プロローグ 4
「く、そ。しぶとい、魔王、だったな。み、みんな、すぐに王国に帰れ、そうか」
俺が魔王の死体の近くにいる3人に呼びかけると
「し、仕方あるまい。ワシは休みたいが、そうも言っておられん、からな」
「そうだ。アルミニア。サルスター達ははやく、戻らねば。ババア、ポーションを、よこせ」
「ババアじゃ、ないわよ。全く、ほら」
ナウルはサルスターにポーションをなげて渡すとサルスターはポーションを飲んで立ち上がり
「サルスターが先行する。このアイテムで王国に戻るからな」
サルスターは腰にかけていたポケットからアイテムを取り出す。転移玉と呼ばれるアイテムだ。転移玉は一個の場所しか登録できないがその場所に転移することができる。俺たち4人は転移玉をそれぞれ持っており全員登録場所は王国だった。
「待ちなさい。今全員に、ポーション渡すからそれ飲んでからみんなで行くわよ。1人じゃさすがに対抗できないでしょ。おそらく魔族の群れがいるんだから」
ポーションを飲んだ後のナウルがいい、俺とモーリスにもポーションを渡していき、それを飲んで俺たちは一斉に転移玉を抱えて
「転移!オウガスト王国!」
俺たちは魔王城を後にし、オウガスト王国に転移した。
オウガスト王国?に転移した俺たちは王国の入り口前に転移した。
転移が成功した後、王国を見た時、これといったようなことは何も起きていなかった。
「なんだ。やはりワシ達を騙すための嘘をついたんだなあの魔王。それとも他の冒険者がワシ達が着く前に倒したとかな」
モーリスが笑いながら言うとサルスターは
「ふむ。今回は脳筋はいいことを言っているしサルスターも同意見だ」
「確かにこれじゃ急いで戻ってきた意味はなかったかもねー。とりあえず城に入って王様に魔王討伐の報告をしましょう。あ、ギルドにもね」
俺たち4人は王国に入ろとすると門の兵に止められ
「お前達はアルミニア・ゴナ、モーリス・アウルス、ナウル・ガルル、サルスター・メイスの4人で間違いないな?」
「は、はい。そうですけど何でしょうか?」
俺が代表して返事をすると門の兵は
「貴様らは我が国を貶めた罪として死罪という罪になっている。真っ直ぐに王城に向かうがいい」
「な、なんじゃそれは!ワシらそんなの聞いてないぞ」
モーリスは門の兵に聞くと門の兵は
「大人しく城へ向かって下さい。でなければ連行しなくてはならなくなります」
モーリスはぐっと堪えて、俺たちは大人しく城に向かった。