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異世界で勇者として召喚されたけど雑談系生主してる件  作者: なりあき0079
第序章 異世界で勇者と雑談生主はじめました!
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第5話 初クエストは清掃なんですが、波乱があるのはそのときは知らなかった


クエストを選んで俺とルチアは、現場の農場にやってきた。


クエストの内容は、『ゴブリンに荒らされた農場の清掃業務』というものだ。


うん!いかにも俺向きの内容だ。


ルチアとしては『洞窟に巣くうウェアウルフの群れを討伐する業務』を選びたがってたけど、戦闘が皆無のこっちに俺が決めてやった!清掃なんて余裕だぜ!



てなわけでネコ生を起動する。


タイトルは『初めてのクエスト』


しかし、やっぱり来場者数もコメント数も少ない。こんなんじゃネコネコポイント貯まらないなあ。



「しっかし!腰がいてえ・・・」



1hも立たずに腰痛でギブアップ気味。引きこもり生活長いからなあ・・・あ、ルチアのアマ、干し草の上で寝てやがる。



「おい、ルチア、お前も働け!さぼるな!」


「このクエストはあんたがやるっていって決めたもの。だから感知しないわ」



くそー。こんな広い農場の清掃を一人でやんなきゃならんのか!1週間はかかるぞ・・・



ふとあたりを見渡してみる。


耳を澄ませてみた。


さっきまで鳴いていた鳥のさえずりが聞こえない。


農場の番犬が異常に吠えている。


なんかがヤバイんじゃね、って思う。


素人判断だけど、直観でやばさが伝わてくる。



「来るわ」



ルチアは立ち上がり、手を剣に当てた。


ルチアがどことなく殺気だっている。


これはマジで何か起きるな。


なにやら怪しげな鳴き声がしてきたぞ。


ギィギィと嫌な声。


しばらくすると、森のほうからすごい大群のゴブリンが押し寄せてきた。



「コブリンの群れよ!アキナリ、武器を手に取って!」



ルチアは剣を取り、ゴブリンの群れへ向かっていった。


先鋒のゴブリン何匹かと切りあうルチアが格好いい。


見とれてしまう。


俺が手に取ったのは剣ではなくノートPC。


勇ましくゴブリンたちと戦うルチアを映すことに決めた。



*エルフ娘TUEEEEEE

*もうちょいでぱん2見えそう

*異世界ってぱん2あんの?

*もっとローアングルplz!

*見えた



うおおおお!すさまじくコメントが走りまくる!と同時にネコPがどんどん投げ込まれるし!


これだよ!これ!俺が望んでいた異世界生活!俺はとにかく、ローアングラーでルチアの尻を追ってる感じ!


そんなとき、ルチアがひらりと身をかわした。


一匹の赤いホブゴブリンが、すんごい形相でこちらへ向かってくる。


やべえ!ルチア、なにやってるの!



「あら、一匹そっちいっちゃったわ」



ちょ、おま、こんな怖そうなモンスターどうやって倒すんだよ!


とりあえずルチアからもらった結構年代物の剣を取り出して、突進してくるホブゴブリンを迎え撃つ姿勢をとる。


まじこええええええ!これは絶対にヤバイ。マジで死ぬし!


刹那、右手の甲の紋様が激しく光った。


何故かわからんが、俺はホブゴブリンを打ち取っていた。



*剣の達人じゃんwww

*まじか、ぱねえっす

*異世界も大したことないな

*それよりエルフたそ見せろよ

*農場の清掃は終わったのか?



「うふふ。作戦大成功!」



ルチアはそう言い残すと、なにやら詠唱を始めた。詠唱が完成すると、



「ファイアーボール!」



ルチアが魔法を唱え終わると、すさまじい炎がゴブリンの群れに襲い掛かった。


ゴブリンの群れは一瞬のうちに焼き払われた。


何匹かは森へ逃げて行った。



「ルチア!おめえわざとこっちへ仕向けただろ!」


「うふふ。どうかしらね。でも倒せたじゃない?よかったわね!」


「こっちは死にそうだったわけだぞ。というかむしろこのクエスト自体、こういう仕掛けだったって知ってたんじゃないのか?」


「さあ、どうかしらね。とりあえず夕方まで清掃がんばってね、勇者アキナリさん!」



まあ、清掃(?)クエストは今日で終わりでよいようだ。


もちろん報酬も上乗せでくれる模様。


夕方となり、農家のご厚意で馬車の荷台に乗せてもらい帰ることとなった。


今日のクエストとネコPでだいぶお金が手に入ることがうれしい。


でも俺の右手の紋様がいったい何なのかそれも気になり、正直複雑な気分だ。



「そんなときは空をみあげてればいいんじゃないかしら?」



ルチアはすっとぼけたこと言うけれども、こいつ絶対何か知ってるよな、と思う。


俺の右手の紋様の秘密もね。まあ、どうせ今は教えてはくれなさそうだし、流れに身を任せますかね。




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