この埋め合わせは必ずするからね。さよなら!」
ユカの残念そうな顔を残して、俺とモモは教室を後にした。
「モモ、あまりユカを邪険にすると後で恨まれるのは俺なんだぜ。もう少し大切にしてやれよ……」
「まあね、今日はちょっときつい言い方をしちゃったから、明日以降は少し優しくしてあげる。でも、ユカも最近ちょっと私に近づきすぎなんだよね。私以外にも色々と付き合いもあると思うんだけど、なんかいつも私と一緒にいるんだよね」
モモはユカの気持ちがわかっていないのか、不思議そうな顔をする。
「あ、それと一応断っておくけど、ここまで献身的にケンジの事を気にしているのはあなたのお兄さんやおじさん、おばさんにも頼まれたからなんだからね。ユカが言っているような、特別な気持ちがある訳ではないのよ。ゴホン!」
俺から直接顔が見えないような位置に移動しながら、モモが改まって話しかけてきた。
「ハイハイ、ありがとうな、モモ。お前がいなけりゃどうなってたか分からないもんな。これからも、俺を守ってくれよな」
こちらからはモモの顔が全然見えないんだけど、コクリと小さく頷いている気配を感じられた。
はあー、今日は爆睡かな。
爆睡してる間に、また魂抜けたらどうしようオレ?




