~いつもの朝~
はじめましてmineです
以前まで違うところでネット小説を書いておりましたが、これからこちらで書かせて頂こうと思っております。至らない所もあるかと思いますがのんびり応援してくださると嬉しいです。
その日もいつも通りの朝だった
まだ若い両親が
「はい、あ~ん☆おいちい?」
「と~ってもおいちいよっ」
なんてイチャイチャしてる声を聞きながら
その日の天気予報を見ながらトーストを噛る
お気に入りの苺のジャムは母の手作りで
果肉が大きくて私の大好物だ
煮詰めるのが足りなかったのか少し緩いジャムはポタポタとお皿に垂れ、私の指はベトベトになってしまう
服が汚れないようお皿の上でゆっくりトーストを噛る
「もう!またなの?」
母は呆れた声で私の所まで来てタオルを膝に掛けた
濡れタオルを持ってハラハラした様子で両手を宙に漂わせている
最後の一口を詰め込むと、すかさず母が手や顔を拭いてくれる
口いっぱいに詰め込んだトーストはまだ飲み込めない
両手で口を押さえながら必死に口を動かす
「ほらほら!パパも、もゆも急いで!」
母の一声に立ち上がりながら、食べかけのトーストを掴む
「まったく、毎朝慌ただしいんだから…」
呆れながらも何処か幸せそうに聞こえる母の声を聞いて、椅子から飛び降りる。
床に置かれたランドセルを引っ付かんで玄関へ走ると父と競い合うかのように靴を履き
「「いってきます!!」」
二人声を合わせてめいっぱい叫んで玄関の扉に手を掛ける
「いってらっしゃい!気を付けるのよ!?」
母の声を聞きながらいつも通り家を出たのだった