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クラスメイトとデスゲーム  作者: 奏 秀太
5/21

新たな戦い

評価の方よろしくお願いしますm(__)m

「シャワーどうぞ〜」


会長がバスルームから出てきた。少し茹だっていて、湯気が出ている。


「あ、わかりました」


その時、会長は千葉…心美の異変に気が付いたようだ。


「ねぇ、幹彦君。ココちゃんどうしたの?」


「さぁ?なにかあったんじゃないですか?」


俺は知らん顔した。現在心美は枕に顔を埋めている。

俺は心美の近くにより話しかける。


「先にシャワー浴びてきていいか?」


「うん。いいよ。」


「悪いな、心美」


そう言い残し俺はシャワールームに向かう。会長が目を点にしてこちらを見つめているが気にしない。気にしたら負けだ。



シャワールームで俺は失態を犯した事を少し反省している。


「はぁ…」


ついため息がこぼれる。


この後、俺がシャワールームを出れば会長と心美がいる。そして、心美がシャワーを浴びるのだ。

その時、俺と会長は二人きりになり、間違いなく尋問される。

いっそシャワールームに籠城…だめか。



大人しく俺はシャールームを出る。そこには顔を枕に埋めていた心美がいた。


「どうした。顔が真っ赤だぞ?熱でもあるんじゃないのか?」


そういいながら俺は心美のおでこに手を当てる。また一段と顔が赤くなる。


「バカッ!」


軽く胸を殴られた。

そして心美はシャワールームに飛び込む。


俺に悪気が無かった…とゆうのは嘘になる。少しからかっただけなのだ。

そんな事を考えているとシャワールームから声が聞こえる。


「でも、心美って呼んでくれてありがと」


「あぁ」



心美とのやり取りを終え俺はベットルームに向かう。ベットルームはベットが3つ並んでいて真ん中にイスと机があるシンプルなつくりだ。

そしてイスに座っているのはニヤニヤした会長だ。恐らく尋問タイムが始まることを覚悟し俺は会長に質問を投げかける。


「なんですか?会長?俺の顔に何かついていますか?」


「いいえ、何もついてないわよ。それより気になることがあるんだけど聞いてもいいかしら?」


間違いなく。俺と心美の事だろう。


「構いませんよ。なんですか?」


「ココちゃんと何かあったの?」


「たいした事はありませんよ。ただ、名前で呼んでくれと頼まれたので、名前で呼んだらあの様な態度になっただけです。」


「幹彦君…」


「なんですか?」


「あなた鈍感ね」


会長が笑いながら呟く。俺には鈍感の意味がわからなかった。


「何のことですか?」


「まぁ、いいわ。そんなことより幹彦君さ、ココちゃんの事だけ名前で呼ぶのは不公平じゃない?」


「はい?」


なんか厄介なことになってきた。


「私のことも名前で呼んで欲しいな?」


少し甘えた様な声で会長が俺に問いかける。

俺は少し考えたフリをしてこう言った。


「考えておきます。」


「そう…わかったわ…」


これはマジで落ち込んでいるのか?マズイな、コレで信頼関係を崩すのは良くない。少々気後れするが仕方が無い。


「冗談ですよ、雫会長」


「なんかそれやだ」


「さすがに呼び捨ては無理ですよ?」


「じゃあ、雫さんにして」


「わかりました。雫さん」


その瞬間雫さんの表情が一気に明るくなる。


「んふふ〜嬉しいわ幹彦君」


雫さんは満面の笑みで俺を見つめている。本当にこの人軍人か?って疑うほどだ。

その後に心美がシャワールームから出てきてからは軍人としての話し合いになった。呼び方は変えずにな。


「正直、今のうちに周辺校の制圧をしておくべきよね」


「自分もそれが適当だと思います」


「私もそれがいいと思います。ですが、戦闘訓練を積んでいない人に戦わせるのは少々無謀だと思います。前回は相手が中学生で作戦もなしに特攻をかけてきたので楽な戦闘になりましたが、次もそうなるとゆう保証はないと思います。」


ちゃんと敬語使えるのか。


「そうね、でも正直ココちゃんと幹彦君で余裕でしょ?」


「自分は余裕です」


「私も余裕です」


「さすが、イーグルアイとサウザンドハートだわ!」


雫さんが興奮気味に俺たちの肩を叩く。


「でも…」


「ん?なに幹彦君?」


「俺たちの正体をバラすのは早くないですか?」


雫さんに問いかけたつもりだったが答えたのは心美だった。


「別にいいんじゃないの?そんなに気にしなくて。どうせ私達の力が必要なんだから」


「まぁ、別に力を誇示する分には問題ないんじゃないかしら?国防軍ってこと言わなければ」


「間違いなく詮索されますよね?」


「まぁ、確かにそうね…」


雫さんは頭はキレるが少し抜けている部分があると俺は思う。上司に、先輩に向けていい考えでは無いとは思うがな。


「もう全校生徒に言ってしまうのも一考よね」


「私はそれがいいです。隠し通すのなんて無理な訳だし、それに、女子生徒が戦闘に参加するまでは私も非戦闘員ですよね?それは嫌です」


正直俺も同意見だ。フルパワーで思いっきり戦いたいし心美の、サウザンドハートの実力も見てみたい。

噂話程度でしか聞いたことは無いが、心美は3500mの狙撃を成功させたと聞いたことがある。あくまで噂だが。



「そうね、明日集会を開いて生徒に事情説明しましょう。その方が今後動きやすいし統括するのも楽でしょう。」



次の日集会を開き、俺たちの正体をバラした。生徒からは驚愕の声が飛び交う。「嘘だろ」とか「マジかよ」とか「あり得ないだろ」とか色々あったが幸い信じてもらえたようだ。

そして雫さんは全校生徒に明日、決行される作戦の要項を説明した。


「明日、12:00に本校の南東に位置する小平高校を攻撃、占拠、破壊をします。この作戦の実行部隊は丸山幹彦大尉と千葉心美大尉のみで作戦を執行します。」


また、会場がざわめき出す。だが、そのざわめきは雫さんの一言で静まる。


「我々、独立日本防衛軍の力をお見せします。」


そう言い放ち、会長は壇上から降りる。それに俺と心美もついて行く。


そして、雫さんは宣戦布告のため司令室に向かった。そして後にわかったことなのだが、監視設備があったらしいのだ。街の色々なところに監視カメラが着いていて司令室から常時見れるようになっているのだ。

そして、雫さんはその監視モニターを利用し戦闘をリアルタイムで放映するらしい。


そして、宣戦布告から11時間が経ち、俺は今小平高校と本校の軍事境界線ギリギリに立っている。戦闘開始と同時に俺は攻撃するのだ。これはただ勝つのではなく、圧倒的な力で勝たなければならないのだ。力を誇示する、それを忘れてはならないのだ。

一方心美は先日占拠した中学校付近の15階建てビルの屋上でスナイパーライフルを構えている。

心美の真骨頂は長距離狙撃。要するに俺の援護だ。

ちなみに俺の武装は真っ黒な戦闘服に、M9とゆうオートマチック拳銃を2丁、ナイフを1本、サブマガジンを10本ほど持ってきた。


時刻は11時50分


もう少しで開戦だ。俺は弾を装填したことを確認し安全装置(セーフティー)を外す。


12時ジャスト


俺は飛びたす、敵が銃口を向けている戦場に。




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