病を治す手掛かりを求めて
泣き止んて落ち着いてから、私はノアールに事情を話した。
「なんて事ですの?本当は病では無くて『天罰』ですって?それなら、どんなに薬を作っても完治する筈もありませんわ!」
「やっぱり、そうよね…」
私は、改めてノアールから現実を突き付けられて再び落ち込んだ…。
そんな私を見てノアールは以外な提案をしてくれた。
「マリア。一度、あの家に帰ってみませんか?」
「あの家って…?私達が最初に会った、あの家へ?」
「ええ。実は150年前にマリーンも『王家の病』に倒れた王子の治療に当たってました。ですが残念ながら、その王子も亡くなりました。マリーンは、それから暫くして宮廷医を辞めて、あの家で、ずっと『王家の病』や…。その危ない人体魔術の研究をしていました。ロザリアが、貴女と入れ替わりを思い付いたのも、あの家でマリーンの研究レポートを読んだからだと思います。
もしかしたらマリーンは、『王家の病』が普通の病気で無いと思って、そんな研究を初めてたのかも知れません。その資料が、まだあの家に残されいるはずです。何かヒントになるかも知れません」
そう聞いて、私は藁をも縋る気持ちで、ノアールの提案を受け入れた。
「そうなのね…。分かったわ。行きましょう。ノアール」
そうして、私はノアールと一緒に、あの森の家へと戻ると事にした。
ただし本当の事を話すと、色々心配をかけてしまうので、あの家に大切な物を忘れてきたと、殿下や公爵夫妻に嘘を話して、私は家へと向かう許可を貰った。
そして翌日、公爵家が用意してくれた馬車であの家へと戻った。
私達が生活していた時のまま何も変わっていない。
私は、玄関の鍵を開けて中に入ると資料が置いてある場所をノアールに聞く。
この家は1人と猫一匹が住むには広い。
だから私とノアールの二人で暮らしていた時とは、使う場所でけ掃除して使っていた。
全ての部屋に何が有るかを把握していなかった。
「それで、ノアール。どこにマリーンさんの資料があるの?」
そう尋ねると、ノアールは、ちょっと申し訳ない顔をして、その部屋私を案内する。
「………こちらですわ」
案内された部屋は狭い階段を登った屋根裏部屋で、部屋のドアを開く、真っ暗で何も見えない。
私は手探りで僅かに光が漏れる窓を見つけ出して窓を開ける。
光が入って明るくなった部屋を見て、私は思わず悲鳴が漏れた。
「うぁ!」
その部屋ははっきり言って、埃だらけごちゃごちゃ大量の本が山積みされた場所だ。
ここからマリーンさんが残した王家の病の研究レポートを探す。
正直、気が遠くなった。
だけど、セインフォード殿下の事も心配で、長く側を離れられない。
夕方には公爵邸に帰る予定だ。
だから限られた時間で探さないといけない。
私は気力を振り絞って、ノアールに言う。
「ノアール!とにかく片付けながら探しましょう!」
「…ええ。そうですわね」
こういう時に魔力があると本当に便利だ。
「クリーン」
私は、そう唱えて一気に部屋の埃を取り払った。
「これでよし!」
元々、この体は高い魔力を持っているから、簡単に埃を払う事が出来た。
「これで無事に埃の問題は解決ね。……後は、この中から王家の病に関する資料を探すだけね」
「…ええ。そうですわね」
ここ大量の本や書類を前にノアールもうんざりしているのが分かる。
だけどやるしかない。私とノアールは、片っ端から本の中身を確認した。
屋根裏部屋に保管されていた本やレポートを読めば150年の前の医療知識とは思えない程、素晴らしい論文や研究成果が書かれた物もあり、私は、ついつい夢中で読んでしまう。
ノアールが自慢していた通りマリーンさんは凄いお医者様だったんだと改めて思った。
そんな私にノアールが気が付いて注意してくる。
「マリア。一冊一冊を熱心に読んでいては、いつまでも『王家の病』に付いて書かれた物が見つかりませんわよ」
「あ!うん。…ごめん。ノアール」
そうして探している内に私はマリーンさんの日記を見つけた。
その日記は、宮廷医を辞めた後に書かれたもので、驚いた事に地下の魔王に付いての記述が有った。
そして魔王と接触して、『王家の病』の真実を知った事が書かれていた。
私は、もしかしたら何かヒントが有るかもと期待して、ページを捲った。
だけど次のページには何かの魔法陣が書かれていた。
そして魔法陣が書かれたページを開いた途端に突然ら魔法陣から強烈な光が放たれる。
私は慌てて本を閉じ様としたけけど遅かった!
本は閉じる事が出来ず、その上、慌てていた私は思わず日記を床に落としてしまった。
床に落ちてからもそのページは光続け明らかに魔法陣が発動しているのが分かる!
その状況に気が付いたノアールが私の側に駆け寄ってくる!
「マリア!なんですの?!この光は?!」
「ノアール!?どうしよう!日記に書かれていた魔法陣が発動してしまった見たいなの!」
そして強い光が、私達に襲いかかる!
「なんですって?!きゃー!魔法陣に巻き込まれますわー!」
強烈な光が消えて、目を開くき周りを見渡すと私とノアールは、いつの間にか知らない場所へと移動していたのだった!




