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~不思議な夢~

夢を見た。

物心ついた頃からよく見る不思議な夢。



夢に出てくるのはいつも1人の人

白い翼の生えた白い服の人で頭には光る輪

長くて美しい銀色の髪がサラサラでキラキラしていてとても綺麗な人。



雲のような綿菓子ののようなものに乗って

ふわふわと飛んでいることもある




それが天使のようであるというのを知ったのは

絵本で天使の絵を見た時だった




その絵本を見たときに

「この人誰!?よく夢にでてくる!」

と母に小さいながらも必死に訴えたのを覚えてる




その夢はただその人が私に話しかけてきたり

一方的に何かを言っていたり

時には占いのようであったり

私を誉めてくれたり叱ってくれたりする




本当にただそれだけの夢なのだ




なにか物語のようであったり

高いところから落ちたり、追いかけられたり

家族やクラスメイトがでてきたりなどしない




勿論普通の夢を見る時もある。




その人と会話をすることはできるのだが

質問などはスルーされてしまうことも多い





優花さん曰く

夢とは現実で見たものや出来事を整理する為なんだとか、実は自分の願望の現れだとか…色々と言われるが2年生の私には難しくてよく覚えていない。




ミヤを膝に乗せてポカポカ陽気で目をとじれば

「…もゆ……も…ゆ…」

私を呼ぶ声が聞こえると思ったら目の前に

いつもの天使のような人が現れた




「こんな所で寝てはいけないよ?

いくら日差しが温かく感じても気温はそんなに高くないんだからね?」



白い翼をバサっと動かしてスイッと私の方へ飛んできて私の隣に座ると、私の頭を優しく撫でてきた

「わっ!?」

はじめて触れられた手にびっくりして固まってしまう




「驚かせたかな?」

すまないと優しく笑いながらもその手は私の頭を優しく優しく撫で続ける




「…触れるんですね」

口だけを動かしてじっと撫でられてる私に

ふふっと笑う声がして「今日はね」と告げられた




「?」

頭に?を浮かべるながら見上げる私を愛しそうに眺めて、優しく撫でてくれる。




温かくて心地よくて目を閉じる

「君はとっても良い子だよ」

優しい声でそう囁いてくれる



胸の奥がキュッと苦しくなって

「……っ」

決心して私は何かを言いかけた時



キーンコーンカーンコーン



鳴り響くチャイムの音にビクッと目を覚ました

辺りを見渡してみても天使のような人も、ミヤもいなくなっていた



チャイムが鳴り終わるとハッとして

慌てて教室へと走ったのだった





私は何を言おうとしたのだろう?

何かを聞きたかったような?

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