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映画を作ろう

36話


 ある観る会の終わりに。


「すみません、仕事の都合で、会長は続けられず。有楽さんにお願いします。あ、月島聖子さんには話し通してますから」


「おう、僕に……。あとは任せろ石原くん」


 ついに僕にシネマディクトの会会長の時代が。


 嬉しい。 


 日比谷さん、木根間ちゃん、石原くんと、四代目会長ぉおお。


 が、帰宅すると。


「あなた、また出来ちゃったわ……」


「なにっ! そ、それは。三人目が……。いや、めでたい」


 これは、会長どころではない。


 月一本の劇場は、やばくなりそう。


   ☆ ☆


 月島聖子宅。


「と、言うわけで会長は、辞退したいんだけど……」


「そうですが。三人目、おめでとうございます。それじゃまた誰かに……」


「ママ、あたしにかいちょ〜やらせて」


「え、泉。あんたが?! あんたまだ小学生でしょ」


「お子さんは、もう! 子どもが大きくなるのは早いですよねぇ」


 せっかくのチャンスだったが、仕方ない。


 しかし、会長が小学生なんて。


   ☆ ☆


「大人のサークルの会長なんて、泉に出来るの?」


「出来るよ。毎月の映画を観る会の、作品決めたり二次会の場所決めたりなら家でパソコンで出来るでしょ」


「まあたしかに……」


 最近の子どもは、学校でパソコンいじってるからねぇ。私より詳しいわ。


「ママ、ついでにシネマディクトの会のメルマガも作ってみんなに配信出来るようにするわ」


 大人よりたのもしいわ。


   ☆ ☆


 某興信所。


「所長。怖いと言ってた『リング』観ましたよ」


「観たか、隼鷹くん。アレは怖かったよ。僕が、『リング』を見終わった瞬間に電話が、かかってきたんだよ。ビビったね」


「ソレはビビるわ」


「さいわい、電話は、ママからでね。ホッとしたよ」


「所長は、その歳でママと……」


「あのね、隼鷹くん。この後が怖いんだよ。僕のママの名前が貞子っていうんだよ」


「怖いですか、それ?!」


   ☆ ☆


 天使たち、それぞれの時間の流れは違う。


 有楽太郎はまだ中学の時。


「映画部で映画を作ろうと思う。どうかなみんな?!」


   ええっ!


「部長、もう文化祭の出し物は決まったはずです!」


「文化祭とは別の部活動だ。先生も協力してくれるから大人も……」


「部長、わたしゾンビ映画が撮りたいで〜す」

「え、エミーは、ゾンビ映画が好きなんだ?」

「低予算映画って、言ったらホラーが多いわよね。『パラノーマル・アクティビティ』とか、『コリン』。『カメラを止めるな!』なんかもゾンビが出るし」


「なるほど、映画賞ものにもホラーを扱ったのも多い『桐島部活やめるってよ』でもゾンビ映画撮ってたな」


「あ〜なら、『怒りのドラゴンゾンビ』っていうのはどうだ」

「って、黄音先生が言ってます。私はなんでもイイわよね」


「先生!」


   ☆ ☆


 一方某高校映画部でも。


「コレからみんなが卒業するまでにナニか映画を撮りたい!」


   ええ〜


「先生、部員が5人じゃ無理で〜す」


「まあそうなんだか、せっかく映画部を作ったんだ映画の一本でも撮ろうじゃないか、カメラはスマホでもイイわよね」


「パソコンで編集すれば可能です」


「だよな、先生も予算が足らなくなったら出す。スタッフ、役者は学校からや家族なんか、知人でもいい。で、私の趣味で悪いがゾンビ映画を作ろうと思う」


「先生、着ぐるみ作って『ゴジラ対ゾンビ』はどうです」


「ヨーコ、特撮でも怪獣は無理だよ」


「ゾンビコメディなんかどうですか!」


「先生、イケメンゾンビが女子高生を襲う『イケメン・ゾンビ・ハイスクール』ってどうですか。ゾンビならコメディがイイです」


「それ、イイわね日音歌(ひねか)ちゃん! わたし、シナリオ書きます」


「お、部長シナリオ書けるか?」


「監督もしました。笑われる映画なら撮れます」


   ☆ ☆


 某高校映画部。


「あがぁあああ」


「おお、いいですね。迫力のゾンビ演技!」


 映画製作の話を映画の師匠である聖子さんに話したら、協力してくれると。


 イケメンのおにいさんを紹介してもらった。


「石原さん、OKです!」


 私は部長さんの隣で助監督を、でも雑用係でタイムキーパーやら、何やら忙しい。


 シナリオは部長さんと一緒に。


 部長さんの知り合いの映画サークルが協力してくれて大人の役者も。

 でも、ちょっと不満がありました。映画サークルにはイケメンが少ないのでタイトルを「イケメン・ゾンビ・ハイスクール」から、「イケメン・ティチャー・ゾンビ」に変わりました。


   ☆ ☆


 某中学校映画部。


「ホァター! アチョー」


「ハッ、ハッ」


「おお、さすが先生だ。アクションのキレがイイです。で、びっくりの映倉先生まで。ヌンチャク技はブルース・リーみたいだ」


「有楽くんに見せたかったの」

「僕たちなぁある映画サークルで知り合ったんだ。ありえね〜奇跡だろ」


 太郎にいちゃんや先生たちまで盛り上がってるんだけど。

『ドラゴン・ゾンビ』は、ゾンビ映画と言うよりドラゴン映画を撮ってるとしか思えません。

 いまだにゾンビが出てこない。


『シネマの天使たち』第一部 おわり


             つづく

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