第10話 残り1分30秒。
ここからクライマックスです。
夢を背負い、運命を背負い、仲間を背負い、父からの思いを背負い、命を背負ったかずと。後は前に進むいしかなかった…
世界の運命を背負った、かずと。
もうやることがない。
ここで爆弾の本の最後のページに始めて目を通した。
「高火力自爆強化爆弾」
一気に自分の命と周りの建物、植物などを燃やす、禁断の爆弾術だった。
世界を救うためにはこれを使うしかなかった。
決心し、準備を始めた。
ここでミスターコリー誕生までのタイムリミットが分かった。
残り、1分30秒。そしてこの爆弾が爆発するのも残り1分30秒。同時刻だ。
ミスターコリー誕生、ハンポニー研究所の中にいる全ての人々の死へのカウントダウンが始まった。
ミスターコリーが作られている容器が開いた。中はあまり見えない。
かずとは爆弾の設置を完了。助手のタリカイとテヘリはミスターコリーの最後の調整。
もちろん爆弾が設置されていることは知らない。
残り1分5秒。かずとは父親の写真を見て涙を流す。
「…俺ももうすぐ天国に行くからね…」
そして残り1分をきった。
この爆弾は自分のパワーも使う最強の爆弾のため自分はこの場を離れることが出来ない、かずと。
ここで奇跡が起きた。無線がつながったのだ。
相手は、太郎助。
「ここに、テツヘイもいて脱出するチャンスをうかがっているぞ。じっくり確実の脱出してお前の元に行くからな。」
太郎助はこういった。
これを聞いてかずとは太郎助とテツヘイ達にも死が迫っている事が話せなかった。
「……そうか…元気でな。お前らといた時間、楽しかったぜ…」
「おい!どうしたんだ!?」
かずとは、奇跡的につながった無線のスイッチを切った。
もう、言葉が出なかった。
残り30秒。
残り30秒。次回が最終回です。