ロリコンアニメ
49話
即売会会場の東陽子の続編。
「うわぁ~欲しい」
「ヘドラのお手製ぬいぐるみ。三千円でどうです?」
「あの、あなたが欲しい。ひとめ惚れです。結婚して!」
「え?! あの、私、女ですけど!」
☆ ☆
『カフェ・ケム〜ル』
だいたいサークルの会員が来るのは夜なんだけど、珍しく昼間に金田駿が来た。
アニメオタクなんであまり話はしないが。
カウンターでココアを飲みながら。
「実相寺さん、『魔法少女まどか☆マギカ』って映画にもなったアニメ知ってます?」
やはりアニメネタだ。
「タイトルは聞いたことあるわ。たしかロリロリした絵の……」
「はい、そうです魔女っ子アニメ史上かなりロリロリな絵です。僕もそう見て、はじめはお子様向けだと思ってテレビ放送を観なかったんです。そしたらアニメ好きの友人が、騙されたと思って観ろとディスクを貸してくれたんです」
「で、騙されたんですか?」
「騙されましたロリ絵に、あの絵で内容がもう暗いのなんの。とても幼児や小学生低学年には理解不能な魔女っ子アニメでした。アレは大きなお友だちのための魔女っ子アニメだったんですよ」
大きなお友だちのための。
「映画で総集編と続編もありますけど。僕はテレビ放送版をオススメです」
ソレを語りに来たの?
「あの、別のアニメなんだけど『エヴンゲリオン』って、主人公の女の子たちって中学生よね、レイとかアスカ」
「エヴァは観てるんですね」
「あの子たちのコト、好きだという人、多いけど、中学生だよね。それってロリコンじゃないの?」
☆ ☆
『カフェ・ケム〜ル』夜。
「あのさ、好きな映画って、恋みたいな物よね」
「わかるわアキ、好きな映画作品をけなされると、彼の悪口言われたみたいだよね」
「銀間久さんもそうですか、なんかアバタもエクボじゃないけど、好きな作品ってダメなトコもよく見えるよね」
「そうそう、彼の全部が好きになっちゃうみたいな」
「でもさ、映画が恋人って、ちょっと寂しいよね」
「実相寺さん、彼氏いないの?」
「ん、まぁ〜。あなたたちは?」
「……」
「わたし、こないだ別れたばかり!」
☆ ☆
『カフェ・ケム〜ル』にて。
「また、別れたのアキ」
「まあ正しくはフラれたのよね。デートのあとに」
「なんで、アキみたいな可愛い娘をなぜフルの。中学生のときには学校一の美少女って呼ばれたんでしょ」
「あはは、そんなの誰に聞いたのヒカル。まあ、はじめはね映画デートは定番でしょ」
「それはどうだか……」
「でね、わたしその後のカフェとかレストランとかで、観た映画を。わたし、熱く語ちゃうのよ。どうもそれが、いけないみたいでねフラれちゃうの」
「ソレは、わからないな。僕なら……」
「あ、新丸子さんが好みならイイわね。でも、映画の趣味がぜんぜん合わないわよね」
「新丸子くん瞬殺!」
「鎌田さん、そんな……」
「ヒカルも気をつけたほうがイイわよ」
「あはは、私、基本語らないから。でもさぁ一番語るタイプの彼、有楽進之介。なんでモテてるの?」
「そうね、あの同級生の子。最近いつも、一緒よねあの子」
☆ ☆
やはり『カフェ・ケム〜ル』。
「ある、夜道での出来事なんだけど……」
「水森さん、怖い話ですか?」
「妖怪話です。で、夜道を歩いてると後ろでヒタヒタという音が。私、はじめてだったけどコレは妖怪ベトベトさんかと」
「マジすか?!」
「で、私は振り返り『ベトベトさん、先へおこし』と」
「で、おさまったんですか?」
「いえ、ウチに着くまでヒタヒタと……」
「家には?」
「さすがに……。あのね、家に帰ったら正体が知れたの。リュックの中に入ってた筆入れがヒタヒタとなってたの。よくある話よね金田さん」
「僕にはありません……」
☆ ☆
次も『カフェ・ケム〜ル』。
「あの百鬼夜行さんってゴジラ、好きなのよね。ナニが一番好き」
「東さんみたいに『ゴジヘド』が一番って、ないけど、『ゴジ逆』のアンギラス。イイわよね。後のアンギラスとは違うし」
「たしかに」
「『モスゴジ』の双子モスラも強くて好き。『三大怪獣』のキングギドラは最高のギドラよね『ゴジガン』のガイガンはカッコイイよね。『ゴジビオ』のビオランテも好き。『シンゴジ』のカマタくんカワイイね」
「あのさ、ゴジラが好きなんじゃなくてゴジラ映画の怪獣が好きなんじゃ?」
「ん……。でもね、ゴジラが居るからイイのよ」
「わからなくもない……。あ、ヘドラは?」
つづく




