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てか、私ってすごいと思う。
え? 何がって?
そりゃぁ……負けず嫌い……かな?
ぼやけた視線の先にある、終了済みの仕事の山。
壁にかけてある時計は、朝の七時をさしていて。
はい、徹夜です。貫徹です。
最近ずっとしていなかった、徹夜さんです。
だって眠れなかったんだもん。
あんなことされれば眠れないでしょ、普通っ。
それに仕事、課長が思ってるより進んでないとなんか負けたようで悔しいしっ。
書類をまとめて課長の机に置く。
久しぶりに立ち上がったから、身体のアチコチでばきばきと音がする。
そのままパソコンの電源を落として、机の上を片付ける。
ホワイトボードに、午後出社の予定を書き込む。
そして鞄を持って、誰も来ないうちに仮眠室へと引っ込んだ。




