アクティブスーツ
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幹彦のスーツの名称は「アクティブスーツ」
パワードスーツであり、防弾防刃であり、飛行能力も兼ね備えている。飛行するには左の手首のところに配置されているスマートフォンサイズの端末を操作することによって飛行することができる。飛行のエネルギーは何なのかわからない。噴射口があるわけでもなくあ、プロペラがあるわけではない、だが、幹彦の思うようになるのだ。もちもん、適性があるだろうが幹彦は特別なようで、最初からアクティブスーツを使いこなしている。
幹彦はアクティブスーツを使いこなして敵陣に乗り込み刀を振り回し、次々となぎ倒し抹殺していく。アクティブスーツの力は絶大、幹彦一人で敵を全滅させることは造作もないことだ。
1000人を軽く殺したところで一旦帰投する。帰投した理由は武器の補充だ。弾はなくなり。刀もなまくらになってしまったのだ。今の幹彦、アクティブスーツの補助ありの幹彦なら素手で敵を殺すことも可能だがそれは手間がかかるので幹彦は避けたかったようだ。
準備を整えた幹彦は屋上から飛び立とうとしている。その時、背後に何者かの視線を感じた。視線の先に目を向けるとそれは心美だった。
「どうした、心美」
心美は少し心配そうな顔をしている。アクティブスーツを着た幹彦に対する顔ではない、そう思いながらも心美は自然と心配してしまう。それが顔に出てしまう。そして、自分の感情を抑えきれず、幹彦に会いに来てしまったのだ。
「それ来ててどんな感じ?怖くない?痛くない?変な感じしない?」
心美は特に興味の無いことを聞いてしまう。素直に「頑張って」と言えない。
「問題ない、ただ、何時もの感覚ではない」
アクティブスーツはフルフェイスのスーツのため表情はわからない。
「そっか」
会話が切れたことを確認し、幹彦は心美に背を向ける。
「それじゃあ、行ってくる」
幹彦が飛び立とうとした瞬間、いや、少し浮いた瞬間だった、心美が大声で叫ぶ。
「頑張ってね、幹彦君!」
それを聞いた幹彦は後ろを振り向かず親指を立てグットポーズをした。
現時刻は18時、日も落ち月が光り輝く時間だ。心美と幹彦が屋上で軽いラブコメを演じてから約2時間程度経った頃だ。
心美はバレットM82を近くに置き、屋上にて待機していた。他の戦闘員も共に屋上と校庭に待機させてある。
なぜ、心美と戦闘員が待機しているのか、それは簡単な理由だ。いざという時のために備えているのだ。幹彦に何かあった場合、生徒を守るのは心美と戦闘員の役目だ。もちろん、幹彦の力を信じていないわけではない、アクティブスーツを使いこなしている幹彦なら負けることは無いと信じている、だが、信じる事と警戒することはまた別物、そう自分に言い聞かせ、心美は屋上で11月の寒さに耐えながら遠くを見つめていた。
「なんなんだ!あの黒い奴は⁉︎」
「わかりません、ですが奴の戦闘能力はとてつもなく高いです!」
「そんなこと言われなくてもわかってる!」
怒気を挟みながら上官(上級生)と思われる人物は苛立っていた。それもそのはず、もうすでに、経った一人に半数の生徒がやられているのだ。戦闘員と呼べる人間は数少ない、残り200人程度しかいないのだ。それに比べ非戦闘員は2000人、守りきれないと思っていた。
仕方なく、全員に武器とアーマーを支給する。戦わせるしか無い、本人の意思なんて関係無い、まさに昔の軍隊だ。そんな事を考えつつ、上官はptカタログを開く。残りのptは12000ptある、戦うために、勝つために、生き残るために全てを使う決心をした。最終兵器の購入、そして投入だ。
幹彦は現在、上空1000mの高度を飛行している。敵の後者はフルフェイスマスクの中に表示されているので道に迷うことは無い。
敵の校舎を肉眼で確認した幹彦は度肝を抜かれる事になった。巨大なロボットが不気味に立っているのだ。とても大きい、全長60mはあるだろう。空から見下ろしてもわかる。
ロボットの武装は重装備だ。右手にはガトリング、左手には剣をもち、両肩と両太ももにミサイルポッドを兼ね備えている。しかも全ての兵器がバカデカイ。
そんな事を考え、監視していると、突如、巨大なロボットが動き出したのだ。歩行速度はとても遅いが一歩がでかい、このままでは10分足らずで校舎に到達してしまう。幹彦は頭をフル回転させ考えた、どうすれば奴を止められるか、どうすれば生徒を、心美を守れるか。そんな時、一つの案が浮かび上がった。
「雫会長、聞こえますか?」
「幹彦君?なんなのあのロボットは?」
雫達のいる校舎からもロボットは見えている様だ。
「敵の最終兵器と思われます、我々の所有する兵器では奴の破壊は不可能に近いと思います」
幹彦は何のためらいもなくそう告げる。それを聞いた雫はこう返す。
「それは重々承知よ、でも、ここで辞める事は出来ないの。それに作戦が無いわけじゃないのよ?」
「その作戦のは?」
「作戦の要項を簡単に説明します。」
「はい」
幹彦は飛行しながら作戦を聞く。
「まず、幹彦君にはアクティブスーツ限界高度1万mまで上昇してもらいます。そしてそこから急降下しロボットに突撃しロボットにダメージを与えてください。」
幹彦は全く表情を変えずに応える
「了解」
「それまで私たちはできる限りの足止めをします。」
「了解、では作戦を開始します」