21グラムの見えないもの
現時点で分かっている事は、「人間にはある一瞬21グラムだけ体重(正確な言い方をすると質量かな)が減る事がある」という事だけなんだ。
しかも、今までの測定では、一秒以下のわずかな時間で元にもどっている。
その間、その被験者に何があったのかを聞いてみても、特に何もなかったというコメントしか出てこなかった。
最初に疑ったのは測定装置の異常だけど、これは直ぐに却下された。
だって、その21グラムの事象以外には本当に正確な値を出し続けているのは多数の被験者からのモニター出力を見れば明白なんだもの。
全てが正常に動作しているのに、1つだけ変な値が出る場合、これはその値が変な値では無くて意味のあるマジックナンバーであると判断するのが、理にかなっている。
私たち研究者は、その値が意味のある値という前提で、色々な検討を行ってみたけれど、そもそもデータが少なすぎて、検討結果は全て仮説にしか過ぎないという事になってしまう。
実は、人間以外の動物でも実験したのだけれど、他の動物では21グラムの瞬間的な低下は観測されなかった。
その事からも、「この事象は人間固有の物であり、何かをトリガにしてある作用が人間に働いている」ぐらいしかわからなかった。
唯一、人間で起きている共通情報が「21グラム」なんだよね。
これって、精神世界ではあまりに有名すぎて声にするのもはばかられるマジックナンバーなんだけど、事実として受け入れざるを得ないと思うよね。
例えば、例としては変だけど、
「超常現象なんて、そんな非科学的なものは信じられない!」とか言っている有名大学の教授がいるけれど、私から言わせれば、そんな事を言う教授こそ非科学的な人間だと思う。
そもそも、今のテクノロジーが究極にあるならいざ知らず、まだまだ発展途中なのだから測定対象に限界があるのは当然な話だ。
限界があるという事は今のテクノロジーでは測定する事が出来ない現象が必ず存在する。
その測定出来ないもの、今の科学の体系では説明できない事象を『科学的ではない』という一言でかたずけるのは、研究者としての立場を自ら捨てているとしか思えない。
いつかテクノロジーが発達し、今は超常現象と言われいている事象が測定できる時が来て、その出来事が新しい科学体系で論理的に説明出来る時が来た時に、その教授はなんと言い訳をするのかなあ?
まあ、今もトンデモ科学とか言われて、どう見てもおかしい原理を持ち出してくる人は後を絶たないので、その辺りは正しく検証し続けるのは大事だと思うけどね。
さて、助教のタクヤさんに私の弟の話をしなけりゃあなあ…




