必殺仕事人って銭を飛ばす人とは別なんですね。
本来のサブタイトルは
森の中の仕事人
「・・・?」
恐る恐る剣を見るとそこには糸のようなものが絡まっていた。
『ごがっ!ごががっ?』
リザードマンは驚き戸惑っている。
明らかに顔が可愛い。目が点になってる。
あらまぁ、これで鎧と剣がなければどれだけ可愛いことか。
と、リザードマンを観察していると。
次の瞬間、リザードマンの首は吹き飛び、辺りには真紅の液体が飛び散った。
「!?」
瞬きする間もなく次々とリザードマンの体は切り刻まれていく。
その切り刻むものの正体は分からない。
かまいたち?ならなんで僕は怪我をしない?
それならもしかして・・・
「糸!?」
よーく見ると空中に一瞬光の反射のようなものが現れては消えてゆく。
一呼吸する頃にはリザードマンは見る影もなく細かい肉片と化していた。
次に何が起こるか分からない以上今はとにかく逃げるしかない!
「はぁ・・・はぁ・・・んっ!!」
残る力を振り絞り、僕は再び走り出し・・・たかったが
「っ!?」
バタッ
どうやらここで力は尽きたようだ。
「はぁ・・・はぁ・・・ぅ・・・」
薄れゆく視界の中、誰かが僕の目の前にかがみ込んでくるのが分かった。
「大丈夫?元気、じゃ無さそうだね。」