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1プロローグ

よろしくお願いいたします。

「だから!あんたは悪役令嬢なの!」


「だから、悪役令嬢とはなんなのですか?」


 誰もいない学園の裏庭に呼び出されて自分をヒロイン(?)と言い張り、私を悪役令嬢(?)と呼ぶ聖女様はいつものような可愛い雰囲気を消し去り、凶暴な犬のように吠えている。

 

「あんたはあたしを虐める役割なの!!」


「その役割は誰が決めたのですか?」


「神様だけど、なに?」


「はぁ」


 頭……大丈夫?何言ってんのコイツ?あ……お……オホン。心配になってきますワ。そのような滑稽な話を私が信じるとでも?私たちは聖女という同じ役職だけど、そもそもの地位は私の家の方が上なのよ?


 そんな本心を心にとめ、ありえないと教えて差し上げる。


「私もあなたと同じ聖女です。皆を助ける立場である私がそのような醜いことを考え、行うとでも?それとも、これは私に対する侮辱ですか?そうしたら我が公爵家が黙っていませんことよ?」


 そう、あまり家を盾にすることは嫌ですが、私はサルビア公爵家の長女で聖女でもあるアネモネ・サルビア。対する少女は平民だったが、最近、定期的に国が行っている聖力測定で聖力が見つかり、伯爵家に引き取られたダリア・ナヴィレン伯爵令嬢。それに加え私の家であるサルビア公爵家は、この国、ルージュナー帝国の筆頭公爵でもあります。


 さすがにこれくらい言えば大人しくなると思ったのですが……


「あははははみじめだねぇ。あんたは家の中で村八分にされてることくらい知ってるわよ?そんなあんたのためにあたしの家に抗議なんてしないでしょ!?あはははははは」

  

 うわあこんなんでよく学園に入れたなあと逆に感心してしまいます。

 家の中で村八分?そんなことないのにな。………この噂はどこから聞いたんだろう?


 最後の一文だけ声に出ていたらしく、


「あははは、やっぱりこの世界はあの乙女ゲーの世界だ。ああこれはねえゲームをやってれば分かることなのよ?」


 ……?本当に頭大丈夫?

 彼女言っていることが理解できず、固まっていたら、村八分になっている噂が事実だと確信したのか、私の人生(今までとこれから)についても教えてくれました。


 

 




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