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死神再来!?蒼炎とサフィの関係

いつも読んでいただき、ありがとうございます。

投稿が遅くなってしまいましたが、朗報です。

近日、挿絵付きに挑戦する予定です。誰の話になるかはお楽しみに!

…どれぐらいの時間がたっただろう。

辺りは暗いままで朝なのか夜なのかもわからない。


少し周りを歩いてみたが髑髏のオバケはもういなかった。

そして、驚愕したのが自分の後ろの壁だった。


岩肌は洞穴のようにえぐられていて地面も穴が開いていた。

まるで隕石でも落ちたような中心で俺は寝ていた。

…定かではないが俺の炎の力だろう。


自分の力に驚きはもちろん、予想以上の威力に恐怖も覚えた。

まずは、蒼炎の正体とコントロールに全力を上げて取り掛かった。


「…なぁサフィ。お前の能力で炎を使えるなんてことないよな?」


「ピュウイ?」


サフィは頭を傾げるような素振りをした。

まず、言葉が通じないか。


そうして歩くこと数十分。景色は変わらず何も起きない。

すると、どこからか声が響いてくる。


「…汝、何を求める」


「・・・ッ!?」


俺は声の主を探し、辺りを見渡す。誰もいない見渡す限り森。

周りの木もざわついているように見える。


「・・・誰だ!」


後ろから気配を感じた。俺は勢いよく振り返る。

すると、ぼやけた黒い影のようなものが現れ見覚えのある髑髏へと変貌する。


「クソッ!またお前か」


俺は臨戦態勢を取り、反撃のタイミングを見計らって構える。

サフィも毛を逆立たせて警戒をする。


「…汝、何を求める」


声の主はどうやら死神だったようだ。

しかし、戦う素振りは一切見せず鎌も持っているだけで構えはしない。


(…汝、何を求める)


「…何だ!?頭に直接語り掛けて…」


俺は正体不明の頭痛に頭を押さえその場にしゃがみ込む。

その声は何度も何度も頭に響く


「…やめろ!くっ!!」


(…汝、何を求める。)


「俺は…守る…力を…」


俺の声にならない魂の叫びを呟いたと同時に頭痛は収まり、髑髏の口が開く。


「…承知した。」


内臓に響くような低い声。言葉は聞き取れたが意味はわからない。

しかし、死神は俺に背を向け付いてこいと言わんばかりだ。


「どこへ行くんだ!」


俺の問いかけには答えず森の中へと消えていく。

見失う前に立ち上がり走り出す。

死神の後ろに蒼い人魂のようなものが付いて行っていて見失わずには済んだ。


そうして、森の中を右へ左へ。俺には同じ道にしか見えないがどこかへ連れて行かれるのだろう。


すると、死神が足を止めて横に避けて立つ。見えた先は森の出口だった。

森の先では、またもや崖があり今度は大きな橋がかけられていた。

橋の先にはそびえたつ山。頂上付近には城が見える。そこに向かうのだろう。


「・・・ここは?」


「・・・」


死神は、俺の問いかけには答えない。

またもや静かに歩き出し橋を渡り始める。

渋々、俺も後ろを付いていく。それしかできないが…


橋の下は霧がかかっていて底が見えない。今度こそ落ちれば帰れないだろう。

橋を渡りきると球場並みの大きな広場に到着した。

コロシアムのようにも見える。


すると、死神が足を止めて振り返る。

死神の口が開き、また低い声で話し始める。


「…力を示せ」


「力?魔法を使えばいいのか?」


死神の問いかけは一方的で聞き返しても何も答えない。

わからないが、何も言わないのであれば正しいのだろう。

俺は、手に力を込めて炎を生成する。


「…まだ足りぬ」


「大きくすればいいのか?」


俺は力をさらに込めて炎を大きくする。

しかし、死神の反応はよろしくない。表情はわからないが…。


「…汝の力は、それではない」


そう言って死神も手を前に出す。

俺は手元の火を小さくして視界を開く。


「・・・なッ!?」


驚くことに死神の手には見覚えのある蒼炎が立ち上っていた。

俺が炎の存在を確認したと同時に蒼炎は消え死神が口を開く


「…これこそが汝の力。力を示せ」


そう言って、また元の態勢に戻る。

俺でもわかる。蒼炎を見せろということだろう。

だが、使い方などわからず制御などできない。


俺は手元の炎を消し、手を下す。

俺の行動とは裏腹に死神は問いを続ける。


「…どうした。汝の力を示せ」


「・・・」


しばらくの沈黙が続き、俺もどうすればよいか悩んでいると死神の後ろから小さな女の子が顔を出した。


「おやおや?魔王様は炎の使い方がわからないのかな?」


「なっなんだ?」


無邪気に笑う少女は、モナと同じぐらいの小さな女の子で頭に耳が生えている。この子も獣人か?

それを見て、動くことのなかった死神が子供を押さえつける。


「おい。邪魔をするな」


片手で頭を押さえつけているが必死に抜け出そうとじたばたしている。


「はなせぇ!タナトスのやり方は回りくどくて暇なんだよ!」


髑髏の顔でも呆れた表情をしているのが見て取れた。

暴れつかれたのか少しすると動きを止め俺の方を向いた。

そのタイミングでタナトスと呼ばれた死神も手を離す。


「僕はベリス。…で、この骸骨はタナトス。私たちは魔王様を鍛えるためにここへ連れてきたんだ!」


「鍛える?俺、殺されかけたんだけど…」


「あっ!あれは、試したんだよ!魔王様がちゃんと力を使えるかどうか。後ね…」


それからも話は止まらず、ここまでの経緯を事細かに説明していた。

タナトスは、それ以降は止めず話が進み続けた。ほとんど聞いてなかったけど…。


「…でね?魔術を使うためには条件が色々あるんだよ。魔力もいるし、媒体もいるし。あっでもね?私もそうなんだけど霊獣とか聖獣がいると魔法が強化されるんだ!」


「ん?今、聖獣って言った?」


俺は聖獣という単語に反応し話を止める。

聖獣と言えば、一緒にいるサフィが聖獣だと聞いた気がする。

魔法を強化する?まさか…


「聖獣?そうだよ。魔王様の肩にいるのも聖獣だよね?僕はね、霊獣なんだ」


嬉しそうにニコニコする姿は無邪気で、霊獣であることを誇りに思っているようだ。

それよりも、サフィが霊獣で魔法を強化する?大体わかってきたぞ…。


「じゃあ、あの蒼い炎はサフィの力か?」


べリスは、俺の問いかけに話を止めて不思議そうな顔でサフィと俺を交互に見る。


「サフィ?あぁ、その子サフィっていうんだね!そうだよ。その子は炎を使う聖獣。知らなかった?」


やっぱりそうか。言われてみれば、サフィの声に炎が反応していた気がする。

蒼い炎を出すためにはサフィの協力が必要なのか。


「お前、やっぱりすごいんだな」


カプッ!


毎度のことで指を近づけると噛まれる。

その姿を見て、ベリスはゲラゲラとお腹を抱えて笑っていた。


「あははは!ぜんっぜん懐いてないんだね!」


サフィもここまでの反応をされたことがなかったので驚いた様子だった。

そして、立ち尽くしていたタナトスがやっと口を開いた。


「そろそろ良いか?ベリス」


タナトスの声に反応して、ベリスは笑いを止める。

そして、まっすぐこっちを見る。


「…わかったよ。じゃあ魔王様。炎を出すよ?コツはね…」


そして、ベリスに無理やり手を前に出さされて炎を作らされる。

もちろん出来たのは紅炎でいつもの炎だ。


「違う違う!あの炎は魂で燃やすんだ。感情を込めないと」


何を言っている?魂で燃やす?中々難しいことを言ってくれるな…

しかし、やらざるを得ない。良くわからないがやってみる。


「あの炎が出た時はどんな気持ちだった?強い気持ちがあったはずだよ?」


強い気持ち…。初めて使ったのは盗賊と戦った時。

あの時は必死でピンチだったから良くわからない。

怒り?少し違う…。恐怖?それはあったが…。


次に使ったのは目の前にいるタナトスと戦った時。

あの時は覚悟を決めて対峙した。

…あの時の感情は?


そうか!


「おぉ!いい調子!いけるんじゃない?」


俺は手に力を込める。

炎は鋭く淡く色が変化する。そして…


「ピュゥイ!」


サフィの鳴き声と共に紅炎は蒼炎へと姿を変えた。

肩のサフィも気付くと蒼い眼になっていて毛が逆立っていた。

ベリスは嬉しそうにピョンピョン跳ねている。


「…汝の力、見届けた。」


タナトスも認めてくれたようで声を上げた。

俺は力を抜いて手を下す。サフィも眼の色が戻りいつもの姿になっていた。


蒼炎を使う感情…。俺が意識したのは「覚悟」

感情は、出来ると思うだけでは弱い。必ず成し遂げるという強い意思が必要。

さっきはなんとかできたが使いこなすには時間が必要だ。

今は二人についていくのが最善だろう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

蒼炎の使い方は少し無茶があるので変わるかもしれません。ご了承ください。

Twitterも良かったら↓

@96sato_story

↑プチ情報や更新報告などをする予定です。

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