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クラスメイトとデスゲーム  作者: 奏 秀太
17/21

一時の楽しみ

遅くなってすみません{(-_-)}

色々立て込んでました(・_・;

11月20日、会議翌日、本日は文化祭



なぜ、こんなご時世(?)に文化祭なのか、それは先週に行われていた五委員会十人(ごいいんかいとおにん)会議で心美が提案したからだ。

本来、何事もなければ文化祭をやっていた時期だし、生徒に息抜きにどうでしょう。みたいな感じで心美が提案した所可決されたものだ。

幹彦は正直乗り気ではなかった。あまり、祭りや人がごった返している場所が苦手なのだ。なので、雫に許可を取り幹彦はアクティブスーツを装着し、屋上で有事に備えている。




午前10時


各クラスが出し物を始めた。歌やダンス、射撃の腕比べ、格闘技系の部活の演武などなど。他にも飲食店をやるクラスもある。飲食店をやるには食材が必要になる。この食材はptを少量失費して調達したのだ。

やることが無く、暇な幹彦とは裏腹に心美はクラスの喫茶店で一生懸命働いている。衣装は丈の短いメイド服、それを見るために集まる男子も数知れない。



午後1時


波乱は突然としてやって来た。校内全土に警告音が響く。何が起こったのか、それは誰にも理解出来ていない。最初に状況を把握したのは幹彦だった。

遠くを見つめる幹彦、その目線の先には数十機の輸送用ヘリコプター。前後にプロペラをつけ、物資輸送を目的に作られたヘリコプターがこちらに向かって来ている。目測で50kmはある。


「雫さん、丸山です。敵のヘリコプターが時速200kmで以前接近中です。宣戦布告はありませんでしたよね?」


「なかったわ、まちがいなく奇襲ね。もう既に我々の領空に入っているしね。」


「迎撃しましょう、敵の方向は東南東です。30mm方が2機あります。それと心美を屋上によこしてください。」


「了解したわ。こちらは戦闘委員を招集し、直ちに戦闘可能体制を取らせるわ」


「了解しました。お願いします」



(奇襲をかけてくるとゆう事はptが目的ではない…俺らの抹殺が目的か…)



考え事をしながらも敵のヘリからは目を逸らさない。

次の瞬間、輸送ヘリの前方を飛んでいた戦闘ヘリの左右に設置されているロケットランチャー10発が30mm砲めがけて発射される。迎撃する暇無く、30mm砲は大破する。



「雫さん、30mm砲が大破しました。自分は武装を整え次第、敵航空部隊の殲滅に向かいます。」



「了解したわ」



幹彦はアクティブスーツの飛行装置を使い、武器庫に直行した。武装は簡単なもので、デザートイーグル2丁と日本刀2本だ。



敵のヘリの飛行速度は時速で約200km。それに比べ、幹彦が操るアクティブスーツは時速900kmで飛行することが可能だ。なのでヘリを落とすことは容易く、簡単な作業になっている。ヘリのパイロットをデザートイーグルで撃ち殺す、それだけでいいだ。

だが、敵も簡単には死んではくれない。輸送ヘリのハッチからガトリングで応戦してくるのだ。幹彦といえど、使い慣れないアクティブスーツで、しかも、空中戦だ、避けるので精一杯になって来ていた。

そんななか、攻撃ヘリは幹彦達の校舎に向けてロケットランチャーや、機銃を撃ちまくっている。幸い、着弾しているのは1割程度、まだ校舎まで20キロはあるのでなかなか命中しないようだ。

そんな時だった。敵の輸送ヘリから5体の黒い鎧をまとった兵士が飛びたす。それは幹彦と同じ、アクティブスーツだ。一つ違う点があるとすれば幹彦のアクティブスーツは赤い線が複数もあるが、彼らのアクティブスーツには青い線がはいっている。

幹彦は両手に刀をもち、敵と睨み合っている。正確にはフルフェイスマスクをしているので睨んでいるかどうかはわからないが。


現在は膠着状態。敵も幹彦も動かない。だが、敵のヘリは徐々に包囲陣形を取りつつある。要するに囲まれているのだ。

早急に対処しなければ間違いなく殺られることを覚悟した幹彦は早速行動に移す。正面にいた敵のアクティブスーツに向かって切りかかった。その攻撃はひらりと避けられること無く、敵の芯を捉え右肩から左股関節にかけて真っ二つになった。他のアクティブスーツ達も同じように簡単に死んでいった。ただ一人だけは違った。

そのアクティブスーツをまとった人間は間違いなく女だった。胸の膨らみ、体つきからみて間違いなく女だった。

だが、幹彦も容赦はしない。日本刀を振り上げ突撃する。だが、その攻撃は敵に受け止められた。正確には両手で剣を挟んでいる。いわゆる真剣白羽取りだ。

その後も、刀を振るうが一太刀も入らない。全てかわされてしまう。ここで幹彦は刀を捨て、デザートイーグルを取り出す。躊躇すること無く引き金を引く。

次の瞬間、弾丸は敵に命中すること無く避けられてしまった。もう一発撃つ。その弾丸は敵の手に包まれ、弾丸の役目を終える。次の弾丸も同じだった。何発撃ってもキャッチされてしまった。

幹彦は攻撃することをやめ、フルフェイスマスクを取った。そしてこう話しかける。


「お前なんだろ?ベティ」


ベティと呼ばれたアクティブスーツをまとった女もフルフェイスマスクを取る。その中には金髪蒼眼(きんぱつそうがん)でショートカットの可憐な美少女がいた。


「久しぶりねミキ」


「あぁ、最後の任務から6ヶ月はたっているな」


「ねぇ、ミキ。私達は今回話し合いに来たの。お願いだから銃をしまって?」


「構わないが周りのヘリをお前達の本部に帰投させたらな。話し合いは一対一でできるだろ?」


ベティは少し悩むようなポーズを取ったが、その後直ぐに無線でヘリに連絡し帰投するように命じる。


それに合わせ幹彦もデザートイーグルをしまう。


「さて、話し合いをしましょうか。ミキ」


「あぁ、いいだろう。話し合いとはなんだ?」



ちなみにだが、ミキとはもちろん幹彦のことである。特殊作戦立案部隊実行班の中では幹彦はベティと一番仲が良かった。なのでベティは幹彦のことを相性でミキと呼んでいる。


「話し合いっていうか、お誘いなんだけどさ。こっち側に来ない?」











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