表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/219

R15……に入りますかね……?

苦手な方、回避願います



目を見開いたその先に、哲の顔。


――って……一体、何が……


「――んっ?」


唇をなぞる湿った温かい、それ、に思わず声が出る。



ちょっ、ちょっとまてっ!


顔を反らそうとしても、手でがっちり押さえられているからそれもできない。

唸ってみても、哲の腕は解けない。

それでも頑張って、口を閉じ続ける。


哲は、顎に触れている手を首筋に移動させて。

その指先の動きにぞわりと背中に何かが這い上がってきて、思わず引き締めていた口が緩んだ。

それを見逃さず、哲の舌が奥へと侵入する。


ちょっ、待て! うーっ!


どうにか逃げようとする私の舌を、哲のそれが絡めとる。

吸い上げられれば苦しくて。

それでも哲は、やめてくれない。



空気が足りない――


苦しい……


力が入んない……



掴んでいた哲の腕から、手が外れて下におりる。


ただ、哲の腕の力と耳につく水音に、頭の中が溶けていく。



「ん、や……っ」


何が、起こってるんだろう――


呆けた頭では考えられない。

とにかく私を押さえつけているのは、哲で。

目の前というか真後ろというか――



どれだけの間、そうしていたのか分からない。

少しも経っていなかったのか、それ以上なのか。

時間の感覚も、身体の感覚もすべて記憶の向こう側にあるみたい。


しばらくして背中に何かが当たる感覚に、うっすらと目をあけた。

「……て……つ?」

いつの間にかドアの横の壁に身体が押し付けられていて、目の前に哲の顔。

怖いくらい鋭い視線が、私に向けられていた。

「俺は、お前の事が好きなんだ」

「――え……?」


なんだか、頭がついていかない。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ