第1次ゼリー戦争
ゼリーの体当たり!
そんな感じのテロップは昔のゲームでよく見た。
・・・いや、いまはゲームじゃない。
下手したらゼリーと戦って死ぬ。死んでまう。
やべぇ・・・やべえぞコレ。
心臓バクバクすっぞ・・・!?
ゼリーは幼女目掛けて飛んでくる。
「ちょっと青色の僕、待っt・・・」
ベチャッ・・・。はい、ぶつかりました。
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初めてのモンスター(?)退治はゼリーの自爆。
「正直・・・嬉しくないかなぁ?」
落ち着いたかな、と自分の心に聞いてみる。
あ、落ち着いて来たみたい。
心臓バクバク鳴ってない。よかった。うん。
「はぁ・・・お腹空いた。」
人間、安心するとお腹が空くのです。
転移・・・?転生?どっちなんやろか?
まぁ、中身が人間な以上、きっと人間なんやで。
しかし周りにあるのはゼリーの欠片・・・
「ジュルリ」
だって美味しそうな色してるんだもん。
いいよね、まだ子供だし。
中身はオッサンだけど。
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「この青色のゼリー、意外と美味しいな。」
例えるならばラムネ味で、
しかもなんかシュワシュワ。
ん?酸性なだけかな。でも食えたしいいや。
「しかしアレだ。この先あんなのが出るなら・・・」
武器は持っておいた方がいい。
しかしこの体だ。
重いものはきっと持てないだろう。
お、こんな所に木の板が落ちてるじゃないか。
「しばらくはこの木の板を使わせてもらおう。」
とりあえず剣の形に加工しなきゃ。
楽しい楽しい木工作業。
図画工作の時間ですよぉ。
「まず用意するのはこちら。木の板ですね。」
必須品。これがなきゃ木刀つくれない。
「そしてこちら、その辺の手頃な石。」
これでガツガツ削っていきます。
「そしてなぜか着ていたこの布の服を少しちぎりまして・・・」
ビリッ!っと。思いっきり切りましょう。
主人公 の 魅力 が 1 上がった
「木刀の完成です!!」
あぁ、僕。今までで最高の笑顔だと思う!
早速そこらの敵で試し斬りだ!
ベチャッ・・・
やはりゼリーに剣を振っても飛んできたら意味無いよね。
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『オラの木材、どこいっただ?』
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その日投稿、かいてて楽しい。