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朝だけで、課長は課長に戻りましてございます。さすがです。

雰囲気がね。

昨日のこともあったのに、そういえばお礼やらしてない気がしますが。

まぁいっか。


なんか最近、課長の感情の箍が外れ掛けているように見えるのは私だけでしょうか。

まぁ、ぽろっと外れてはささっと直している感じですがね。

“課長”になると、寡黙で威圧感あってストイックにお仕事メインな男性社員なんですけどね。


斉藤さんから課長のことを聞いたであろう間宮さんは、唯一私を哀れんでくださいました。


同情ビバ!

もっと哀れんでくださいっ


間宮さん的には、慰めてくれたんだけどね。


ていうか。

企画室、ワタシ的にとても居ずらい気分です。



――――――――――――――



机の上の書類をまとめてトントンと揃える。

ま、そんな事考えててもね。

気にしつつもお昼ご飯を食べ終わった私にそんな面倒な考えを引きずる性質もなく、午後からは晴れやかにお仕事を終えました。

ナイス、鈍感


壁にかかっている時計は、午後七時を指していて。

定時では上がれなかったけれど、残業一時間でお仕事終了。

さてと


椅子から立ち上がって、課長の前に立つ。

「すみませんお仕事中。来週の予定更新したので確認お願いします。あと、週報です」

手に持っていた書類を、顔を上げた課長に差し出す。

課長はそれを受け取ると、ぺらぺらとめくりながらざっと確認する。

「分かった」

いつもどおりの、一言。

「じゃ、あがりますので。オツカレサマです」

「ん」

課長の返事を待って、自分の机に戻る。


「惜しかったな、一時間」

斉藤さんが、身体を伸ばしながら腕時計を私に向ける。

「残業なし週間にはできませんでしたが、それでも早い方ですよ。家に帰って、ゆっくりします」

「そりゃそうだ。お疲れさん」

「おつかれさまでーす」

鞄を持って部署を出る。

やっぱり窓から見える外は真っ暗だけど、それでも嬉しい。

しかも、他部署はもう帰ってる後だから、エレベーター待たなくていいしね。


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