3自称ヒロインの中の私―中編
ブクマ登録ありがとうございます(´;ω;`)
※前回の話を少し詳しくしたり、変えたりしました
※今回の話の()の中は主人公が考えていたことです
ヒロインことダリア・ナヴィレン伯爵令嬢が学園に入学する1週間前、属性調査を受けたたころ、いままで花属性だったが光属性に変化したらしい。
―――歴史上初めて聖女が2人誕生した。
それは帝国で大きな波紋をよんだ。間違えだったのかもしれないということで何度も調査を行ったが結果は変わらず、しかも、:女神の奇跡:を3日で使いこなせるようになったことから、ダリア嬢は聖女として正式に認められた。
また、ダリア嬢はもとは平民だったが、光属性が見つかりその情報をいち早く聞きつけたナヴィレン伯爵家に引き取られ、すぐさま婚約を申し込んできた第二皇子の婚約者となり、マナーを軽く学んだあと学園に入学した。
学園に入学後、ダリア嬢は持ち前の明るさと、優しさ、接しやすさに時折見せるちょっぴり抜けた性格により、次々と人気を獲得していった。
入学してすぐは、私とダリア嬢は皇太子と第二皇子の婚約者として、また聖女として接点があったが、学年が違うため喋ることはなかったそう。
だが、聖女の仕事を一緒にすることも少しずつ増えていき、2人は良い友人関係を築いていった。
ダリア嬢は、聖女という立場や、第二皇子の婚約者ということもあり、皇太子と会って、しゃべることもあったそう。だが、私は友人だからという理由でそれを許していた。
それが破滅への一歩だったとも知らずに。
皇太子にダリア嬢は学園のことを教えてもらっていた。
その時に皇太子とダリア嬢は親密な関係になったらしい。
たびたび目撃される皇太子とダリア嬢の逢瀬……
さすがにこれには我慢ならなかったらしい。ダリア嬢との交友関係を切り、ダリア嬢に忠告もした。今までの人たちには忠告なんてしなかったのだから、それだけ大切に思っていたのだろう。
ダリア嬢はそれに対し、皇太子との関係は切るので、これからも友人でいてくださいと泣いてせがんだ。私は、新しい噂が流れてこなかったらいいわと条件を出した。
しかし、今日も皇太子とダリア嬢が2人で会っていたという情報が信頼していた取り巻き達から入ってきたので、完全に縁を切り、虐め始めた。
いじめは始め、悪口などの軽いものだったそうだが、次第にエスカレートしていき教科書を燃やしたり、水をかけたり取り巻きに命じ、それを裏で笑っていた。
それを皇太子やいつの間にか仲良くなった騎士団長の息子や聖堂のトップの司教の息子等に隠してた(絶対気づくようにしてただろ)らしいが、バレ、皇太子等は私を断罪しようと裏で動き始めた。
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