おもちゃの遊びかた
そうたろうくんは、今日はお母さんと遊ぼうと思いました。
お母さんに「飛行機で遊ぼう」というと「どうやって遊ぶの」と聞いてきました。
そうたろうくんは、『お母さんは大人なのに、わからないのかなあ』と不思議に思いましたが、「僕と同じように、飛行機を持って、ぶーーんっていいながら後についてきて」と教えました。
お母さんは飛行機のおもちゃを持って「ぶーーん」といいながら、そうたろうくんの後に続いて階段を登ります。
そうたろうくんが、二階を一周して「ぶーーん」といいながら階段を降りると、お母さんも「ぶーーん」といいながら降りてきます。
何度か繰り返したら、今度はミニカーで遊びたくなりました。
お母さんに「次はミニカーで遊ぼう」というと、また「どうやって遊ぶの」と聞いてきました。
そうたろうくんは、『お母さんは何もわからないんだなあ』と思って、さっきと同じように遊び方を教えました。
ミニカーはたいてい、勢いをつけて走らせて遊びますが、今日は飛行機の続きなので、空中を飛ぶこともあります。
ソファーや絵本の上を走ったり、壁を走ることもあります。
自由に遊んでもいいのに、お母さんはそうたろうくんのやったことしかできません。
そうたろうくんは、「僕と同じことじゃなくてもいいんだよ」と言いましたが、お母さんは首をかしげています。
遊びかたがわからないなんて、そうたろうくんには信じられません。
翌日、また「飛行機で遊ぼう」というと、お母さんはブーーンといって飛行機のおもちゃを持ってついてきました。
ミニカーで遊ぶときも昨日と同じように遊ぶことができました。
でも、別の遊びをしようとすると、遊びかたがわからないようです。
そうたろうくんは、『お母さんにはまだまだ教えないといけないことがたくさんあるなあ』と思いました。
スタートレックのデータのようですね