その後(5)
ユーリと魔法について教示してもらいつつ休息がてらリアと買い物に行ったりした数日後、俺とリアはティエラ国内に戻ってきていた。
本来は戻るつもりもなかったのだがミラからの依頼の奴隷にキュアを掛ける仕事が残っている、本日その仕事を終える為に戻ってきたのだ。
ちなみにユーリはメイヤー領でミラとモーリーとお留守番だ、といっても本人が行く気がなかったのだから仕方ない。仕事終えたら次の国に行くんでしょ?俺はその準備してるからさっさと帰ってきてね〜だとさ。
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ティエラ国についてから指定の場所に行くと見覚えのある人が俺の到着を待っていた。
「お久しぶりですねぇ〜!すぐお会いするとは思いもしませんでしたぁ…それにしてもやはり魔法使いだったのですねぇ」
カーヤだった、カーヤはマンドラゴラ栽培をしているが一応魔法庁で働く宮廷魔法師の1人であった。今回どうやらミラがマンドラゴラのクエストを受けていた事を知りカーヤであれば信用出来ると思い仕事場の案内人にカーヤを指定していたらしい。
「そういえば私の家にいるマンドラゴラ達が貴方に会いたがってましたよぉ〜、レジくんに食べられたがってまして何本か貰ってほしいのでお仕事が終わったら私の家に来ませんかぁ?」
「ははははは…わかりました」
マンドラゴラの求愛(?)を受け反応に困っているとリアがすかさずニヤニヤしながらツッコミを入れる。
「マンドラゴラが会いたがるって変な現象よねー」
ふふふふふと笑って茶化すリアに対してカーヤが少し興奮した表情で返答する。
「確かに変な現象ですがお陰様で研究職に優秀な助手が出来て助かってますよぉ!部屋の片付けとかしてもらえますし、思考回路が存在していて意思疎通が出来る、色々と新たな可能性も見えてきて研究対象としても万々歳ですよ」
「そうですか、それはよかったです」
はははと空笑いしながらマイペースなカーヤの話を聞きながら大きな屋敷に案内された。そこには何十人いるのだろうか?首枷の付いた奴隷であろう人とカーヤと似た服装を来た魔法師の様な人と警備兵が沢山いた。ボーッと突っ立っている人や怯えているもの、暇を持て余して退屈そうにしている者と様々だ。警備兵がカーヤを少し話をしてから奴隷に聞こえるように大きな声で話始める。
「皆、聞いてくれ!本日はよく集まってくれた、コチラの方が今回奴隷に掛けられた状態異常の魔法を解除していただける魔法師の方だ。状態異常の魔法はこの方しか解除できないから一列に並んで順番を待ってくれ!終わった者は心身状態の異常が無いか別室で確認させてもらう、以上!さぁ並んでくれ!」
その言葉を奴隷達がぞろぞろと俺の前で列を成した。俺は一人ひとり治れを掛けていく、キュアは使った気もしない程のMPなのでどんどん奴隷に掛けていった。本来なら休み休みやる様な作業な気がするが俺は気にせずに魔法を行使した、そんな姿をカーヤとミラが見ている。
一日中掛けて全ての奴隷達にキュアを掛け終えた、すっかり日が暮れていたがそれでも夕刻で終わらせたのは頑張ったほうだ。仕事を終えた俺は終了した事を一応カーヤに報告する。
「お疲れ様でしたぁ、いやぁレジくん予想以上に優秀な魔法使いで驚いてしまいましたぁ!後は残った者が終わらせますので帰りましょうか」
「ありがとうございます、じゃあリア行こうか」
リアを連れてとっとと宿に泊まろうとするとリアが引き止める。
「うん!あ、レジ、まだ時間はあるからできたらカーヤさん家寄っていかない?マンドラゴラ貰いに行こーよ!……ということでカーヤさん、急ですけどお邪魔していいですか?」
「ハイもちろん!この仕事が終わるまでは暫く他の予定は入れない予定でしたから全然大丈夫ですよぉ〜、まさかこんなに早く終わるとは思ってはいませんでしたがねぇ〜」
「ははは、今日で終わらせるつもりは無かったのですが少し頑張ってしまいました」
「そうでしたかぁ〜、何にしても奴隷の件はこれで解決しそうで私としても安心しましたぁ、ありがとうございます。家に着きましたらマンドラゴラ煮でも食べてゆっくりしましょうか」
「やったぁ〜レジ!マンドラゴラ久々だから楽しみね!!」
えっ?リア、マンドラゴラ好きだったの?通りでやけにカーヤさん宅に行きたがったんだなと驚き仕事終わりはカーヤさんにお世話になることにした。




