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映画脳

45話 


 某カフェの銀間久光と友だち。


「あんたさぁ映画観ないよね、それって人生の半分損してるよ」


「え〜。私さぁ映画見てると眠くなっちゃうのよね。劇場とか行ったら損した気分になるのよぉ」


「なんか、飲み食いして観たら?」


「とりあえずコーラとポップコーンとか、逆にソレで……」


「ん、なら頭使って観たら。じゃクイズ」


「ナニよその展開は?」


「タイトル言うからどんな映画か当ててね」


『キャンディ』


『カプリコーン1』


『ケンタッキー・フライド・ムービー』


「ナニよソレ? ぜんぜん、わからないわょ……。ソレより、ヒカル。お腹すいてんじゃないの?」


「やっぱぁ……。わかる?」


「うん、なんか美味しい物を食べに行こ。焼き肉とか」


   ☆ ☆


 二次会の『カフェ・ケム〜ル』


「水森さんって、妖怪映画が好きなのよね。女子では最年長の鎌田ナオミよ」

「鎌田さん、女子なんですか?」

「りんちゃん、も男子となのれば」


「ハイ。大映の『妖怪百物語』『妖怪大戦争』大好きです」


「あのシリーズにはもう1作あったよね」


「あ、ハイ。『東海道お化け道中』は、ダメでした。アレには妖怪スターが出てないんですよ、油すましやカッパとか、蛇骨婆や百々爺じゃ、役不足。お話もイマイチでしたから……」


「わかるわ……。タイトルに『妖怪』無いしね」

「ボクは一作も観てません」

「若いからねぇ」

「あ、リメイクの『妖怪大戦争』は観ました。角川の」


「アレは、まあ面白いですけどタイトルが同じだけでリメイクとは……。意外と地味なのが好きですわたし。『日本妖怪伝サトリ』とか、緑魔子さんのファンになりました」


「サトリ……。緑魔子って、あなた二十代に見えるけどホントは私より歳上じゃ……」


「え、わたしは二十五です。サトリとか、DVDで観ました」


「ですよね~。鎌田さんより歳上のわけないじゃないですか。見てわかりますよ。ねぇ水森さん」


   ☆ ☆


「え、ボクが好きなアニメ映画ですか」


「ええ、金田かなたさんのベスト・オブ・アニメ映画は? ちなみにわたし宝田はジブリ作品が好きです。『ラピュタ』良いですねぇ〜」


「ですね。ボクも『ラピュタ』好きです。東映の長編漫画映画シリーズとか、ジブリ作品のルーツ的で好きな作品多いですよ」


「東映漫画長編映画って、『セーラームーン』とか、『ワンピース』ですか……。ジブリ作品のルーツなら違うかな?」


「そうですね東映オリジナルの古い漫画映画です、宮崎駿や高畑勲、等がスタッフで活躍してます。『白蛇伝』とか知りませんか?」


「タイトルだけで観たことないです」


「レンタル店にもなかったりしますからね。ボクの推しは『どたから』かな」


「なんですか、ソレ?」


「『どうぶつ宝島』です。人間もヒーローヒロインが出てきます。監督はしてないけどスタッフの宮崎駿色が強い作品で、テレビとかでやればもっとメジャーになる映画なんですがねぇ。日テレとか、ジブリ作品ばかりじゃなくて、こんな名作を放映してもらいたいですね」


   ☆ ☆


有楽進之介の高校。


「有楽くん、付き合って。わたし、有楽くんが好きなの」


「いいですよ。じゃ、ついてきて」


 それからひと月。


 某シネコンで。


「有楽くん、今回で三回目のデートよね、映画ばかり九回も観てるんだけど……」


「ですけど、ナニか?」


 某高校の教室。


「と、言うわけで別れたのよ美乃里(みのり)ぃ」

「レーコ、じゃあたしが有楽くんと付き合ってもいいのね。親友のあんたに今まで気を使ってたのよ。あたしメガネ男子が好みなの」




「有楽くん、あたし有楽くんと映画に行きたい!」

「イイけど」



 某シネコン


 あたしは有楽くんと一緒に居られるだけで幸せ。

 映画なんか頭に入りませ〜ん。


 けど、映画見終わってカフェで有楽くんが映画を語ってくれるので見た気になれる。

 まあ実際見てるんだけどね。


   ☆ ☆


 有楽総士郎邸。


 わたくし総士郎の妻は、いろいろ気をつけていた。

 長女のまりんは、映画から遠ざけてたが、長男の進之介は父総士郎の影響で映画脳に。


 彼の場合は父が良く面倒見てたから仕方なかったけど、映画から遠ざけた娘が。


「ママ、いってきま~す」


 って、自分の部屋に閉じこもり。


 娘はパソコンの前でバーチャル異世界に旅立ったの。


 父、総士郎が心配していたゲーム脳に。


 ほぼ部屋にひきこもり状態。


 映画脳の方が良かったかも。


「ヤッタァ、コレでレベル70だ!」


             つづく

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