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クラスメイトとデスゲーム  作者: 奏 秀太
12/21

大規模戦闘

ショッピングから1週間、他の学校から宣戦布告を受けた。敵の規模は5000人近くいる。ちなみに幹彦達の戦力は100人前後だ。そんな絶大的な戦力差でも幹彦や心美、雫は全く諦めていないのだ。




今現在、幹彦は最前線で乱舞し心美と他、戦闘員20名は援護射撃を続けている。前回の戦闘となんら変わらない、数以外は。



幹彦は今回、敵の数を見込んで愛用のデザートイーグルではなく、グロック18を携帯している。多くの弾を持って来たのだがもうすぐ弾切れになるところだ。



「心美、そっちの弾は後どれくらい持ちそうだ?」


幹彦が叫びながら問いかける


「わかんない!でもそろそろヤバイよ!」


「わかった、補給班を呼べ!俺は刀でなんとかする」


「了解!」


幹彦は日本刀両手に持ち、全方位からの集中砲火に耐えている。弾丸を切り裂き、流れ弾を敵に当てるなどの離れ技を造作もなくこなす。時に心美のバレットが火を吹き敵の身体を吹き飛ばす事は見慣れた光景だ。


遠くからとても重い音がする。キャタピラが動くような音だ、いや、キャタピラが動く音だ。つまりそれは戦車の接近を意味する。


「な、戦車だと⁈」


心美はビルの上にいるためすでに戦車の姿を捉えていた。


「うん、戦車が一台接近中。どうする?」


「どうするって、やるしかないだろ」


「戦車切れるの?」


「俺は石川五右衛門じゃないんでな、それは無理だ、心美の対物ライフルで何とかならないか?」


「ごめん、ちょっと無理。戦車の装甲を貫けるほどの弾丸じゃないし…」


「そうか、分かった…なら補給班にRPGを持って来てもらえ、じゃなきゃ本当に俺がやばい」


「了解、10分耐えられる?」


「やってみるよ」


そう言うと幹彦は刀を一つ鞘に納め、両手で刀を握りしめた。二刀流は多くの弾を捌くのに必要だったが、現在、敵は戦車だけだ。他の敵は撤退したようで戦車は時間稼ぎ、もしくは戦車のみで幹彦を抹殺できると思ったのだ。残念ながその考えが甘かったことを数分後に後悔することになるだろう。


幹彦は刀を両手で握りしめ、静かに呼吸を整える。いつ、戦車の砲撃を食らってもいいように、そして、いつでも砲弾を切り裂くことができるように。

その瞬間は突如にして訪れた、戦場に轟く轟音、そして幹彦に向けられた砲身より発射される砲弾、その砲弾は本来なら人間を木っ端微塵にすることができるだろう。だが、幹彦は砲弾を真っ二つにする。真っ二つになった砲弾は爆発することなく幹彦の後方で落下し砂煙をあげる。


それを見た戦車は後退し、逃げて行く。結果、敵は体制を立て直すため撤退したようだ。幹彦も一度本部に帰投することを決めた。残念ながら戦力の差がありすぎる上に武器が足りない。敵はまだ4500人はいる。



「雫会長、この後はどうしますか?」


「そうね、相手はまだまだいるし…幹彦君でも流石に厳しいでしょ?」


「正直厳しいです。なにか新しい武器、いや、強力な武器が必要です。」



現在、幹彦達の学校のptは5000ptを超えていた。そのptを全て使い手に入る武器が一つある。そして、それは幹彦にぴったりの物だった。

雫はそれを購入することに少し抵抗を見せたが、現状況を考慮した結果それを買うことにしたのだ。





購入手続きを終え、それは体育館に置かれていた。全身黒の服で、身体にフィットするタイプのものだ。所々に赤のラインが入っている。

それは顔もカバーしており目のあたりは赤く光り鋭い眼光だ。

幹彦はそれを着込み敵陣に乗り込む。大量虐殺を生むそれを着込んだ幹彦を他の生徒は後々イーグルデビルと呼んだ。

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