表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/22

日比谷さんは髪型変わる

3話


 久々に日比谷さんと映画に。

 カフェで帽子をとった彼女、髪型変ってた。

 

「会長、どうしたの髪切って。なんかあったの?」


「ううん、ナニもないわよ。彼氏と別れたとか、なないわよ。知ってるでしょ居ないの」


「あはは。お互いに」


「気分転換よ。私、よく変えるのよ。明日金髪にするかもね」


「金髪もいいんじゃないの会長」


「話変わるけど、こんな話聞いたことある。昔、まだ劇場の席が自由だった頃」


「ホントに変わりますね。昔話ですか?」


「ある名画座で」


「ある名画座で……。池袋とか高田馬場ですか?」


「まあ、想像にまかせるわ。ソコは毎年年末にオールナイトでホラー特集するのよ。毎回大入り満員で大盛況なんだけど……。でもね、いつも一席だけ、空いてるのよ」


「なんです怖い話ですか? それとも嫌な話? その空いてる席に座ると不幸になるとか……」


「大盛況なのは、そのオールナイトだけで普通はガラガラなボンビー劇場なの、そこは。で、壊れてる座席を直してなかったのよ」


 そんなオチ。


 それと同じ話を観る会の後のカフェで有楽さんが。


「有楽さん、その話。椅子が壊れてたとか……」


「え、若いのに知ってたの! 怪談とかで、うけてたのに……」


 そのネタで、うけるの。

 それに怪談でもないし。

 わたしは、その話をしている有楽さんの顔が怖いわ。


 で、女子会で今度はマリオンが。


「一つだけ誰も座らない席が……」


 また、その話。


「あ、それ椅子が壊れてたという……」


「NO! キネマちゃん。その席にウ○コがしてあったの」


 え、ナニ。

 下ネタ。

 

 後で他の人も言ってたが、実話だと。

 昔の人は、なんちゅーコトを。


 コーラとか、こぼしてベトベトなんてぇ席も、今はキレイよね。


  ☆ ☆


 銀座一京子のはなし。


「今日は何処へ行く?」

「映画観たいな」

「え、また。このまえ二本観ただろ。たまには、お台場でも行こうぜ!」


「いいよ、お台場 OK! メディアージュで映画観よ!」


「あのな〜。じゃディズニーランド行こ!」

「イイよ。で、帰りにイクスピアリで映画観よ」


 さすがにフラれた彼女は、彼氏募集中。



   ☆ ☆


 銀座一京子のはなし。その2


「ねぇ彼女、ボクと映画見に行かない?」


 ナンパされた彼女。


「あ、OK。もちろん奢りでしょ」


「銀座一さん、それで映画を。大丈夫だったの……」


「ええ、映画が終わったら即、トイレって。そんで劇場から逃げたの……。ナンパで付き合うほどの男じゃなかったからね。だって、約束は映画観るだけだから。間違ってないわよね」


「それで、またそのナンパ男と出会ったらヤバくない?」


「大丈夫、知らん顔して無視するから」


 カワイイ顔して、したたかなよね。あんたって。


 声には出せない木根間ちゃん。


   ☆ ☆


 日比谷会長が劇場内で聞いたはなし。


「ねぇクリント・イーストウッドってお爺ちゃん俳優さぁナニに出ていた人だっけ、一緒になんか観たよね?」


 彼らは私の前の席だった。

 カップルで観るようなのなら『マディソン郡の橋』かしら?


「なんだっけ、『ゴジラ』じゃなくて『アバター』かな……」


 違うぞ、彼氏。


「あ、わかった! アメリカの大統領だ!」


 違うよ彼女! そりゃクリントンだよ。


   ☆ ☆


「石場さん、誰かと映画観行くのは観る会以外では、ひさしぶりだなぁ」

「僕もですよ有楽さん」 


 妙な組み合わせの二人。たまたま同じ映画が観たかったので一緒に。


「いらっしゃいませ、お客様。この映画は5番のホールです。あら、今日はお一人では」

「あはは、たまにはね……」


 映画見終わり、二人は喫茶店で。


「つまらん映画でしたね」


「ああ、ありゃホンがイマイチだったね。話しが浅すぎる。あのさ話は変わるけど、○○シネコンのチケット、も切りの娘が可愛くてさ。僕、ついついあのシネコンで観ちゃうんだよね。最近は憶えられちゃて……」


「それで、一人でないのとか」


「このまえなんか『映画がお好きなんですね』とか……」


「あの、今日はわからなかったみたいですけど、彼女は、僕の姪っ子なんですよ」


「そうなのか……」


「実は彼女、近いうちに結婚するんで寿退職するとか聞きました。いや〜めでたいですね〜」


 めでたくね〜よ。オジさん!


   ☆ ☆


 有楽総士郎のはなし。


「このまえ、隣の席に美人映画評論家の用賀未央(ようがみお)が座ってさ。超ラッキーと思ったわけ」 


「ソレはラッキーですな」


「だけど、映画が始まったらイビキかいて寝てたんだよね。ほぼ、最後まで」


「疲れてたんじゃないすか」


「かもな。けど、その映画の批評を雑誌で観たら」


〘とても、素晴らしくて始めから泣きぱなしで涙でスクリーンが見えませんでした〙


「だってさ、寝ててまぶたで見えなかったんじゃないの。僕のマドンナだったのに……」


               つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ