ゴジラ映画クイズ
53話
『カフェ・ケム〜ル』で。
「マカロニウエスタンって誕生して50年以上たったと。あたしは生まれてないわ、下利さん」
「アメリカ・ウエスタンは、そんなもんじゃないからねぇ〜。みりあちゃん」
「あのさぁウエスタンのタンってさぁ牛タンのこと? それとも牛タンのタンってウエスタンのタン?」
「ええ、ナニを言ってるんだ! みりやちゃん。キミはソコまではおバカだったのか」
「おバカな質問?」
「ああ、そんなわけないだろ。キミは西部劇という言葉を知らないのかい!」
「ああ……。でもさぁウエスタンって牛よく出るよね」
☆ ☆
『カフェ・ケム〜ル』の新丸子忍。
「映画のチラシをもらい折ってポケットにねじ込むヤツ」
「チラシを筒状に丸めて握っちゃうヤツ」
「見るだけ見て、すぐにゴミ箱に捨てるヤツ」
「映画チラシを愛し、コレクションしている僕はそんなヤツらが、許せない!」
☆ ☆
なぜか、会長に縁がないのか、まえに居たサークルは会長になったとたん解散。
息子の居るサークルでも、会長志願の小学生のせいで僕は会長になれなかった。
休日なので、今日のカフェ・ケム〜ルには、あの小学生会長が来ている。
「その映画の特技監督は円谷のえ〜ちゃんよ」
「やはりゴジラVS映画は、『キンゴジ』よ、キングコングの着ぐるみダサいけど、映画としては面白い」
「私は『モスゴジ』だわ」
「会長、わかりますか?」
「ぜんぜん?!」
だろうな、特にこのサークルって、古い映画好きが多いからなぁ。
僕は良いけど。
「楽しいかい?」
「普段の友だちとぜんぜん違う話してて面白いよ。オジさんはお話ししないの」
「オジさん、最近映画をあまり観てなくてね」
「そんなの関係ないよ。話したい話すればいいのよ。映画好きなんでしょ」
まあ、たしかに。
さすが、会長志願するだけのコトはある。
「会長は、どんなコトをやらされてるんだい?」
「なんにもしてないよ」
「なに!?」
そういえば、息子がくじ引きで会長になる前は会長は居なかったと。
名前だけなのか、ココの会長は。
☆ ☆
ある日の帰り道。
「百鬼夜行さ〜ん」
「ナニ? 新丸子さん」
「やりました。僕、ゴジラシリーズ全作観ました。お付き合いして下さい」
「えっ、全作観たの……」
「はい!」
「それならゴジラ愛をためすわね」
「ゴジラ愛……」
「問題『怪獣総進撃』で、一番はじめに富士山麓に現れた怪獣は?」
「……。モスラじゃなくて……。ミニラ!」
「正解! 次が出来たら付き合ってあげる。問題『ゴジラの息子』でヒロインを演じたのは誰? 古い映画好きの新丸子さんには簡単かな」
「『ゴジラの息子』は、ミニラですよね……。古い女優さんですか……。え〜と浜美枝」
「ブー、ハズレ。答えは前田美波里でした。じゃあね」
「また、お願いします、僕はあきらめません!」
☆ ☆
とある劇場。
〘ただいまより、上映いたします〙
おお、パチパチ
おわたぁ!
へぇ~
うっうう。そうなるか。
「お〜い、早く掃除して、次の回が……。あっお客さん。上映終わりましたよ起きて下さい」
「あの、このおじいさん息してません!」
「の、ようにわしは死にたい。ナオミよ」
「カマジィ……。わからないでもないわ」
☆ ☆
『カフェ・ケム〜ル』にて。
「お願いします百鬼夜行さん」
「ナニがはじまるの?」
「新丸子さんが、クイズに正解すれば百鬼夜行さんと付き合えるんだって」
「はい問題『ゴジラ対ビオランテ』のヒロインは…」
「沢口靖子!」
「ですが、この作品からレギュラー出演する超能力少女を演じた小高恵美の役名は?」
「え~と三枝未希。あとヒロインは田中好子でもありますよね」
「おお、正解だ。頑張れ新丸子さん!」
「問題2、コレが出来たら付き合ってあげるわ。
『ゴジラ対メカゴジラ』でキングシーサーを呼び起こした沖縄の予知能力者那美を演じた女優さんは?」
「沖縄ですか……。仲間由紀恵かな?」
「残念、ベルベラ・リーでした」
おわり
この作品は、私がとある映画サークルで十年以上連載してた四コマ漫画のラノベ化です。
漫画だったから、絵的なオチ作品もあり、ラノベでは不向きの物や楽屋落ちなどもありましたから全話をこういうかたちには出来ませんでした。
百鬼夜行愛さんの名前は獄門島愛でしたが……。今回の作品で変えました。
ご愛読ありがとうございます。
寿音




