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第七十九話 にぎやかな晩餐

式典的な歓迎が落ち着いた頃、カーターはケンに近づき、小声で「囚人のことですが…」と言った。


ケンは一瞬表情を引き締め、イザベラとジョセフに近づいた。三人は少し離れた場所で、囚人について小声で話し合った。


「旅の道中で襲撃を受けました」ケンが淡々と説明する。「ノーブリア帝国の手の者と思われます。彼らの言うところによれば、『サイラス』という人物の指示で我々を監視し、可能なら排除するよう命じられていたようです」


イザベラとジョセフの表情が一気に引き締まった。


「サイラス…」イザベラが眉をひそめた。「その名前はノーブリア帝国の情報網の責任者として噂されている人物です。確証はありませんが…」


ジョセフは断固とした調子で言った。「すぐに王立守護団に引き渡さねばなりません。これは単なる強盗事件ではなく、国家間の問題です」


彼は部下を呼び、「王立守護団のフランクリン中尉を呼べ」と命じた。


数分後、青と銀の制服を身につけた精悍な男性が数名の兵士と共に現れた。彼らの胸には、エルミナ王国の紋章である銀の鷹が輝いていた。


「フランクリン中尉」ジョセフが迎え入れる。「お呼びしたのはこのような事態のためです」


ケンが前に進み出た。「襲撃犯をお引き渡しします。彼らはノーブリア帝国の関係者と思われます」


「詳しい事情をお聞かせください」フランクリンは冷静に言った。


「彼らは『サイラス』という人物の指示で行動していたと供述しています」ケンが報告した。


フランクリンの表情が瞬間的に変化した。灰青色の瞳に鋭い光が宿り、わずかに眉が動いた。


「...サイラス、ですか」フランクリンは慎重に言葉を選んだ。「承知いたしました。我々も最近、その名前に関連する事案を扱っておりましたので、重要な証拠となります」


カーターと数名の商人ギルドの護衛が、縄で縛られた男たちを連れてきた。フランクリンは囚人たちを厳しい目で見据え、部下に命じて彼らを確保させた。


「詳しい事情は後ほど報告していただきたい」フランクリンは厳格な表情でケンに言った。「この件は我々が現在進行中の捜査と関連がある可能性があります。早急に首都セントラリアにも報告します」


オリビア王女が近づいてきた。「中尉」彼女は威厳を持って言った。「私からも公式に、この件の重要性を王宮に伝えておきます」


フランクリンは驚いた表情でオリビアに一礼した。「恐れ入ります、王女殿下。ご指示に従います」


囚人たちが連れ去られる中、フランクリンは部下のロバート軍曹と短く視線を交わした。


イザベラはオリビアに近づき、静かな声で話しかけた。「これはノーブリア帝国からの明確な警告でしょう」


オリビアは毅然とした表情で応じた。「だからこそ、私たちの努力が重要なのです。恐れることなく前に進まなければ」


その時、ルーカスの腹が大きく鳴った。


「あ…」ルーカスは頬を赤らめながら、恥ずかしそうに笑った。「すみません。なんだか急にお腹が…旅の疲れもあって、すごくお腹すいちゃいました」


「確かにお腹すいたね」ケンも苦笑いを浮かべた。「帰ってきた興奮で忘れてたけど、そういえば昼食からだいぶ時間が経ってる。なにか食べに行こうか?」


オリビアの目がぱっと輝いた。「それは素晴らしいアイデアね!私もお腹が空いているわ」彼女は嬉しそうに手を叩いた。「ミラベル町のお料理をぜひ味わってみたいの」


ソフィアは少し考えてから提案した。「それでしたら、叔母さんが以前連れて行ってくれた高級レストランがいいでしょう。『シルヴァーリーフ』という店で、王女殿下にふさわしいお店だと思います」


リリアも頷いた。「混雑せず、落ち着いた環境でお食事ができる場所でしたら安心です」


「それじゃあ決まりだ!」ルーカスが元気よく言った。「ペネロペも一緒に来るよね?」


ペネロペは目を輝かせて頷いた。「はい!王女様と一緒にお食事だなんて、夢みたい!」


カーターも馬車の手配を申し出た。「私も同行させていただけるでしょうか。長旅を共にした仲間たちとの最後の食事を楽しみたいのです」


一行は『シルヴァーリーフ』に向かって歩き始めた。夕暮れの街並みを進む中、アリスはケンの肩の上で金色の光を散らしながら、興奮気味に周囲を見回していた。


『ケン、みんなでお食事なんて楽しそう!私も参加できるかしら?』


「もちろんだよ、アリス。君も大切な仲間だからね」ケンは心の中で答えた。


しばらく歩いていると、角を曲がったところで賑やかな音楽と笑い声が聞こえてきた。

そこには『金の麦亭』という看板を掲げた大衆居酒屋があり、窓からは温かなオレンジ色の光が漏れ、中では多くの人々が楽しそうに食事と会話を楽しんでいる様子が見えた。

商人たちが肩を組んで豪快に笑い合い、職人らしい男性たちが麦酒の入った大きなジョッキを高々と掲げて乾杯している。

若い女性たちがテーブルを囲んで何かの話に花を咲かせ、年配の男性が仲間たちと楽しそうに杯を交わしながら昔話に興じている光景が窓越しに見えた。


オリビアは足を止めた。その瞳は好奇心で大きく見開かれ、店内の様子に釘付けになっていた。


「まあ…なんて楽しそうな場所なの!」オリビアは感嘆の声を上げた。「あんな風に、みんなで肩を寄せ合って食事をするなんて…」


リリアは即座に警戒の表情を見せた。「王女殿下、あのような場所は…」


「私、こういう場所でお食事をしてみたかったの」オリビアは目を輝かせて続けた。「お城では、いつも正式な晩餐会や格式ばった食事ばかり。あんな風に、気取らずに笑い合える場所…一度でいいから体験してみたいと思っていたのよ」


リリアは困惑した。「ですが、あのような騒がしい店内では、警備上の問題が…やはり『シルヴァーリーフ』のような静かで管理された環境の方が」


「お願い、リリア」オリビアは懇願するような目でリリアを見つめた。「今夜だけでいいの。普通の女の子として、普通の食事を楽しみたいの」


ケンは二人のやり取りを見て、オリビアの本当の気持ちを理解した。「リリア、僕たちもいるし、カーターさんも一緒だ。みんなでオリビアを守れると思う」


ルーカスも賛成した。「そうですよ!それに、あの店の雰囲気、すごく楽しそうじゃないですか!」


ソフィアは少し迷ったが、オリビアの表情を見て心を決めた。「叔母さんも言ってました。時には格式を離れて、人の心を知ることも大切だって」


ペネロペは手を叩いて喜んだ。「『金の麦亭』、私も行ったことがあります!とても美味しくて、みんな親切なんですよ!」


リリアは深いため息をついた。しかし、オリビアの決意に満ちた表情を見て、最終的に折れることにした。「分かりました。ただし、私は常に王女殿下のそばを離れません。そして、何か問題があれば即座に退出いたします」


「ありがとう、リリア!」オリビアは嬉しそうに微笑んだ。


---


一行が『金の麦亭』の扉を開けて入ると、店内の喧騒が一瞬止まった。まず、ケンとルーカス、ソフィアの姿を見て「あ、マナ波動理論の英雄たちだ!」という声が上がった。


そして、オリビアが現れると、店内は完全に静寂に包まれた。


「お…王女様?」


「本物の王女様が…この店に?」


どよめきが起こり、次の瞬間、店内の全員が立ち上がって深々とお辞儀をした。


「皆さん、どうぞそのまま楽しんでください」オリビアは優雅に手を振った。「私も皆さんと同じように、美味しいお食事を楽しみに来ただけですから」


店の主人エドガーが慌てて駆け寄ってきた。「王女殿下、ようこそお越しくださいました!あの、特別室をご用意いたしますので…」


「いえいえ、そんな必要はありません」オリビアは笑顔で答えた。「他のお客様と同じように、普通のテーブルで結構です」


リリアは不安そうにオリビアの周囲を警戒していたが、店内の客たちの反応は敬意に満ちており、敵意は感じられなかった。


エドガーは店の中央にある大きな円テーブルを案内した。「それでしたら、こちらのテーブルを…」


一行がテーブルに着くと、店内は再び活気を取り戻した。ただし、今度は以前にも増して盛り上がっていた。客たちは興奮を隠せず、「英雄たちと王女様が同じ店にいる!」と口々に話していた。


ルーカスはその雰囲気に得意になり、手を振って客たちに応えた。「みなさん、ただいま帰りました!」


「ルーカス!よく帰ってきた!」


「冒険の話を聞かせてくれ!」


客たちからの声援が飛び、ルーカスはますます調子に乗った。「ドラコニア神聖国で、僕たちは歴史を変えたんです!」


アリスもケンの肩の上で興奮していた。金色の光がいつもより激しく踊り、『ケン、この雰囲気最高よ!みんなとても楽しそう!こういう場所、大好き!』と心の中で叫んでいた。


リリアは相変わらず緊張していたが、オリビアが心から楽しそうにしている様子を見て、少しずつ警戒を緩めていった。


リリアは相変わらず緊張していたが、オリビアが心から楽しそうにしている様子を見て、少しずつ警戒を緩めていった。


その時、近くのテーブルに座っていた商人風の男性が立ち上がった。


「英雄の皆さん!」男性は興奮気味に声をかけた。「今夜の料理は我々にお任せください!」


「そうです、そうです!」別のテーブルからも声が上がった。「皆さんのおかげで、商店街がこんなに活気づいているんです!」


年配の女性が嬉しそうに手を振った。「『市場巡りの旅』が始まってから、遠方からのお客様がどんどん増えて、売り上げも前の倍になったんですよ!」


「お気持ちはありがたいのですが」ケンは慌てて手を振った。「そんな、申し訳ないです」


しかし、客たちは聞く耳を持たなかった。


「いえいえ、それでは我々の気がすまないんです!」パン屋らしい男性が力強く言った。「恩人たちに何もお返しできないなんて!」


「そうそう!今夜ぐらいは思う存分召し上がってください!」


ルーカスは目を輝かせて手を叩いた。「それじゃあ、遠慮なくいただいちゃいましょう!」


「ルーカス!」ケンは苦笑いを浮かべたが、周囲の温かい雰囲気に押し切られてしまった。


最終的にケンは深々と頭を下げてから、元気よく声を上げた。


「それでは、皆さんのお気持ちに甘えて…いただきます!」


店内は大きな拍手と歓声に包まれ、より一層賑やかな雰囲気になった。


エドガーが自慢の料理を次々と運んできた。「当店名物の『麦酒煮込み牛肉』、『香草焼き鶏肉』、『農家風ポテト』、そして『金の麦パン』でございます!」


オリビアは目を輝かせて料理を見つめた。「まあ、どれも本当に美味しそう!」


「このポテト、すごく香ばしい匂い!」ペネロペも興奮していた。


ソフィアは料理の香りを嗅いで、「これは…複数のハーブを使った複雑な香りですね。薬草の調合とは異なる深い知恵があるわ」と感心した。


一方、リリアは周囲を警戒しながら、まだ料理に手をつけていなかった。彼女の灰色の瞳は絶えず店内を見回し、オリビアの安全を最優先に考えていた。


そんな時、ペネロペが無邪気な笑顔でリリアの隣に座り、香草焼き鶏肉を小さく切り分けていた。


「はい、どうぞ!」


ペネロペの明るい声と共に、フォークに刺さった料理がリリアの口に突っ込まれた。リリアが何が起こったのか理解する間もなく、香草の豊かな風味が口の中に広がった。


リリアは一瞬、目を丸くした。護衛任務中にこんなことが起こるなど、想定外も想定外だった。しかし、ペネロペの屈託のない笑顔と、口の中に広がる思いがけない美味しさに、彼女の警戒心が少しだけ和らいだ。


そして、ほんの一瞬だったが、リリアの唇の端に小さな笑顔が浮かんだ。それは任務の仮面を脱いだ、素の彼女の表情だった。


「…美味しいですね」リリアは静かに呟き、今度は自分でフォークを手に取った。


一同が料理に舌鼓を打っていると、カーターが立ち上がった。


「皆さん、私からささやかな余興を」カーターは竪琴を取り出した。「今宵は特別な夜です。我らが英雄たちと美しい王女殿下の帰還を祝して、『勇者の帰還』という歌をお聞かせしましょう」


竪琴の美しい音色が店内に響き渡ると、客たちは静まり返って聞き入った。カーターの歌声は力強く、そして温かく、ケンたちの冒険を詩に込めて歌い上げた。


「ミラベルの門を後にして 遠い東国の若者よ

知恵と勇気を胸に秘め 五人の仲間と旅立ちぬ


商いの娘は筆を取り 言葉で心を結びけり

リバーデールにて水と木が 古き確執を乗り越えて

翡翠水路に響く笑い声 商人たちの心を一つに


アルカディアの白き塔で 波動の謎を解き明かし

剣を振るいし勇敢な少年 魔法化学の賢き乙女

そして隠れし青き瞳の姫君 影なる護衛と共に立ち


三十年の沈黙破り 真理の光を灯したり

保守と革新 手を取りて 学問の道を歩み行く


六人の絆が紡ぎたる 奇跡の物語よ

新しき時代の扉を開き 希望の架け橋となりけり…」


歌が終わると、店内は大きな拍手に包まれた。オリビアも感動で目を潤ませながら拍手していた。


「カーターさん、素晴らしい歌でした」オリビアは心から言った。「あの歌は…私たちの旅の全てが込められていましたね」


ケンも頷いた。「本当にありがとうございます。僕たちの旅を、こんな風に歌にしてもらえるなんて」


ルーカスは照れくさそうに笑った。「歌の中の『勇敢な少年』って僕のことですよね?」


「もちろんだよ」カーターは微笑んだ。「君たちの活躍は、必ず後世に語り継がれる」


ソフィアは静かに言った。「私たちの旅…本当にたくさんのことがあったわね」


「そうだね」ケンは仲間たちを見回した。「リバーデールでエリーナが大活躍して、ドラコニアでマナ波動理論を実証して…」


「翡翠水路の宝探しも忘れちゃだめよ」ソフィアが少しいたずらっぽい笑みを浮かべて付け加えた。「あの時のルーカスと子供たちの『探検隊』は本当に素晴らしかった。まさか大の男が子供たちと本気で『水路の魔物退治』ごっこをするなんて思わなかったけれど」


ルーカスは嬉しそうに笑った。「エミリーたち、元気にしてるかな」


オリビアは温かい目で仲間たちを見つめた。「皆さんと一緒に旅ができて、本当に良かった。私一人では、決してあれほどの成果は上げられなかったでしょう」


リリアも珍しく微笑みを見せた。「王女殿下の成長ぶりを見ていて、護衛としても誇らしく思います」


ペネロペは目を輝かせて言った。「みなさんのお話を聞いていると、まるで冒険物語みたい!いつか私も、そんな素敵な旅ができるといいな」


アリスもケンの肩の上で満足そうに光っていた。『ケン、この瞬間を忘れたくないわ。みんなで過ごした時間、本当に大切な思い出になったわね』


その時、ルーカスが目を輝かせてカーターに向かった。


「カーターさん!」ルーカスは興奮気味に手を振った。「今度は『勇者ルーカス』の歌も作ってもらえませんか?僕だけの専用の歌!」


カーターは苦笑いを浮かべながら竪琴を手に取った。「ルーカス、君は本当に欲張りだな」


「だって、僕も立派に戦ったじゃないですか!」ルーカスは胸を張って言った。「ドラコニアでも、翡翠水路でも!きっと歌にできる冒険がいっぱいあったはずです!」


ケンは笑いながら首を振った。「ルーカス、君らしいな」


ソフィアも呆れたような笑顔を見せた。「相変わらず単純ね。」


そして、ソフィアはいたずらっぽい目を輝かせて付け加えた。


「ついでに失敗談も歌にしてもらいなさい。『迷子になった勇者ルーカス』とか、『川に落ちた剣士ルーカス』とか」ソフィアは指を折りながら数え始めた。「あ、『寝坊して遅刻したルーカス』も忘れちゃだめよ」


「ちょっと待ってください!」ルーカスは慌てて手を振った。「そんな恥ずかしい歌は嫌だよ!勇敢な部分だけでいいじゃないか!」


ケンは笑いを堪えきれずに言った。「でも、失敗から立ち上がる姿も立派な勇者の証だと思うよ」


カーターも楽しそうに竪琴を鳴らした。「なるほど、『勇者の成長物語』として、失敗と成功を両方歌に込めるのも面白いかもしれないな」


「うわあああ!」ルーカスは頭を抱えた。「僕の黒歴史が歌になっちゃう!」


オリビアとペネロペは声を立てて笑い、リリアも小さく肩を震わせていた。


アリスがケンの肩の上で金色の光をわずかに揺らめかせながら、少し申し訳なさそうに心の中で話しかけてきた。


『ケン…こんなに楽しい時間なのに言いたくないけれど、商人ギルドでの報告会があるのよね』アリスの声には名残惜しさが込められていた。『みんなでこうして過ごす時間、本当に素敵だったわ。でも、お約束は大切だものね』


アリスの小さな耳がわずかに下がり、金色の光も少し控えめになった。楽しい時間を終わらせたくない気持ちと、責任感の間で揺れているのが伝わってきた。


ケンはハッとした。「そうだ、商人ギルドでの報告会がありました」


オリビアも立ち上がった。「そうですね。公式な報告もしなければ」


一行は名残惜しそうに席を立った。エドガーは丁重に見送り、「また是非お越しください」と頭を下げた。


店の出口で、ケンは振り返って客たちに向かって大きな声で言った。「皆さん、今夜は本当にありがとうございました!温かく迎えていただいて、心から感謝しています!」


すると店内から次々と声が上がった。


「こちらこそ、ありがとう!」


「お疲れさまでした!」


「ケン様たちのおかげで、町が活気づいたんだ!」


「王女様もお疲れさまでした!」


エドガーも感動で目を潤ませながら、「英雄たちに我が店を選んでいただき、光栄でした」と深々と頭を下げた。


オリビアは振り返って手を振り、「今夜は本当に楽しかったです。ありがとうございました」と言った。


夜風に当たりながら、オリビアは深く息を吸った。「本当に…素晴らしい経験でした。あんな風に気取らずに過ごせるなんて」


リリアは微笑んで言った。「王女殿下の笑顔を見ていて、私も安心しました」


ケンは仲間たちと共に商人ギルドに向かいながら、今夜の温かな時間を胸に刻んでいた。どんなに重要な任務があっても、こうした何気ない時間こそが、彼らの絆を深めているのだと感じていた。


「さあ、それでは報告会に向かいましょう」ケンが言うと、一行は新たな決意を胸に、商人ギルド本部へと歩いていった。

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